米Googleは30日(現地時間)、Android 4.2を搭載する10型タブレット「Nexus 10」および4.7型スマートフォン「Nexus 4」を発表した。いずれも欧米各国で11月13日より発売で、Nexus 10は日本でも販売される。
Android 4.2は今回新たに発表されたバージョンで、現行のAndroid 4.1(Jelly Bean)のマイナーバージョンアップとなる。変更/強化点としては、タブレット向けに複数のユーザーアカウントを登録する機能が搭載。これにより、家族などでタブレットを共有する際、ロック画面でユーザーアカウントを切り替えられるため、プライバシーやセキュリティを守りながら、自分のコンテンツにだけアクセスできる。
無線ディスプレイ機能も新搭載し、「Miracast」規格に対応するTVやTVアダプタに無線で映像を送信できる。
このほか、ユーザー行動支援アプリ「Google Now」がより洗練され、上下左右360度のパノラマ写真が撮影できる「Photo Sphere」や、キーボードの上でタップではなく指を滑らせるだけで入力できる「Gesture Typing」が追加された。
Nexus 10の最大の特徴は10型で2,560×1,600ドットという超高解像度液晶を搭載した点。画素密度は300ppiで、9.7型/2,048×1,536ドット/264ppiのiPadより、解像度/精細さとも高い。ガラスはCorningのGorilla Glass 2を採用。
プロセッサはデュアルコアのCortex-A15、メモリは2GBを搭載。ストレージは16GBと32GBがあり、価格は前者が36,800円、後者が44,800円。
インターフェイスは背面500万画素カメラ、前面190万画素カメラ、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth、NFC、Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォンジャックを搭載。無線LANは、MIMO対応で従来製品より4倍高速としている。センサー類は、加速度、コンパス、環境光、ジャイロスコープ、気圧計、GPSを内蔵する。
本体サイズは263.9×177.6×8.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は603g。バッテリ容量は9,000mAh。製造元はSamsung。
前面 | 背面 | 側面 |
Nexus 4の主な仕様は、Qualcomm Snapdragon S4 Pro(クアッドコア)、メモリ2GB、1,280×768ドット表示対応4.7型IPS液晶を搭載。ガラスはCorningのGorilla Glass 2。ストレージは8GBと16GBがあり、価格は前者が299ドル、後者が349ドル。発売地域では契約なしでGoogle Playから購入可能でSIMロックもかかっていないが、2年契約で16GB搭載モデルがT-Mobileから199ドルで発売される。
インターフェイスは、800万画素背面カメラ、130万画素前面カメラ、Micro USB、SlimPort HDMI、ヘッドフォンジャック、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、NFC、Bluetoothを搭載。センサー類は、加速度、コンパス、環境光、ジャイロスコープ、気圧計、GPSを内蔵。GSM/UMTS/HSPA+に対応する。製造元はLG。
本体サイズは68.7×133.9×9.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は139g。バッテリ容量は2,100mAhで、ワイヤレス充電に対応する。
Nexus 4前面 | 背面 | 側面 |
このほか、既存の「Nexus 7」について、ストレージ32GBモデルと、32GB+HSPA+モデルが追加された。32GBモデルは日本でもASUSが10月30日より発売。価格は24,800円。こちらはAndroid 4.1を搭載する。
(2012年 10月 30日)
[Reported by 若杉 紀彦]