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TOP500最新版で中国の「Tianhe-2(天河二号)」が2期連続の世界一

~東工大のTSUBAMEもシステム更新で躍進

11月18日(現地時間) 発表

 スーパーコンピュータ(スパコン)の性能ランキング「TOP500」の2013年11月版が、米デンバーで開催中のスパコン関連会議「SC13」において11月18日(現地時間)に発表され、Xeon Phiをベースとした中国の「Tianhe-2(天河二号)」が、2013年6月版に続きトップを維持した。

 2期連続で1位を獲得した天河二号は、中国国防科学技術大学のスパコンで、1ノード当たりIvy BridgeアーキテクチャのXeon E5-2692(2.2GHz、12コア)を2基/Xeon Phi 31S1Pを3基を持つ、16,000ノードを搭載。演算コアは合計で312万コア。Linpack Benchmarkの結果は33.8627PFLOPSで6月時点と変わっていない。

 2位以下は、米オークリッジ国立研究所の「Titan」、米エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia」、日本・理化学研究所の「京」、5位は米アルゴンヌ国立研究所の「Mira」と続き、6位にXeon E5/Tesla K20ベースのCray XC30を採用したスイス・ナショナルスーパーコンピューティングセンターの「Piz Daint」が新たにランクインした。

 一方、6月版では21位だった東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)の「TSUBAME 2.0」は、7月に発表した通り、GPUをTesla M2050からTesla K20Xへ変更し「TSUBAME 2.5」へアップグレード。Linpack Benchmarkの結果は、前回の1.192PFLOPSから、2.843PFLOPSへと向上。TOP500のリストでも11位へランクアップした。

(多和田 新也)