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Meta QuestのOSがサードパーティへ提供。ASUS ROGなどが採用

 Metaは22日、これまでMeta Quest用に開発されてきたOSを、「Meta Horizon OS」としてサードパーティのハードウェアメーカーに提供開始すると発表した。これにより消費者はより多くの選択肢を、開発者はより大きなエコシステムを提供できるようになる。

 Meta Horizon OSは次世代コンピューティングプラットフォーム構築のためにMetaが取り組んできた過去10年に渡る研究の成果であるとしており、Androidオープンソースプロジェクトというモバイル基盤からスタートし、インサイドアウト方式の目、顔、手、体のトラッキング技術を開発してきた。また、複合現実においては、高解像度のパススルー、シーン認識、空間アンカーなどの技術基盤を構築した。

 今回のOS名変更に伴い、「Meta Questストア」は「Meta Hrizonストア」に名前が変更となるほか、モバイル連携アプリも「Meta Horizonアプリ」となる。

 今回の発表の一環として、ASUS、LenovoがMeta Horizon OS搭載デバイスに取り組んでいることが明らかにされたほか、Xboxとの協業も進めているとした。

 ASUSはROG(Republic of Gamers)ブランドで展開。ゲーミングソリューション分野を牽引している専門知識を活かしたまったく新しい高性能ゲーミングヘッドセットを開発するという。

 Lenovoはこれまで「Oculus Rift S」を共同デザインした経験、ThinkPadのような同社の主力デバイスのエンジニアリングにおいての深い専門知識を活かし、生産性、学習、エンターテインメントのための複合現実デバイスの開発に取り組む。

 XboxはこれまでXbox Cloud Gaming(Beta)をローンチしており、3Dの巨大なバーチャルスクリーンでXboxゲームをプレイできるようにしていたが、現在Xboxにインスパイアされた限定版Meta Questに共同で取り組むという。

 なお、これらのデバイスはすべてSnapdragon XR2 Gen 2を採用するが、独自のソフトウェア拡張機能が利用可能になるとしている。

 このほかMetaでは、Meta Horizonストアの基本的な技術要件とコンテンツ要件を満たせれば、誰でもプラットフォーム上でソフトウェアを配信できる「App Lab」との間の垣根を取り除くことへの着手、新しい空間アプリのフレームワークの開発を取り組むとしている。

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