株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)は、サムスン電子製の5.3型スマートフォン「GALAXY Note」(型番:SC-05D)を4月6日より発売する。価格はオープンプライス。搭載OSはAndroid 2.3.6。
スマートフォンとしては大型の部類に入る、1,280×800ドット(WXGA)表示対応5.3型ワイドHD SUPER AMOLED(アモレッド、有機EL)ディスプレイを採用。また、専用のスタイラス「Sペン」を添付し、128段階の筆圧に対応したペン入力が可能となっている。なお、仕組みはワコムが提供する電磁誘導方式を採用する。
ペン入力を応用したアプリケーションも特徴。「Sメモ」では、写真の自由な形での切り抜きや貼付け、イラストなどの手書き入力ができる。また、Android端末としては初めてMetaMojiが開発した手書き入力システム「mazec for Android」を搭載する。さらに、SDKも提供し、サードパーティーが対応アプリを開発をできるようにする。
回線はNTTドコモのXi(クロッシー)に対応し、最大75Mbps(屋内)の下り速度を実現。CPUはQualcommのAPQ8060(1.5GHz/デュアルコア)を採用し、高速な処理速度とレスポンスを実現するという。このほか、背面に約800万画素のCMOSカメラ、液晶側に192万画素のCMOSカメラを搭載する。
このほか、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+HS、NFC、ワンセグ、microSDHC対応カードスロットなどを備える。バッテリは2,500mAhで、連続待受時間は約310~350時間。本体サイズは約83×147×9.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約184g。
3月28日に都内で開かれた製品発表会では、サムスン電子ジャパン株式会社 代表取締役 趙洪植(チョウ ホンシク)氏が挨拶。「GALAXY Noteは、最先端のデジタル製品でありながら、アナログ的なフィーリングを持っている。Sペンを使うことで、Wikipediaへの手書きメモや、地図への書き込み、スケッチなど、生活をよりクリエイティブなものに変えてくれる。今後もこうした新しいビジョンとライフスタイルを提案するような企業へと成長していきたい」と語った。
趙洪植氏 | GALAXY Noteの登場 | 5.3型HD SUPER AMOLEDの搭載で、ビジネスからホビーまでをカバー |
Sペンの搭載 | 書き込みや手書きメモなど、新たな使い方を提案 | XiとデュアルコアCPUの搭載 |
NTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏は、「GALAXYはドコモのスマートフォンラインナップの中でも牽引役であり、これまでに累計で250万台を販売してきた。今後もサムスンと協業を続け、世界をリードするような製品を日本の市場に投入していきたい」と述べた。
丸山誠治氏 | GALAXYシリーズの累計販売台数の増加 | スペックで選ぶスマートフォンから、使い方で選ぶスマートフォンへ |
既存ラインナップに追加する形 | GALAXY Noteの特徴 | GALAXY Noteの発売時期 |
サムスン電子ジャパン株式会社 専務 石井圭介氏は、GALAXY Noteの具体的な機能について紹介。ペンのボタンを押しながら画面を長押しするとスクリーンキャプチャが撮れる機能や、Sメモの自由な形に切り取れる機能などを駆使しながら、画像の編集やメールへの添付など、実際の利用シーンを想定したデモを行なった。
発表会には、漫画家の麻生我等氏も招かれ、アニメ「009 RE:CYBORG」の主人公キャラクター「島村ジョー」を、GALAXY Noteを使って描く様子も披露した。
石井圭介氏 | ペンの搭載によるメモ機能の利用 | メモとして記録しているところ |
Sメモでは、ペンの太さなども調節可能 | 自由な形状の切り取り | 切り取った写真による編集 |
ビジネス文書などにおいても、自由切り取り機能が活躍する | 写真編集もペンで行なえる | SDK提供によるサードパーティーアプリケーション |
Sプランナーの画面 | mazecを利用して手書き入力できる |
(2012年 3月 28日)
[Reported by 劉 尭]