半年に1回更新される世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」の2012年11月版がドイツ時間の11月12日に発表された。
今回1位となったのは、Crayが開発し、アメリカ・オークリッジ国立研究所に納入された「Titan」システム。Crayの「XK7」システムがベースとなっており、Bulldozerアーキテクチャベースの16コアCPU「Opteron 6274」(2.2GHz)を18,688基、Keplerアーキテクチャの14コアGPU(申請では、192基のCUDA Coreクラスタ=1SMXを1コアとして換算)「Tesla K20X」を18,688基搭載している。Linpack benchmarkの結果は17.59PFLOPSとなっている。
2位は、前回1位だった米国エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所に設置されたIBMのBlueGene/Qを採用したシステム「Sequoia」。Linpack性能は前回と同じの16.32PFLOPS。本システムは初の100万コア超えのシステムでもある。
3位は前回2位だった日本・理化学研究所に納入された富士通製の「京」。4位はアメリカ・アルゴンヌ国立研究所に納入されたIBM BlueGene/Qベースの「Mira」、5位はドイツ・ユーリヒ総合研究機構に納入されているIBM BlueGene/Qベースの「JUQUEEN」。
また、アメリカ・テキサスアドバンスドコンピューティングセンターに設置されたDellの「PowerEdge C8200」ベースの「Stampede」は、Intelの「Xeon Phi」プロセッサを採用。2.6PFLOPSの性能で初のトップ10入り(7位)を果たした。
Tesla K20X | Xeon Phi |
(2012年 11月 13日)
[Reported by 劉 尭]