ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム(以下、WDLC)は25日、今回で第四弾となるWindows関連製品の拡販に向けた施策を発表した。
今回のキャンペーンのタイトルは「HERO★DADDY (ヒーロー・ダディ)」で、テーマは主に小学生以下の子供を持つ、30代の父親の活躍を応援するというものになっている。実施期間は11月25日~2010年3月31日。
WDLCは、マイクロソフトを初め、主要PCメーカーが参加し、Windows関連製品の需要喚起を目的とするが、製品個別の機能を訴求するのではなく、コンシューマユーザーの立場に立って、Windows PCを中心とした使い方を提案するスタイルを取っている。実際、現在までに会員となっている95社の内、PCや周辺機器メーカーは21社に過ぎず、36社のコンテンツパートナー、14社の量販店、16社のメディアも参加している。
WDLC会長で、マイクロソフト代表執行役副社長コンシューマー&オンライン事業部の堂山昌司氏 | WDLC事務局長で、マイクロソフトコンシューマー&オンラインマーケティング統括本部コンシューマーパートナー本部本部長の笠原健司氏 | 現在のWDLC会員構成 |
今回のタイミングもWindows 7の発売と重なるが、そのマルチタッチやトランスコード、DLNAといった個々の機能を謳うのではなく、より大きなシナリオを用意して、便利さや楽しさを訴えていく。
今回のキャンペーンは年末商戦と春商戦の2期に渡って行なわれる。前者は年賀状、後者は動画の作成という異なる目的を持つが、いずれもその作業を行なうターゲットには30代の父親を想定している。
一例としては、デジタルカメラで撮影した子供の写真をもとに、今回用意される特設サイト上の「感動年賀状メーカー」を使って、フレームなどを添付。そこから、マルチタッチ対応のタブレットで手書きの文字やイラストを添えるなどして、Windows 7対応のプリンタで出力といった使い方を指南する。
このように「HERO★DADDY」には、父親がPCを活用して何かを作ってみることで、立場が弱くなってきていると言われる現代の日本の父親の存在感を取り戻してもらいたいというのが願いが込められている。
現在の子供からみたお父さんの理想と現実のギャップ | そこで、今キャンペーンではPCやデジカメを活用してお父さんの活躍を応援するシナリオを用意 | キャンペーンの全体概要 |
感動年賀状メーカーのデモ。年賀状にしたい写真とフレームなどを選択 | 合成された画像を元に郵便事業が提供している「はがきデザインキット」とワコムのタブレットを使って手書きメッセージを添える | あとはプリンタで印刷する |
ドラえもんとのコラボを展開 |
今回、キャンペーンキャラクターとしてドラえもんを採用した。先の感動年賀状メーカーでも2010年3月公開予定のドラえもんの新作映画の素材を使ったテンプレートなどが用意される。もちろんこれは子供にとってなじみ深いというのもあるが、30代の父親もやはりドラえもんを見て育ったということも採用の理由になっているという。
このキャンペーンには26社がスポンサーとして参加予定。この内、郵便事業は、「郵便年賀.jp」を通じた年賀状作りのサポート、ワコムは「Bamboo Fun」を使ったマルチタッチによる使い勝手の良さ、エプソン販売はカラリオシリーズによるドラえもん年賀状の作成を通じて訴求を図っていく。
WDLCでは、今キャンペーンを通じ、26万人のPCおよび関連製品/サービス購入および利用意向者の創出を目指す。
なお、2010年4月以降は、TVのアナログ停波を見据え、PCによる地デジ視聴に焦点を当てた施策を展開していく予定。
郵便事業 事業統括本部 郵便事業部 商品開発担当の西村哲氏 | ワコム オペレーションズ統括 営業本部 流通営業部 流通マーケティングGr.の宝園孝彦氏 | エプソン販売 マーケティングセンター プロダクトマーケティング部の鈴村文徳氏 |
(c) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2010
(2009年 11月 25日)
[Reported by 若杉 紀彦]