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Synaptics、指紋センサー統合型タッチパッドを開発

「SecurePad」

 米Synapticsは10日(現地時間)、指紋センサーを統合した初のタッチパッド「SecurePad」をOEM向けに出荷開始したと発表した。

 SecurePadは、一般的なタッチパッドの角に4×10mmの指紋センサーを統合。FIDO(Fast Identity Online) UAF(Universal Authentication Framework)に対応し、ユーザーは対応サイトでログインを行なう際に、パスワードを入力する代わりに、指紋で認証が可能になる。認証にあたっては、ノートPC、ユーザーアカウント、サービスに応じた公開/非公開鍵が生成される。どの角度からでも指紋を読み取れるので、手の位置をほとんど変えることなく、利用できるのも利点。オプションでRGB LEDを付与でき、視覚的フィードバックや暗所での利用にも対応する。

 OEM PCメーカーにとっても、指紋センサーとタッチパッドを統合することで、部材や調達先を一元化できる利点があるとしている。

 PC向け指紋センサーは、かつてAuthenTecの製品が広く採用されていたが、Appleが同社を買収したことで、搭載が不可能となり、指紋センサーを採用する製品が激減したが、タッチパッドの大手であるSynapticsがSecurePadを提供することで、採用製品や対応サービスも増えていくものとみられる。

(若杉 紀彦)