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Qualcomm、ドローンを安価に開発できるプラットフォームを提供

~Snapdragon 801を使った開発用ボード

Snapdragon 801を搭載するドローン開発プラットフォーム「Snapdragon Flight」

 Qualcommは9月10日(米国時間)、コンシューマ向けドローンの開発やロボット工学のためのリファレンスプラットフォーム「Snapdragon Flight」を発表した。

 Snapdragon Flightは58×40mm(幅×奥行き)の大きさのボードから成り、スマートフォンなどに使われているARM SoCのSnapdragon 801を搭載し、2.26GHz動作の4コアKrait CPU、Adreno 330 GPU、Hexagon DSPなどを実装する。ドローン開発企業はSnapdragon Flightを利用することで、軽量小型で高機能、そしてバッテリでの長時間駆動が可能な低コストドローンを開発できるとしている。

 リファレンスプラットフォームとして、Snapdragon Flightが提供する機能は以下の通り。

・4Kビデオをサポート

 4Kの高解像度カメラをサポートし、画像およびビデオ処理機能を備え、1人称視点での720pでのエンコードが可能。

・高度な通信/ナビゲーション機能

 デュアルバンドの2x2 IEEE 802.11n無線LAN、Bluetooth 4.0、GNSS(全地球測位システム)に対応、Hexagon DSPによるリアルタイムフライトコントロール。

・堅牢なカメラとセンサーの搭載

 4KステレオVGA、オプティックフローカメラ、慣性計測装置(IMU)、気圧計を搭載し、センサー追加用のポートも実装。

・急速充電技術のQuick Charge Technologyに対応

 ビデオ/写真転送中の急速充電をサポート。


 OEM提供は既に開始されており、2016年上半期にドローンメーカーのYuneecがSnapdragon Flightを採用したドローンを発売予定。

Snapdragon Flightを使って作成された小型クアッドコプタードローン

(中村 真司)