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レノボ、新製品発表会で8型のWindows 8.1タブレット「Miix 2」などを披露

〜ジョブズを演じたアシュトン・カッチャー氏をブランド大使に

ブランド大使、プロダクトエンジニアとして起用されたアシュトン・カッチャー氏
10月30日 開催

 レノボ・ジャパン株式会社は30日、報道関係者向けに同日発表された個人向けPC、タブレット製品の発表会を開催。新製品の紹介のほか、米国で発表された8型Windows 8.1タブレット「Miix 2」などの国内未発表製品も参考展示された。

 今回の発表会では、米ロサンゼルスで同時に開催されている発表会の一部がライブ中継された。同様のライブ配信による発表会を、ブラジルや中国など世界同時に開催しているという。

アシュトン・カッチャー氏がLenovoに入社?

Lenovo GlobalのSenior Vice President and CMOのDavid ROMAN氏

 その米国発表会では、Lenovo GlobalのSenior Vice President and CMOのDavid ROMAN氏が登壇。「当社はPCで世界ナンバーワンとなったが、実はPCよりもスマートフォンやタブレットの方が販売台数が多い」と現況を紹介し、タブレットに力を入れる姿勢を示した上で「世の中もビジネスも変わっているのに、タブレットは最初に出たころから変わっていない。形も基本的な発想も同じ。これまでは」と述べ、変化を起こせるのはLenovoであるとアピール。また、そして、新しいものを恐れずに取り入れて、常識を覆してやろうとする人材を最近採用したことを明らかにした。

 その人が、映画「スティーブ・ジョブズ」でジョブズ役を演じたことでも知られる、俳優のアシュトン・カッチャー氏だ。同氏は俳優やプロデューサーとしてだけでなく、IT系のスタートアップ企業へ積極的に投資している。

 「これまでいっぱい失敗してきたが、リスクを取るのが好き。周りの人が悔しがるような新しいことはチャレンジしないとできない」と、Lenovoへの参加そのものもリスクではあるが、新しいデバイスで未解決の問題に取り組みたいとの姿勢を見せた。

 昨今のPC、タブレットの進化については、「初めて触ったPCは箱形の物だった。15歳のときにポケベルを持ったが、そっちの方がずっとパーソナルだったことを思い出す。今はスマートフォンなども出て、よりパーソナルになっている。そしてグローバルに繋がる。デバイス上で何かを作るだけでなく、世界への窓口になっている。そしてビジネスの面でも、あらゆるサービスがポケットの中にある状態。より人々の行動に関係するデバイスが、あらゆる面で大きなインパクトを生む」とコメントした。

 また、Lenovoを選んだ理由は「単にハードウェアを作るだけでなく、グローバルにいろんなカルチャーを理解している。グローバルに接続された世界を理解するのに必要不可欠になることだ。そして、市場にあるものをいかに安くするかということではなく、リスクを取ることやリードすることの必要性を理解している。Lenovoは、失敗したらよりよくやり直せばいいという姿勢がある。そういう会社と協力したいと思った」とした。

 カッチャー氏は、Lenovoへプロダクトエンジニアとして入社すると紹介されているほか、ブランドアンバサダー(ブランド大使)として同社のTV CMなどにも出演する。日本においても、11月末以降にカッチャー氏が登場するCMを放映する予定だ。ちなみにレノボ・ジャパンがTV CMを行なうのは、中田英寿氏が出演したCM以来、1年半ぶりという。

アシュトン・カッチャー氏がLenovoにプロダクトエンジニアとして入社し、その初日の様子をビデオで上映。社員証や名刺も用意されている
日本でも同氏出演のTV CMを放映

国内でも未発表製品を順次展開予定

 国内の状況や新製品の概要については、レノボ・ジャパン コンシューマ製品事業部 製品統括兼ノートブック製品担当部長の櫛田弘之氏が紹介。

 IDCのデータによると、2010年ごろにPCの販売台数に落ち込みが見られたが、昨今は現状を維持していると判断。一方でタブレットは規模を拡大する傾向が出たことを紹介。このことから、レノボ・ジャパンが掲げる「PC+」戦略では、PCとタブレット双方の使い方を選べる「マルチモードによる付加価値」を提供していくとした。

日本のPC、タブレットなどの販売台数。PCは落ち込んだ時期もあったが現状維持傾向へ回復。タブレットは伸びる市場と見ている
レノボ・ジャパンでは「マルチモードによる付加価値」をPC+のポイントとし、そうしたデバイスを提供する
ノートPC/タブレットの製品ラインナップ
デスクトップPCの製品ラインナップ

 こうしたマルチモードを持つノートPC/タブレットとして、「YOGA TABLET」2モデル、「Yoga 2 Pro」、「Flex 14」を発表。詳しくは関連記事を参照してほしいが、いずれもスタンドスタイル、クラムシェルノートブックスタイル、タブレットスタイルなどを選んで利用できる製品となっている。

 また、ノートPC/タブレットのカテゴリでは、米国では現地時間の10月17日発表された8型Windows 8.1搭載タブレット「Miix 2」(国内ではMiix 2 8)や、Flexシリーズの10型モデル「Flex 10」なども発売する予定とし、発表会場で参考展示を行なった。

 特に注目されていたのがMiix 2 8で、800×1,280ドットの8型液晶、約350gというスペックがスライド示されたほか、海外発表ではBay Trail-Tや最大128GBストレージなどの仕様が明らかにされている。

8型と10.1型をラインナップするAndroidタブレット「YOGA TABLET」シリーズ
4色の専用ケースも発売
背面の分解図。バッテリをシリンダー部分へ内蔵したことで液晶裏面が薄くなっているが、Thinkpadなどでも使われている手法で強度を確保したという。またmicroSDカードスロットの脇にはSIMカードスロットを装備。3G対応版について「国内でも発表する方向で検討している」とコメントしている
Yoga 2 Pro
Flex 14
国内未発表のMiix 2 8を紹介する櫛田氏
Miix 2 8は、今回は発表を予定している参考展示という扱い
Flexシリーズの10型モデル「Flex 10」も発表される見込みとして参考展示された
Miix 2 8

 デスクトップPCは、テーブルトップとしても使える「Flex 20」を発表。米国で発売された27型液晶搭載の「Horizon」シリーズの20型モデルという位置付け。関連記事でも触れたとおり、27型モデルについては、「日本の家庭のテーブルに27型は大きすぎることと、価格の面で見送った」とし、より日本の市場にマッチするモデルとしてFlex 20を投入した。

 また未発表モデルの参考出展として、Androidを搭載する1,600×900ドット対応19.5型液晶一体型デスクトップ「Lenovo N308」や、21:9比率を持つ29型液晶一体型PC「IdeaCentre B750」、IdeaCentre B540シリーズの後継となる「IdeaCentre B550」、エントリーデスクトップの「Lenovo H530s」、ゲーミングPCの小型モデル「Erazer X510」が紹介されている。

「Flex 20」はテーブル上に水平に置いて利用できる液晶一体型PCで、独自のUIを採用するほか、付属のスティッカーや吸盤付きのジョイスティックによるゲームを楽しめる
個人向けに発売される予定として参考展示された19.5型液晶一体型のAndroidデスクトップ「Lenovo N308」
29型の21:9液晶を搭載する「IdeaCentre B750」。このサイズの液晶を利用シーンを考え、現状ではタッチに対応しない製品となっている
IdeaCentre Bシリーズの最新モデルとしての投入が予定されている「IdeaCentre B550」
エントリーデスクトップの「Lenovo H530s」
ゲーミングPCである「Erazer」シリーズは現在「Erazer X700」が投入されているが、より小型のモデルとして「Erazer X510」の発売を予定している

“マルチモードなアイテム”がもらえるプレゼントキャンペーンも

 今回の発表会は、製品の紹介に留まらず、マルチモードで利用するさまざまなシーンを想定したデモも多く盛り込まれた。各製品のデモを写真で紹介する。デモはコンシューマ製品事業部 タブレット・デスクトップ製品担当の藤井宏明氏が担当した。

YOGA TABLET
YOGA TABLETはホールドモード、スタンドモード、チルトモードの3スタイル
何かに立て掛けたりしなくても自立できるスタンドモード
チルトモードではキー入力がやりやすい
肘をついたり寝そべって、片手で使う際にも、一般的なタブレットでは手を大きく開いて挟み込んだりする必要があるが、シリンダー部を持つことでホールドしやすい
Miracastにも対応しており大画面TVへ映し出すことも可能。また画面右側に出ているような履歴を表示する独自UIも提供される
カフェで相席などになっても、狭い机上のスペースにスタンドモードで置いたり、ホールドモードでも利用できることを紹介
Yoga 2 Pro
Yoga 2 Proは、これまでのYogaシリーズ同様に4モードが可能
机の上では従来のノートPCのようなノートブックスタイルや、タッチ操作を優先させたスタンドモード
ベッドではスタンドモードにして体の上においても安定
相席となったカフェでも、スタンドモードで膝の上においたり、狭いスペースで使えるテントモードで利用できる
Flex 20
Flex 20はスタンドモードと、テーブルの上に水平に置くテーブルモードの2スタイル
付属のキーボードとマウスで、一般的な液晶一体型PCのようにも利用可能
テーブルモードでは複数人で画面をのぞき込んだり、ジョイスティック/スティッカーでゲームを楽しめる。またAuraと呼ばれる専用UIも用意される
Flex 14
Flex 14はYogaよりも回転角度が狭く、ノートブックモードとスタンドモードの2スタイルとなる
スタンドモードは本体底面部が液晶を支える格好となることから、Yogaよりも画面をタッチしたときの安定性に優れるほか、ヒンジによって少し持ち上げられることからキーボードが接地しないという特徴がある

 なお、11月1日からは、今回発表製品を含むマルチモードで使えるPCを購入した人を対象に、折りたたみ自転車など“マルチモードで使える”アイテムをプレゼントするキャンペーンを実施する。

マルチモードで使えるPCを購入した人を対象にプレゼントキャンペーンを実施。折りたたみ自転車も“マルチモード”で使えるアイテムの1つ
2008年12月にレノボ・ジャパンが個人向けPCを初めて発売した「IdeaPad S10e」以来、今年で5周年を迎える。「2名のプロダクトマネージャーが荒波にもまれながら進んでいく様子」をイメージしたという、藤井氏手書きのイラストが貼られたオレンジジュースが配布された

(多和田 新也)