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UQ、初の“ガラホ”などスマホ3機種投入。大容量対応の“プランL”を追加

UQコミュニケーションズ 代表取締役社長の野坂章雄氏

 UQコミュニケーションズ株式会社は、2017年春モデルとしてスマートフォン3機種、各種プランや新サービスの提供を発表した。同社代表取締役社長の野坂章雄氏は、春の商戦期に入ったということでUQ mobileおよびUQ WiMAXにおける2017年の方向性について語りたいとし、説明会を開催した。

 まず、昨年(2016年)より始めた深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんを起用した宣伝を行なったことで、UQ mobileの認知度が大きく伸びたと述べ、同社調べによれば2016年6月時点で24%ほどだった認知度が、同年11月時点で61%に、12月には71%まで急激に伸長したという。

 また、顧客満足度についてのアンケート(2016年11月以降の契約者4,699名)では、2017年1月時点で総合満足度が88%、他人に利用を勧めたい他者推奨度において78%と高い満足度が得られているようだ。UQ mobileについてユーザーが魅力を感じている点について、「月額料金が安い」、「SNSによるデータ消費がゼロ」、「au 4G LTE高速通信の利用可能」の3点が上位にあり、特に月額料金の安さについては、80%にも達している。

 UQ mobileの新規契約数も2016年10月以降に急速に伸びているとのことで、野坂氏はMVNO新規市場の30%獲得が見えてきたと述べ、UQ mobileの展開に手応えを感じている様子だった。

CMの効果などでUQ mobileの認知度が2016年11月以降に急上昇
顧客満足度は高水準
ユーザーがUQ mobileに魅力を感じている点
UQ mobileの新規契約数は10月以降好調

UQ mobileでは初となる“ガラホ”を投入

 UQ mobileでは、今回は春モデルとして、「DIGNO W」と「BLADE V770」の5型クラスのスマートフォンに加え、ガラケースタイルのスマートフォン「DIGNO Phone」をラインナップ。

 DIGNO WはDIGNO Lの後継となり、耐衝撃性をや本体を石けんで洗える耐水性などをウリとしている。BLADE V770はDolby Audioを採用し、音楽、動画、ゲームなど、エンターテインメント用途を訴求した。そして、UQ mobileとしては初となる“ガラホ”のDIGNO Phoneは、初心者やITリテラシーの低い層から現在でもガラケーのニーズが高いことから、そういったユーザーに向けた操作感重視の製品となっている。

DIGNO W
BLADE V770
DIGNO Phone
現状のラインナップ

 それぞれの製品の仕様は下表の通り。

DIGNO WBLADE V770DIGNO Phone
SoCSnapdragon 430(1.4GHz/4コア、1.1GHz/4コア)Snapdragon 617(1.5GHz/4コア、1.2GHz/4コア)Snapdragon 210(1.1GHz/4コア)
メモリ2GB1GB
ストレージ16GB8GB
ディスプレイ5型液晶5.2型液晶3.4型
解像度1,280×720ドット1,920×1,080ドット非公開
OSAndroid 7.0Android 6.0非公開
バッテリ容量3,000mAh2,540mAh1,500mAh
連続通話時間約21.6時間(au VoLTE時)約12時間(au VoLTE時)約8.8時間(au VoLTE時)
連続待ち受け時間約780時間(au VoLTE時)約430時間(au VoLTE時)約530時間(au VoLTE時)
USBMicro USBUSB Type-CMicro USB
カードリーダmicroSDXC(最大200GB)microSDXC(最大128GB)microSDHC(最大32GB)
Webカメラ前面500万/背面1,300万画素背面800万画素
SIMスロットNano SIM
通信機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2IEEE 802.11n、Bluetooth 4.1
テザリング
VoLTE
フルセグ-
ワンセグ-
おサイフケータイ-
赤外線通信--
防水・防塵IPX5/8-IPX5/8
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約71×142×10.4mm約72.5×147×7.6mm約51×113×16.7mm
重量約159g約145g約130g
本体色ブルー、ホワイト、ピンクゴールド、グレーホワイト、グレイ
発売時期3月上旬予定2月下旬発売3月上旬予定

 野坂氏によれば、UQ mobileでは2016年12月時点で、iPhone 5s、Huawei P9 lite PREMIUM、AQUOS Lの3台が人気で、この3モデル合計で約62%を占めているとのこと。今回の新機種を用意することで、ユーザーの多様なニーズに応えていく構えだ。

UQ mobileを牽引する、iPhone 5s、Huawei P9 lite PREMIUM、AQUOS Lの3機種

UQ mobileのプランに大容量タイプ追加。2年間の学割サービスも

 UQ mobileでは、指定時間分の通話を無料にする「ぴったりプラン」用意しているが、2月22日より5分かけ放題の「おしゃべりプラン」が開始予定となっている。今回はこれらに音声通話とデータ使用量をさらに増やした「プランL」を追加。こちらも2月22日より開始される。

おしゃべりプラン
おしゃべりプランSおしゃべりプランMおしゃべりプランL
月額料金1,980円2,980円4,980円
音声通話5分かけ放題(超過時は30秒20円)
月間データ容量最大2GB最大6GB最大14GB
ターボ機能オフ時送受信最大300kbps
ぴったりプラン
ぴったりプランSぴったりプランMぴったりプランL
月額料金1,980円2,980円4,980円
音声通話無料通話最大60分無料通話最大120分無料通話最大180分
月間データ容量最大2GB最大6GB最大14GB
ターボ機能オフ時送受信最大300kbps

 なお、上記の月額料金は、「スマトク割」および「イチキュッパ割」適用時の13カ月目までの基本料金で、月間データ容量についても「データ増量キャンペーン」適用時のものであり、通常はその半分となる。

 また、2月22日からのおしゃべりプランの開始に伴い、2016年10月25日以降にUQ mobileに加入したユーザーは、3月1日からぴったりプランがおしゃべりプランSに、たっぷりプランがおしゃべりプランMに自動的に移行する。もしおしゃべりプランではなく、ぴったりプランS/M/Lに移行したい場合は2月22日から28日までの間に変更を申し込む必要がある。

「ぴったりプラン」は昨年(2016年)の2月から開始された
5分かけ放題の「おしゃべりプラン」を2月22日から開始予定
おしゃべりプランとぴったりプランでユーザーのニーズに応える
通話時間とデータ通信容量が拡張された「プランL」が、2月22日よりおしゃべり/ぴったりプランに追加される

 このほかにも、18歳以下の利用者を対象とした「UQ学割」が1月26日からスタートし、UQ mobileの新規契約かMNPで加入すれば、おしゃべり/ぴったりプランSを2年間月額1,980円で利用できる。通常のプランS/M/L(2月22日からの月額料金)に対して1,000円引きとなり、プランLなら4,980円で運用できる。

18歳以下を対象とし、2年間「UQ学割」もスタート
スマートフォンデビューをサポートする「スマホデビュー応援キャンペーン」を2月1日より開始。オプションサービスの「UQ 安心サポート」、「Filii」に加入すれば、初回特典で最大3カ月間無料で利用可能になる

 以下、会場に展示されていた製品の実機を掲載している。

DIGNO W
ブルー
ホワイト
ピンク
左側面
右側面
上面
底面
背面
BLADE V770
グレー
ゴールド
左側面
右側面
上面
底面
DIGNO Phone
ホワイトとグレイ
正面
ボタン面
左側面
右側面
底面
閉じた状態
裏面
閉じた状態の側面