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ASUS、WindowsもAndroidも動く11.6型フルHD「TransBook Trio」

~タブレット、クラムシェル、デスクトップの3スタイルで利用可能

「TransBook Trio」のタブレット
11月2日 発売

価格:オープンプライス

 ASUSは、WindowsとAndroidのデュアルOSモバイル端末「TransBook Trio」を11月2日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は139,800円。

 同社の他のモバイル端末でよく採用されている、キーボード着脱式の製品だが、本製品は液晶タブレット側にAtom Z2560を、PCステーションと呼ばれるキーボードドック側にCore i7-4500Uを搭載。これにより、クラムシェルスタイルでは、キーボードのボタン1つで瞬時にOSをWindowsとAndroidに切り替え可能。PCステーションを取り外した、タブレットスタイルではAndroidタブレットになる。さらに、PCステーションを外付け液晶ディスプレイに繋げば、デスクトップPCにも様変わりするという、“3-in-1”構成となっている。ただし、タブレット単体ではWindowsは動作しない。

 29日に行なわれた発表会で、製品説明を行なった台湾ASUSTeK Computer会長のジョニー・シー氏は、「デスクトップPCは高性能で、Officeアプリの作業に好適だが、屋内でしか使えない。一方、Androidタブレットは、どこでも持ち運べ、エンターテイメントに適しているが、Officeアプリには向かない」と述べ、そのジレンマを解決し、両方の用途にシームレスに対応できるなど「既成概念を変えるのがTransBook Trio」だと紹介した。

 また、当然ながら100万を超えるAndroidアプリと、膨大なx86アプリとWindowsストアの双方が利用でき、タブレットとPCステーションを別々に同時に使うこともできる。

発表会でドロイド君と一緒にTransBook Trioを紹介したジョニー・シー会長
ノートPC、タブレット、デスクトップの3スタイルで使える
ちなみに、現在同社はタッチパネル搭載ノートの世界シェアと、Androidタブレットの国内シェアがそれぞれ1位だという

 タブレットの主な仕様は、Atom Z2560(1.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、ストレージ16GB、Android 4.2.2を搭載。PCステーションは、Core i7-4500U(1.8GHz、同)、メモリ4GB、HDD 500GB、Windows 8.1を搭載。液晶は11.6型IPSで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。

 タブレットのインターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Micro USB、microSDカードスロット、音声入出力、92万画素前面カメラ、500万画素背面カメラ、電子コンパス、加速度センサー、ジャイロスコープ。PCステーションのインターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac(ドラフト)無線LAN、Bluetooth 4.0、Mini DisplayPort、Micro HDMI出力、USB 3.0×2、音声入出力。

 本体サイズと重量は、タブレットが304.92×193.78×9.7mm(幅×奥行き×高さ)/約700g、PCステーションが304.92×193.78×13.4mm(同)/約1kg。合体時の厚みは23.6mmとなる。バッテリ駆動時間は、タブレット単体が約5時間、PCステーションが約5.6時間、合体させてのAndroid動作時が約13時間。

ノートPCスタイル
左側面
右側面
デスクトップスタイル。外部液晶は別売
タブレットスタイル
天板
PCステーション。最上段の右から4番目のキーでOSを切り替え可能
Windowsの画面
Androidの画面

(若杉 紀彦)