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レノボとモトローラ、YOGA BOOKなどモバイル新製品発表会を開催
2016年9月27日 17:15
レノボ・ジャパン株式会社およびモトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社は27日、世界最薄最軽量の「YOGA BOOK」やProject Tango搭載ファブレット「PHAB2 PRO」、ハイエンドスマートフォン「Moto Z」シリーズなどを発表。これに合わせて、都内で製品発表会を開催した。
最初はモトローラ代表取締役社長のダニー・アダモポーロス氏によるプレゼンテーションで、Moto Zシリーズが紹介された。
フラグシップのMoto Zについては、世界最薄5.2mmを実現した筐体、5.5型の1,440×2,560ドット表示対応AMOLEDディスプレイ、ゴリラガラス4の採用、1,300万画素の背面カメラ、4K動画の撮影機能、64GBのストレージ、最大2TBまでサポートするmicroSDカードスロット、4GBのメモリ、および15分の急速充電で7時間使用可能なバッテリ、撥水ナノコーティング、指紋センサーなどについて触れた。
一方アッパーミドルの「Moto Z Play」については、3,510mAhの大容量バッテリによる最長45時間の駆動、5.5型の1,080×1,920ドット表示対応AMOLEDディスプレイなどについて紹介した。
そして、「スマートフォンはもはや電話とインターネットをするだけのデバイスではない」とし、「Moto Modz」による拡張性について触れ、写真や文書を大画面で共有できるプロジェクターModsや、音楽を高音質スピーカーで楽しむためのコンサートMods、拡張バッテリ、そして10倍ズームが可能なハッセルブラッド製カメラについて紹介した。
レノボ製品については、マーケティング・ディレクターを務めるアンジャナ・スリニバサン氏が紹介した。
最初に挙げたのは、世界で初めてGoogleのProject Tangoを搭載する「PHAB 2 PRO」。現代におけるGPS定位による重要性を挙げながら、それがARにより屋内でも可能になるProject Tangoは、今後のスマートフォンのデファクトスタンダードになるだろうとした。
Project Tangoを使った具体例としては、インテリアを購入する際に、ARによって仮想的に家の中に置くことで、サイズ感や色のマッチを確かめられるアプリや、ARを使ったドミノゲーム、教育向けコンテンツなどを紹介した。また、日本国内でもProject Tangoの開発者がおり、2017年には100種類を超えるアプリが登場するという。
新しい2in1デバイスとなる「YOGA BOOK」については、タブレットを1日中活用する20代から30代の“The Touch Generation”、つまりタッチ操作に慣れた若年層をターゲットに開発した製品だとアピール。3年の開発期間を経て、これらの若年層が生産性向上に結びつけられるデバイスを開発したという。
最薄部4.05mmや690gの軽量性、YOGAシリーズから受け継いだウォッチバンドヒンジといった特徴はもとより、ハードウェアとソフトウェアが融合した「Haloキーボード」が最大のポイント。タイピング時にフィードバックが得られるようになっているほか、ユーザーのタイピングのクセを学習し、キーの認識位置をずらすといった処理を行なうことで高い入力精度を実現するという。
また、ワコムと共同開発し、EMR(電磁誘導方式)を採用した「REAL PEN」は、ディスプレイに書ける2,048レベル筆圧の高性能スタイラスになっているだけでなく、実際に紙に書ける交換用ペン先も用意し、紙のノートをとりながらそのデータをデジタルとして取り込める機能を備え、日々の学習などにも使えるようにした。
もちろん、タブレットとしての使い勝手も重視しており、強度を確保したアルミニウム/マグネシウム合金を採用しているほか、1,920×1,200ドットの高解像度10.1型IPSディスプレイ、4GBのメモリ、64GBのストレージ、およびDolby Atmosサウンドを備えている点を挙げた。
発表会の終わりには、レノボ・ジャパン株式会社 代表取締役社長の留目真伸氏が登壇し、「数十年前、PCはメインフレームにあるコンピューティングパワーを個人にもたらす役割を担い登場したが、今生活の中ではまだそのコンピューティングパワーを発揮しきれずにいる。我々は、今回紹介したような、コンピューティングパワーを提供するさまざまな製品を提供しているが、コンピューティングパワーの発揮は、我々一社だけで成し遂げられるものではない。パートナー企業や顧客とともに取り組んで行く“共創”で、それを実現していきたい」と語った。