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デル、Venue 8 Proを2万円で組み立てる教室を開催
~12.5倍の倍率から選ばれた12組が参加
(2014/9/16 06:00)
デル株式会社は9月13日、宮崎県宮崎市のデル宮崎カスタマーセンターにおいて、「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室 2014」を開催した。
親子で体験!! デル パソコン組み立て教室は、デルの宮崎カスタマーセンターが、地域貢献のほか、子供たちにIT機器に対する関心を高めてもらうことなどを目的に、小学1年生~中学3年生までの親子を対象に開催している。
7回目を迎える今年は、注目を集めているWindowsタブレット「Venue 8 Pro」の組み立てに小学生や中学生が挑戦。細かい部品の取り付けや、フレキシブルケーブルの配線などに苦労しながらも、約1時間で組み上げ、12組の参加者全員のVenue 8 Proが無事に起動した。
定員12組に対して、150組が応募。「昨年(2013年)に比べて3倍の応募数。タブレットへの関心が高まっていることが背景にあるのではないか」(デル宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長)としている。夏から秋にかけてPCメーカー各社が相次いで子供を対象としたパソコン組み立て教室を開催したが、競争率が12.5倍というのはその中でも最高となった。
同教室でのタブレットの組み立ては、2013年開催時に組み立てたWindows 8タブレット「Latitude 10」に引き続き2回目。参加費用は19,800円で、同社サイトで販売されているVenue 8 Proの通常価格36,980円に比べると大幅に安い。また、組み上げたVenue 8 Proはそのまま持ち帰ることができた。
「昨年もタブレットの組み立てを行なったが、今年も引き続き、タブレットに挑戦しようと考えた。Venue 11 Proも候補に挙がったが、小学生が持ち運んだりするには、Venue 8 Proが最適だと考えた」という。
Venue 8 Proは、Atom Z3740Dを搭載。8型ディスプレイを搭載したWindowsタブレットで、メモリは2GB、32GBのストレージに加え、Office Personal 2013も搭載している。
挨拶したデル宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長は、「今回の組み立て教室で作ったVenue 8 Proは、8型の画面サイズ。組み立て教室で、子供が作り上げるデバイスとしては、世界で最も小さいタブレットになるだろう。今日のイベントには、社員のほかに、大学生のインターンシップも参加しており、みなさんの組み立てをサポートする。タブレットは仕事にも使え、趣味にも使える。そして、人の可能性を広げてくれるもの。音楽や絵を楽しんで、自分の可能性を広げてほしい。最初に使ったタブレットは、自分で作ったんだという自信は、将来にも繋がるはず」と語った。
組み立て教室に参加した12組の親子のうち、宮崎県内からの参加者が8組、そのほか、名古屋や京都からの参加者もいた。なお、応募では福島や東京からも申し込みがあったという。
学年別の内訳は、小学校3年生が1組、4年生が2組、5年生が2組、6年生が4組、中学校1年生が3組となった。男の子が8組、女の子が4組。
また、今回の組み立て教室では、11人の地元大学生がインターンシップとして参加。1週間前から組み立ての練習を行なったり、自らイベントの企画を行ない、開催当日に臨んだ。
組み立て教室は、午後1時30分からスタート。スペシャルゲストとして、宮崎県のゆるキャラである「みやざき犬」の1人である「むぅ」が登場。ゆるキャラダンス選手権で2連覇という実力を見せつけるように、EXILEの「Rising Sun」の華麗なダンスを披露。さらに参加者全員で「みやざき犬サンバ」を踊り、体をほぐしたのちにタブレットの組み立てを開始した。ちなみに、みやざき犬は、「ひぃ」、「むぅ」、「かぁ」という3匹で構成されるゆるキャラだという。
午後1時50分からは、それぞれの部品の説明や、組み立てを行なう際の注意事項について説明。午後2時から実際の組み立てを開始した。
部品点数は8点。2種類13本のネジを使って組み立てた。作業には、1組に2人のサポーターがついて支援。作業のコツなどを教えながら組み立てを行ない、午後2時55分には全員の組み立てが完了した。
その後、全員で電源ボタンを押したが、タブレット特有の長押しでのスイッチオンと、表示までにやや時間がかかったことで、一瞬、「起動しないのでは」との不安が参加者の間によぎったが、全員のVenue 8 Proに「DELL」のロゴマークが映し出され、歓声と拍手が沸いた。
続いてWindowsの初期設定を全員で行ない、組み立て教室を完了した。
組み立て終了後、金子センター長による「デルってどんな会社」というミニセミナーが行なわれ、デルの製品が天気予報や病院の電子カルテなどで利用されていること、1984年に、マイケル・デル氏がガレージでPCの組み立てを開始して会社がスタートしたこと、宮崎カスタマーセンターは2005年に設立され、約600人の正社員が勤務し24時間体制でサポートしていることなどを説明。「デルの全世界の社員数は何人?」、「デルは何カ国に展開しているか」、「デルは何歳か(創業年数)」といったクイズも出され、正解した参加者にはプレゼントが贈られた。ちなみに、答えは、それぞれ11万人、140カ国、30歳だった。
また、参加者からの質疑応答では、社員の平均年齢はいくつかという質問が行なわれ、「宮崎カスタマーセンターでは31歳ぐらい。だが、年齢や学歴、何年勤続しているのかといったことは、社内ではまったく意識されていない風土がある」と、デル特有の社風を説明。また、なぜ宮崎にデルがあるのかという質問に対しては、「おもてなしの心があり、フレンドリーであるのが宮崎県の特徴。宮崎のコンビニでは、おにぎりを購入すると、温めますかと言われる。これは東京では体験したことがない。また、最も親孝行をする県が宮崎県。人に優しい人が多い県であることが、カスタマーセンターに適しているのが理由。また、かつての寿屋というデパートの跡地を利用しており、中心部でありアクセスしやすい立地で、広いオフィスを確保できた点も大きい」と回答した。
さらに、インテルの大橋丘実氏による「くらしを便利にする技術」と題したミニセミナーが行なわれた。インテルは46年前に設立された企業であり、現在は全世界に10万人の社員がいることや、インテルが製品化しているCPUの役割などについて説明。イオンの自動販売機にインテルのCPUが搭載されたことで、カメラを通じて、性別や年齢などを予測。時間帯などを考慮してお勧め商品を表示する事例を紹介し、「夜9時に、40歳の男性が訪れた場合には、会社帰りの疲れた人だと判断。野菜ジュースや栄養ドリンクなど、健康に配慮した飲み物をお勧めすることができる」とした。
そのほか、オフィスツアーでは実際にコールセンターの様子を見学。完成したVenue 8 Proを使って、インターンシップの学生が考えたゲームを楽しんだ。
最後に完成したタブレットを梱包。午後4時35分に全てのスケジュールが終了した。
それでは、Venue 8 Proの組み立ての様子を写真で追ってみる。