NEC、Xi内蔵12.1型スレートPCを住友生命に4万台納入

住友生命の新携帯端末

3月13日 発表



 NECは13日、住友生命保険相互会社の営業職員用の新携帯端末として、LTE対応の12.1型スレートPCを4万台納入すると発表した。

 今回の新端末は、基本仕様の向上で動画などを活用したり、ペン入力/タッチ操作対応のディスプレイでコンサルティングを充実させるとともに、軽量化/薄型化やバッテリ強化などで職員の携帯性を高め、利便性向上を目指したという。住友生命の既存資産の有効活用のためWindowsベースを採用した。

 生保業界では初というLTE通信モジュールを採用。NTTドコモのXiを利用することで外出先でも顧客情報を素早く取得でき、対応をスピーディにするとしている。端末内には顧客情報を一切保持せず、必要な際に顧客情報を取得するためセキュリティも強化されている。このほか、営業職員1人1人が端末認証用USBキーを持ち、USBキーのID/パスワードによる端末の利用制限も実装されている。

オフィス内での利用時

 主な仕様は、Celeron 857(2コア1.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、12.1型タッチパネル液晶、Windows 7 Professional(SP1)を搭載。通信機能はXiのほか、IEEE 802.11a/b/g/n無線LANを内蔵する。オフィス内では、専用スタンドとUSBキーボードを使ったデスクトップ形状で利用する。

 バッテリ駆動時間は8時間。本体サイズは292×233×9.8~19mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約945g。

 NECでは、今回の住友生命専用スレートPCを汎用化したモデルを、「VersaPro」シリーズとして販売する予定。

(2012年 3月 13日)

[Reported by 山田 幸治]