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ASUS、“メモリを温める”機能搭載のRadeon R9 290Xビデオカード

MATRIX-R9290X-P-4GD5

 日本AMDは3月11日、東京・秋葉原のアキバナビスペースで「MANTLE体験イベント in 秋葉原」を開催した。このイベントの中でASUSは、“ビデオメモリを温められる機能”がついたRadeon R9 290Xビデオカード「MATRIX-R9290X-P-4GD5」を展示した。日本での公開は初。

 MATRIXはR.O.G.ブランドに属するプロゲーマー/オーバークロッカー向けのビデオカードシリーズ。従来のMATRIXシリーズと同様、側面にLEDライト「ROG Color-coded Load Indicator」を備えており、負荷に応じて色が変化。また、半田付けでマザーボードと接続し、マザーボードのUEFI BIOS上からクロック調節や温度監視などを有効にする「VGA Hotwire」、ボタン1つでビデオBIOSをリストアする「Safe Mode」を搭載する。

 従来にない特徴として、「MEMORY HEATER」とシルク印刷されたスライド式のスイッチ、ペリフェラル4ピンによる電源供給コネクタが備え付けられている点。これは“メモリを温める機能”「MATRIX MEMORY DEFROSTER」のオン/オフスイッチとされており、液体窒素などによる極冷時に、メモリの冷やし過ぎによるコールドバグを回避する対策として実装している。

 2スロットで横にややはみ出す大型冷却機構「DirectCU II」を採用。2基の異なる形状のファンを搭載し、従来から冷却性を20%高め、3倍静かになったという。フィンとヒートパイプもブラック塗装されている。

 GPUはRadeon R9 290Xを搭載するが、動作クロックなどの詳細は公開されていない。インターフェイスはDVI×2、HDMI、DisplayPort。

 また、R.O.G.ブログによれば、基板はリファレンスとは大きく異なり、14フェーズの電源回路「DIGI+ VRM」を搭載。“Super Alloy Power”と謳われており、電源ノイズを30%低減し、信頼性を5倍に高めた。GeForce GTX 780 Ti搭載モデルも用意される。

製品展示コーナー
MATRIX-R9290X-P-4GD5本体
本体背面
「MEMORY HEATER」のシルク印刷
STDとLN2のスイッチ。動作モードを切り替えるスイッチだろう
前面にはペリフェラル4ピンコネクタも見える
電源は8ピン×2のようだ
R.O.G.のブログでは「MATRIX MEMORY DEFROSTER」とされている
14フェーズの電源を搭載
搭載されるヒートシンク
MATRIX-R9290X-P-4GD5の分解図
こちらはGeForce GTX 780 Tiモデルの分解図

(劉 尭)