やじうまミニレビュー
机上のスペース確保や繋ぎ替えの手間を省こう
~複数PCでのデバイス共有に便利なUSB切り替え器
(2015/6/24 06:00)
ノートPC×デスクトップPC、デスクトップPC×デスクトップPCなど、複数台のPCを所有し、なおかつ同じ机上で使い分けているという人は結構いることだろう。1台のPCでデュアルディスプレイという選択肢もいいが、人によってはマルチPCの方が使い勝手が良く作業が捗るケースもある。
そう言う筆者は、自宅で汎用とゲーム用でデスクトップPCを2台使い分けているが、それほど机に広大なスペースがあるわけではなく、それら用に複数の周辺機器を置いていると本や資料を広げる場所も確保しづらい。特にキーボードなんかはスペース圧迫の主要因で、2つもあると両手がどちらかに行き来しつつの作業が発生し面倒だ。
そんなマルチPC使いの人にお勧めしたいのが、USB切り替え器である。ここで紹介するのはサンワサプライの「SW-US22」。USB 2.0接続のデバイスを2台のPCで利用するためのもので、使い方を説明するまでもなく、本機をUSBデバイスと2台のPCに接続し、本機上面にある1番か2番のボタンを押して、接続先のPCを切り替えるだけ。本体サイズは60.6×60.6×22mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。重量は51gだ。
サンワサプライに限らず、ほかのメーカーも類似品を出しており、デザインやスイッチ等はメーカーによって若干異なるが値段はそう変わらない。今回は筆者がこの製品を個人的に使用しているということで紹介している。執筆時にAmazonでの販売価格を調べたら1,609円だった。
本機は、内部的にUSBの活線挿抜を行なっているだけなので、ソフトウェアをインストールする必要もない。OSはWindowsとMac OS Xの両方に対応している。筆者はこれにキーボードを繋いで使用している。マウスは頻繁に持ち替えることがあるのでそれぞれのPCに個別の物を繋いでいるが、キーボードはほぼ同時に使わなければならないシーンはまず起きないので、共有していても不便に感じたことはない。むしろ冒頭に書いた通り、机上のスペースが節約できて便利である。
もちろんキーボードだけでなく、USB HDDケースやLAN機能がないプリンタなどに使えば、PC間でのケーブルの抜き差しが必要なくなる。価格は上がるがUSB 3.0対応の「SW-US32」や、USB 2.0で2つのデバイスを接続可能な「SW-US22H」も用意されているので、用途に応じて選ぶといいだろう。
1台の周辺機器を複数のPCで共有しているという人には本機はうってつけの存在だ。本稿を読まれて、もし利用シーンが思い浮かんだのなら、導入を検討してみてはどうだろうか。