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最新TOP500は「天河二号」が3期連続でトップ獲得

3期連続のトップを獲得した「Tianhe-2」
6月23日(ドイツ時間) 発表

 スーパーコンピュータ(スパコン)の性能ランキング「TOP500」の2014年6月版が、ドイツで行なわれるスパコンの国際会議「ISC 2014」の開催に合わせて、23日(ドイツ時間)に発表された。

 2013年6月、2013年11月の発表に続き、3期連続で中国国防科学技術大学の「Tianhe-2」(天河二号、Milky Way-2)がトップを獲得。Xeon E5-2692とXeon Phiを組み合わせ、312万個の演算コアを持つスパコンで、Linpack Benchmarkの結果は33.8627PFLOPSと変わっていないが、相変わらずのトップ独走となった。

 2位以下は、米オークリッジ国立研究所の「Titan」、米エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia」、日本・理化学研究所の「京」、米アルゴンヌ国立研究所の「Mira」と続く。トップ10の中では、米国政府が導入したXeon E5-2697 v2搭載の「Cray XC30」が3.1435PFLOPSで、10位に初のランクイン。このほかは上位に大きな変動はない。

 日本のスパコンは、4位の京のほか、東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)の「TSUBAME 2.5」が2.785PFLOPSで13位、国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)の「Helios」が1.237PFLOPSで30位、東京大学情報基盤センターの「Oakleaf-FX」が1.043PFLOPSで36位、九州大学情報基盤研究開発センターの「QUARTETTO」が1.018PFLOPSで37位など。ちなみに、QUARTETTOは前回(2013年11月版)のLinpack Benchmarkは0.9054PFLOPSだったが、今回は1PFLOPSを超える性能へ向上させた。

 今回のTOP500は、500システムの合計が274PFLOPSと、前回の合計値の250PFLOPSから向上。62のシステムでコプロセッサやアクセラレータが採用されており、NVIDIA採用スパコンが44、AMD採用スパコンが2、IntelのXeon Phi採用スパコンが17システムとなっている。

(多和田 新也)