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日本HP、話題の「HP Spectre x360」にいち早く触れられるイベントを開催中

おのののかさん。手にしているのはHP Spectre x360だ

 株式会社日本HPは、プレミアムPC製品群を一堂に展示するイベント「HP Premium PC Event -PCオーケストラ」を、2月13日~25日の期間限定で、丸の内オアゾ1階「○○(おお)広場」で開催している。

 本イベントはHPのプレミアムPCを体験できるスペースとなっており、10日に発表され、まだ出荷されていないプレミアム2in1「HP Spectre x360」を始め、モジュール形式で重ねて機能拡張できる小型PC「HP Elite Slice」、重量が約970gの薄型軽量12.5型モバイル「EliteBook Folio G1」、MicrosoftのSurfaceのような着脱式2in1「HP Elite x2 1012G1」などが展示されており、実際に手にとって見られるようになっている。

 中でも最注目製品は、やはりHP Spectre x360ではないだろうか。Spectreシリーズ譲りの優れたデザイン性はもとより、Core i7/16GB/1TB SSD/4K液晶を搭載した最上位構成でも、送料/税別直販価格は179,800円と、高性能モバイル機としては破格とも言える値付けに驚いた読者も少なくないはずだ。

 さらに、直販では2月28日までの予約特典として、ベーシックとスタンダードモデルにはOffice Perosnal Premiumプラス Office 365サービスまたは3年無償引き取り修理サービス、パフォーマンスモデルにはOffice Home & Business Premiumプラス Office 365サービスまたは3年無償引き取り修理サービスを無償で添付する。2017年にモバイル機の購入を検討しているのであれば、真っ先に候補に挙げられると言ってもいいコストパフォーマンスを実現している。

イベントが開催されている東京・丸の内にあるオアゾ。東京駅丸の内出てからすぐだ
イベントスペースの俯瞰図。なお、初日は報道関係者用席が用意されたため、若干広がっているが、イベント開催時はこの席が取り払われ、展示スペースももう少し小さくなる
HP Spectre x360(4Kモデル)。
旧モデルのHP Spectre 13から新たに用意されたナチュラルシルバー色
側面は光沢のある仕上げとなっている
キーボード。いびつな形状のキーはなく快適にタイピングできるが、Enterの横にPageUpなどがあるのは好みが分かれるかもしれない
2in1のため、このようなテントモードで利用できる
本体右側面。Thunderbolt 3を備える
左側面はUSB 3.0および排気口が見える
そのほかのプレミアムラインのPCも展示されている

 さて、このイベントのもう1つの注目ポイントは、中央に用意されたステージだ。このステージはステージを囲む形で、プレミアムPCが30台並んでおり、それぞれの画面にオーケストラの演奏者が映し出される。そしてステージ中央に立った人が、専用の指揮棒(タクト)を振ると、オーケストラがハーモニーを奏でるという仕組みが用意されている。

 流れる曲は「アルルの女」第2組曲 第4曲のファランドール。具体的には、タクトのボタンを押すと、オーケストラのメンバーが楽器のチューニングをする。そしてボタンを離し、タクトを振り始めると、タクトに内蔵された加速度センサーが感知し、曲が自動で流れ始める。最初はユーザーが何もしなくても全てのPCの画面が点く(つまりメンバーが演奏している)が、途中で画面が暗転し、タクトが指している6台のPCのセットの画面だけが点く。金管楽器やバイオリンなど、パートごとに担当楽器が分かれているので、曲に合わせて棒を振って、指揮者になったつもりを楽しむわけだ。

 実はこのイベントは、フジテレビ系全国ネットで放送された深夜ドラマ「リテイク 音をかける思い」の中の、おのののかさんが演じる大西史子が主役のショートムービーの延長となっている。これまでのあらすじは、現在日本HPのホームページで観られるので、ドラマを観損ねた方は一度“予習”しておくといいかもしれない。

 イベント初日の13日には、おのののかさん本人もイベントブースに訪れ、PCオーケストラを指揮し、このストーリーを完結させた。とは言え、一般大衆をも含む大勢の前演技したこともあって、本人はかなり緊張していたようである。

 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 パーソナルシステムズ・マーケティング部部長の甲斐博一氏も登壇。「世界の人々にとって、PCを入手してももはやワクワクしない時代になってきている。しかし我々はスローガンとして“Keep Reinventing”を掲げており、革新を続けるなければならない。そこでPCを原点から見直し、機能性や性能はもとより、デザイン、薄さ、軽さ、素材といったところから、キーボードの打ちやすさ、画質、音質といったヒューマンインターフェイスの部分も見直して、プレミアムラインのPCを作り上げた」とした。

 スピーカーといった部分のBang & Oulfsenとの協業については、「社名に共通点があるのはもとより、実はHPの最初の顧客はウォルト・ディズニーであり、ディズニーにレジスタンス・キャパシタンスオーディオ発振器を納入することから始まっている。そういった意味で、HPも実は“音”から始まった会社であり、音に対してこだわりがあるのだという。そしてプレミアムなPCを展開するにあたり、既に自動車の高級オーディオシステムとして採用実績のあり、音に関する技術を多数持っているBang & Oulfsenとの協業を始めた。これは必然的だった」と振り返った。

おのののかさん
ステージの中央に立って、タクトをパート担当の方に向けると、その6台だけビデオが現れる
曲の最初と最後はタクトの向きに関係なく映し出される
一般大衆も訪れたため、緊張したと話すおのののかさん
甲斐博一氏(写真右)が、プレミアムPC誕生の背景などについて語った