インテル、Sandy Bridge-Eベースで8コアの「Xeon E5」

Xeon E5

3月7日 発表



 インテル株式会社は7日、Sandy Bridge-E(開発コードネーム)がベースとなったサーバー/ワークステーション向けプロセッサ「Xeon E5」ファミリを発表した。

 先立ってハイエンドコンシューマ向けに発売されたSandy Bridge-E(Core i7)アーキテクチャをベースとした製品。Core i7では、最上位モデルでも8コアのうち2コアが無効化されているが、Xeonの上位モデルではすべてのコアが有効にされている。また、8GT/secのQPI Linkを2基備えており、マルチプロセッサ間の通信が可能となっている。

 そのほかはSandy Bridge-Eの特徴を踏襲し、1プロセッサあたり4チャネルのDDR3メモリ(1,600MHz)、40レーンのPCI Express 3.0バスを備える。また、高度科学技術計算や金融工学などの処理を高速化する新命令セット「AVX」、暗号化処理を高速化する命令セット「AES-NI」などをサポート。Turbo Boost Technology 2.0に対応し、動作周波数は一例として、E5-2690は1コア時で最大900MHz(3.8GHz)向上する。

 各製品の仕様は以下の通り。なお、ソケットはLGA2011を採用する。ASUSTeKのIntel X79 Express搭載マザーボード「P9X79 WS」が対応するとみられる。

【表】Xeon E5ファミリの仕様
E5-2600シリーズ
型番クロックTDPキャッシュコア数スレッド数DDR3速度最大Turbo Boost増加クロック1,000個ロット時の単価(ドル)
26902.9GHz135W20MB8161,600MHz900MHz2,057
2687W3.1GHz150W700MHz1,885
26802.7GHz130W800MHz1,723
26702.6GHz115W700MHz1,552
26672.9GHz130W15MB612600MHz
26652.4GHz115W20MB816700MHz1,440
26602.2GHz95W800MHz1,329
26502GHz95W1,106
2650L1.8GHz70W500MHz
26433.3GHz130W10MB48200MHz884
26402.5GHz95W15MB6121,333MHz500MHz
26373GHz80W5MB241,600MHz200MHz
26302.3GHz95W15MB6121,333MHz500MHz612
2630L2GHz60W662
262095W406
26092.4GHz80W10MB441,066MHz-294
26031.8GHz-202
E-1600シリーズ
16603.3GHz130W15MB6121,600MHz600MHz1,080
16503.2GHz12MB583
16203.6GHz10MB48200MHz294

(2012年 3月 7日)

[Reported by 劉 尭]