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LG、21:9曲面型の34型IPS液晶を国内販売
~4K表示/Adobe RGB比99.5%対応の31型も11月中旬発売
(2014/10/30 14:00)
LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社は、21:9の曲面型IPSパネルを備えた34型液晶ディスプレイ「34UC97-S」を発売した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は132,000円前後の見込み。
9月のIFA 2014で展示された製品。3,440×1,440ドットの解像度を持つ曲面型の液晶パネルで、アスペクト比21:9のIPSパネルとしては世界初。写真家などのプロフェショナルやホームエンターテイメントエンスージアスト向けとしている。
主な仕様は、解像度が3,440×1,440ドット、表示色数が約10億7,000万色、色域がsRGB比99%、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)、中間色応答速度が5ms、視野角が上下/左右ともに178度。
インターフェイスは、DisplayPort 1.2、HDMI 1.4×2、Thunderbolt 2×2。7W+7WのMaxxAudio対応ステレオスピーカー、およびヘッドフォン用ステレオミニジャックを備える。
スタンドは上15度/下5度のチルトに対応。本体サイズは831×266×473mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9kg。100mmピッチのVESAマウンタをサポートする。
Adobe RGB比99.5%を実現した4Kディスプレイも
また、4,096×2,160ドット(4K)表示およびAdobe RGB比99.5%の色域に対応する31型IPS液晶ディスプレイ「31MU97-B」も11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は132,000円前後の見込み。
高い解像度と色域に加え、ハードウェアキャリブレーション機能も搭載。デジタルシネマの国際基準DCI(Digital Cinema Intiatives)規格もサポートする。加えて、1画面上に同時に2つの色域を設定して同時に描画する「デュアルカラースペース」機能を備え、印刷向けの色合いとWeb向けの色合いなど、異なる画像を1つの画面でチェックできる。
主な仕様は、解像度が4,096×2,160ドット、表示色数が約10億7,000万色、輝度が320cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(500万:1)、中間色応答速度が5ms、視野角が上下/左右ともに178度。
インターフェイスは、DisplayPort 1.2、Mini DisplayPort 1.2、HDMI 1.4×2、5W+5WのMaxxAudio対応ステレオスピーカー、およびヘッドフォン用ステレオミニジャックを備える。
スタンドは140mmの高さ調節、および上15度/下5度のチルト、ピボットに対応する。本体サイズは737×241×484~624mm(同)、重量は約9.6kg。100mmピッチのVESAマウンタをサポートする。
30日に都内で開かれた製品説明会には、同社でマーケティング統括 常務を務める李起旭(リ キヨウ)氏が、製品開発の背景について説明。「我々は21:9のアスペクト比を持つ29型液晶『29EA93-P』をいち早く日本市場に投入したが、あれから2年が経過し、市場や顧客のニーズが進化した。今回の製品はそのニーズに沿って開発されたものである」とした。
「34UC97-Sは曲面となっているほか、解像度も高まっており、映像への没入感を高めた。加えてMaxxAudioサウンド技術の搭載により、映像のみならず音声への没入感も高まっている。新たなパーソナルエンターテインメントを提供するディスプレイとして市場に投入したい」と語った。
加えて、同時発売される31MU97-Bについても「既存の4Kを上回る4,096×2,160ドットの解像度や、広い色域への対応、他社にはないオリジナル機能の投入により、4Kコンテンツの編集や制作、鑑賞を実現。新製品群の投入により、ユーザーの生活をより豊かなものにしていきたい」と語った。
製品の説明では、34UC97-Sは曲面化による映像コンテンツの没入感や高解像度化による生産性の向上、31MU97-Bは高解像度と広い色域のサポートによるコンテンツ制作の利便性/生産性向上について説明された。