Hothotレビュー
カスタマイズが楽しいガジェット好きおすすめのスマホ「Moto Z2 Play」
~旧モデルから使い心地や性能も若干向上
2017年7月15日 06:00
モトローラ・モビリティ・ジャパンから、SIMロックフリースマートフォン「Moto Z2 Play」が登場した(モトローラ、Snapdragon 626を採用したアッパーミドルスマホ「Moto Z2 Play」参照)。
背面に拡張ユニット「Moto Mods」を装着できる、Moto Zシリーズの最新モデルで、従来モデルのMoto Z Playからさまざまな面で進化を遂げている。価格はオープンプライスで、直販価格は58,104円。
従来モデルと比べて薄く軽くなった
Moto Z2 Playの外観は、基本的には既存のMoto Zシリーズを踏襲している。角から上部および下部側面にかけて、比較的ゆるやかなカーブを取り入れるなど、正面から見たデザインは、ディスプレイ下部の指紋認証センサーの形状が変更されている部分を除いてほとんど同じだ。
Moto Zシリーズでは、背面に拡張ユニットの「Moto Mods」を装着できるという特徴があるため、どうしても基本的なサイズや形状が決められてしまう。実際、フットプリントはMoto Z Playの76.4×156.4mm(幅×奥行き)に対し、Moto Z2 Playが76.2×156.2mm(同)と、わずかに小さくなってはいるものの、ほぼ同じとなっている。
背面も同様で、上部に大きくせり出した円形のカメラユニット、下部にはMoto Mods用の接続端子を配置し、それ以外はフラットな形状と、こちらも基本的なデザインは従来同様だ。ただ、Moto Z Playでは背面にもガラスを採用し、光沢感の強い高級感のある仕様だったのに対し、Moto Z2 Playでは金属プレートを採用しており、見た目の印象はMoto Z2 Playのほうがかなりカジュアルな雰囲気となった。
とはいえ、背面にはサンドブラスト加工が施されており、質感は大きく損なわれておらず、安っぽいという印象はない。筐体カラーは、今回試用したルナグレーに加えて、ファインゴールドとニンバスの全3色をラインナップしている。
側面のデザインも大きな違いはない。下部側面のUSBコネクタやオーディオジャック、右側面の電源ボタンとボリュームボタンの位置などもほぼ同じ。側面フレームの素材はアルミニウム合金で、こちらもサンドブラスト加工が施されている。
外観で大きな違いを見せたのが“厚み”だ。Moto Z Playでは厚みが6.99mmだったのに対し、Moto Z2 Playでは5.99mmと、1mm薄くなった。わずか1mmとはいえ、並べてみるとその違いは歴然で、スリムな筐体となったことで、従来モデルよりもスッキリとした見た目となった。
また、重量も軽くなっている。Moto Z Playは165gだったが、Moto Z2 Playは145gと20g軽くなっている。それだけでなく、実際に手に持ってみると、数字以上に軽くなったという印象を受ける。これは、筐体が薄くなったことで、ゴツゴツとした質感が手に伝わりにくくなったことも影響しているかもしれない。なお、実測の重量は145.8g(Nano SIMカード1枚装着時)だった。
ただし、筐体サイズはスマートフォンとしてはやや大きめの部類に入る。ディスプレイが5.5型と大きいこともあるが、手の大きな筆者でもやや手に余るといった印象で、片手での操作は若干厳しいと感じる。
それでも、近年のスマートフォンのディスプレイ大型化の流れを考えると、コンパクトサイズのスマートフォンを特段好む人でなければこのサイズでも大きな不満はないだろう。
指紋認証センサーを利用した操作に対応
Moto Z2 Playでは、従来モデル同様に、ディスプレイ下部に指紋認証センサーを搭載している。ワンタッチでログイン認証が行なわれるため、高いセキュリティ性と優れた利便性を両立可能となっている。
また、Moto Z2 Playの指紋認証センサーは、ホームボタン、戻るボタン、履歴ボタンなど、スマートフォンの操作を行なうボタン代わりにも活用できるようになった。具体的には、タップがホームボタン、右スワイプが戻るボタン、左スワイプが履歴ボタン相当として動作する。このほか、センサーを長押しすることで、ロック画面への遷移やアシスタント機能の起動といった動作も可能だ。
この、指紋認証センサーを利用した操作機能は「ワンボタンナビ」と呼ばれており、プリインストールアプリ「Motoアプリ」で設定できる。
標準設定では、ワンボタンナビはオフとなっており、ホーム、戻る、履歴の各ボタンはディスプレイ下部にボタン表示を行なうソフトウェアボタンを利用するようになっている。そして、ワンボタンナビをオンにすると、画面下部のソフトウェアボタンが非表示となり、各ボタンの操作はすべて指紋認証センサーを利用するようになる。
ワンボタンナビ利用時には、ディスプレイ下部の操作ボタンが非表示となり、ディスプレイ全体が表示領域となるため、表示情報量が増えるというメリットもある。
ただ、このワンボタンナビのように、ディスプレイ下部の指紋認証センサーを利用した操作機能は標準化されておらず、現時点では各社が独自に実装しているため、メーカーによって操作方法が異なっている。
また、ソフトウェアボタンのようなボタン表示もなくなるため、慣れるまでは混乱する場合もあるだろう。とはいえ、実際に使ってみると、なかなか快適に利用できるため、Moto Z2 Play使用時にはワンボタンナビ機能を積極的に活用することをお勧めしたい。
5.5型のフルHD Super AMOREDディスプレイを搭載
ディスプレイは従来モデル同様に、1,080×1,920ドット表示対応の5.5型Super AMORED(有機EL)を採用している。コントラスト比が高く、発色も非常に鮮やかで、写真や動画も非常に優れた品質で表示される。
また、スクロール時の残像も少なく、表示映像は常にクッキリとしている。液晶ディスプレイとは異なり、野外の直射日光下でも常に優れた視認性を確保できる点も、有機ELパネルらしい特徴で、環境を問わず、表示品質は十分に満足できるはずだ。
メインカメラにデュアルピクセルオートフォーカス対応センサーを採用
背面に搭載されているメインカメラも、従来モデルから進化している。
もっとも大きな進化は、てデュアルピクセルオートフォーカス対応センサーを採用している点。全画素で位相差オートフォーカスが可能となり、より高速かつ緻密なフォーカス処理が行なえるようになった。
加えて、従来モデル同様にレーザーオートフォーカスセンサーも搭載。暗い場面や近い場面など、位相差オートフォーカスが苦手とする場面でも高速かつ正確なフォーカス処理が行なえる。実際に、被写体に対して気持ちよくピントが合い、スピーディに撮影が可能だった。これなら、合焦に時間がかかってシャッターチャンスを逃すことも少なくなるはずだ。
また、レンズにはF1.7と非常に明るいレンズを採用。撮像素子の画素数は従来モデルの1,600万画素から1,200万画素に減っているが、これによって各画素のサイズが大きくなり、感度が向上。明るいレンズとの相乗効果で、暗い場面での撮影性能も高められた。
以下に、実際にMoto Z2 Playのメインカメラで撮影した写真を掲載するが、野外から比較的明るい室内、暗めの室内まで、良好な画質で撮影できている。あまり派手な画像処理は行なっていないようで、全体的にはやや地味な印象もあるが、なるべく元の色を忠実に再現する方向で処理されているようで、なかなか好印象。
対してディスプレイ面に搭載されている前面カメラは、500万画素の撮像素子とF2.2の85度広角レンズを採用と、従来モデルと同じ。前面側のLEDフラッシュやビューティーモードも引き続き搭載。最近では、前面カメラに力を入れるスマートフォンが増えており、それらと比べるとやや特徴が少ないようにも感じるが、自撮り用途にも大きな不満なく利用できるだろう。
Moto Modsによる機能の拡張性は競合製品にない大きな魅力
Moto Zシリーズの最大の特徴となるのが、背面に装着して機能を向上できるMoto Modsが利用できるという点だろう。合体ロボットのようにユニットを装着して機能を拡張できるというギミックは、ガジェット好きにはたまらないはず。もちろん、Moto Z2 PlayでもMoto Modsが利用可能だ。
Moto Modsは背面にマグネットで固定して利用する。背面にはMoto Mods用の接続端子が用意されており、さまざまな機能を拡張できる。
背面を飾り端子部分を保護する「スタイルカバー」や、10倍光学ズーム搭載カメラユニット「Hasselblad True Zoom Camera」、プロジェクタユニット「Moto Insta-Share Projector」、スピーカーユニット「JBL SoundBoost Speaker」など、すでに登場済みのMoto Modsはもちろん、Moto Z2 Playと同時に発表された、急速充電対応のバッテリパック「ターボパワー・パック」や、Qi準拠のワイヤレス給電に対応する「ワイヤレス充電キャップ」などの新Moto Modsも問題なく利用できる。
ただし、Moto Modsを利用しない場合には、背面の端子が常にむき出しとなってしまう。もちろん、そのまま利用したとしても問題がないように設計されてはいるが、筆者のように、常に端子むき出しという部分が気になる人も少なからずいるはずだ。
また、裏面メインカメラ部分の出っ張りもかなり気になる。カメラの出っ張りは、デザイン的な特徴にもなってはいるが、こちらも人によっては気になるかもしれない。
標準で背面を保護するカバーが付属していると良かったように思うが、もし、むき出しの端子やカメラの出っ張りが気になるようなら、別途スタイルキャップを購入し、装着することをお勧めしたい。
β機能で保証外ながらVoLTEも利用可能
こちらのリンクで案内されているように、Moto G4 PlusやMoto G5、Moto Z、Moto Z Playでは、保証外ではあるが、β機能としてNTTドコモ回線とau回線のVoLTEが利用可能となっている。そして、今回実際に試してみたかぎりでは、Moto Z2 Playにも同様のβ機能が搭載されており、VoLTEを利用可能となっているようだ。
β機能の利用方法は、ほかの機種と同じだ。VoLTE対応SIMを装着した状態で電話アプリを起動し、ダイヤルで「*#*#86583#*#*」と入力する。その後、設定メニューの「モバイルネットワーク」内に「4G LTE拡張モード」という項目が追加されるので、右スイッチをオンにする。
以上でVoLTEが利用可能となる。実際に、NTTドコモのVoLTE対応SIMを装着して試してみたところ、確かにVoLTEでの通話が可能だった。
SIMロックフリースマートフォンでVoLTEに対応する機種はまだ少数派。そのため、β機能ではあるが、VoLTEを利用できる点は魅力となりそうだ。
スペックも充実
Moto Z2 Playは、ミドルハイレンジに位置づけられるスマートフォンで、スペック面も充実している。SoCは、Snapdragon 626を採用しており、メモリは標準で4GB搭載。内蔵ストレージは64GBと従来モデルから倍増しており、最大2TBのmicroSDカードを利用してストレージの増設も可能となっているため、大量のアプリをインストールしたり、写真、動画の撮影も余裕で対応できる。
従来同様、Nano SIMを2枚装着して同時待受が可能な、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応。LTE待受は一方のみとなるが、海外に出掛けたときなど、日本のSIMと海外のSIMを同時に装着し、電話は日本のSIM、データ通信は海外のSIMというように使い分けられるのはうれしい。
なお、対応周波数帯域は、FDD LTEがBand 1/3/5/7/8/19/28、TD LTEがBand 38/40/41、3GがBand 1/2/5/8/19、2Gが850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHzとなる。SIMトレイは、片面にNano SIMを2枚、もう片面にmicroSDカードを装着できるようになっているため、SIMを2枚装着した場合でもmicroSDカードを利用できる点もうれしい特徴だ。
無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n準拠無線LANと、Bluetooth 4.2LE+EDRを搭載。また、NFCも搭載する。このほかFMラジオ機能も搭載。
なお、FeliCaやワンセグ、フルセグといった日本国内モデルに搭載される機能は非搭載。防水・防塵にも対応しない。このあたりはグローバルモデルらしい仕様となっている。
接続端子は、下部側面にUSB Type-Cポートとオーディオジャックを備える。そのほか、SIMカードトレイは上部側面に、電源ボタンとボリュームボタンは右側面に配置されている。
内蔵バッテリは、容量3,000mAhと、従来モデルから減少。本体の軽量化を実現するためのものと考えられるが、少々残念な部分。ただ、15分で約8時間分の容量を充電できる急速充電機能「TurboPower」をサポートしているため、容量不足にも短時間の充電で対応できそうだ。
OSは、Android 7.1.1を採用。わずかな専用アプリやホームアプリがプリインストールされているものの、基本的にはかなりピュアAndroidに近い状態となっている。
従来モデルと比べて性能向上はわずか
では、簡単にベンチマークテストの結果を紹介しよう。
利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark for Android 2.0.3715」と「3DMark Android Edition 1.6.3439」、Kishontiの「GFX Benchmark Version 4.0.13」、AnTuTuの「Antutu Benchmark v6.2.7」の4種類。比較用として、従来モデルとなるMoto Z Playでの結果も加えてある。
Moto Z2 Play | Moto Z Play | |
---|---|---|
PCMark for Android 2.0.3715 | ||
Work 2.0 Performance | 5,088 | 4,994 |
Web Browsing 2.0 score | 5,100 | 4,930 |
Video Editing score | 5,364 | 5,224 |
Writing 2.0 score | 4,586 | 4,498 |
Photo Editing 2.0 score | 7,482 | 7,693 |
Data Manilulation score | 3,634 | 3,490 |
Computer Vision | 2,532 | 2,382 |
TensorFlow score | 465.9 | 533.1 |
ZXing score | 52.45 | 51.82 |
Tesseract score | 2,520 | 2,678 |
Storage | 5,737 | 5,308 |
Internal sewuential read(MB/s) | 215.99 | 222.63 |
Internal random read(MB/s) | 11.27 | 12.08 |
Internal sewuential write(MB/s) | 107.63 | 67.92 |
Internal random write(MB/s) | 9.82 | 9.62 |
External sewuential read(MB/s) | 176.82 | 188.68 |
External random read(MB/s) | 10.26 | 10.65 |
External sewuential write(MB/s) | 114.73 | 68.14 |
External random write(MB/s) | 9.37 | 10.87 |
SQLite read(IOPS) | 3,861 | 3,458 |
SQLite update(IOPS) | 333 | 285 |
SQLite insert(IOPS) | 250 | 250 |
SQLite delete(IOPS) | 333 | 285 |
GFX Benchmark Version 4.0.13 | ||
Car Chase | 224.8 | 223.3 |
1080p Car Chase Offscreen | 209.3 | 207 |
1440p Manhattan 3.1.1 Offscreen | 192.8 | 192.5 |
マンハッタン3.1 | 430.5 | 428.3 |
1080p マンハッタン3.1オフスクリーン | 399.6 | 396.3 |
マンハッタン | 636.2 | 632.5 |
1080p マンハッタンオフスクリーン | 609.4 | 607.9 |
ティラノサウルスレックス | 1281 | 1275 |
1080p ティラノサウルスレックス オフスクリーン | 1267 | 1264 |
Tessellation | 314.1 | 314.1 |
1080p Tessellation Offscreen | 591.6 | 592.4 |
演算論理装置2 | 359.8 | 359.1 |
1080p 演算論理装置2オフスクリーン | 658.5 | 658.5 |
ドライバーオーバヘッド2 | 451.3 | 436.5 |
1080p ドライバーオーバヘッド2オフスクリーン | 927.1 | 877.2 |
Tecturing | 1,901 | 1,891 |
1080p Texturingオフスクリーン | 1,873 | 1,871 |
品質のレンダリング | 2,510 | 2,510 |
品質のレンダリング(高精度) | 3,635 | 3,635 |
Antutu Benchmark v6.2.7 | ||
Score | 67,963 | 62,782 |
3D | 13,053 | 12,969 |
3D [Marooned] | 8,016 | 7,938 |
3D [Garden] | 5,037 | 5,031 |
UX | 26,967 | 24,153 |
UX Data Secure | 5,686 | 5,056 |
UX Data process | 3,205 | 2,802 |
UX Strategy games | 4,460 | 4,057 |
UX Image process | 7,569 | 7,059 |
UX I/O performance | 6,047 | 5,179 |
CPU | 22,140 | 20,232 |
CPU Mathematics | 3,875 | 3,576 |
CPU Common Use | 7,704 | 6,771 |
CPU Multi-Core | 10,416 | 9,885 |
RAM | 5,803 | 5,428 |
搭載SoCが、Moto Z PlayのSnapdragon 625から、Moto Z2 PlayではSnapdragon 626に強化されているが、違いは動作クロックがSnapdragon 625の2GHzからSnapdragon 626は2.2GHzに向上している点ぐらいで、CPUコアはCoretex-A53が8コア、GPUはAdreno 506と変わっていないため、性能向上はそれほど大きなものではない。
それは、ベンチマーク結果からも明かで、多くの項目でMoto Z2 Playのほうがスコアが上回っているものの、その差は非常に小さい。動作クロックの向上によって性能が高まっているのは間違いないが、実際に利用するうえでは、体感できるほどの差はないと言っていいだろう。
性能的には、フラグシップモデルには負けるが、ミドルハイレンジの製品として標準的なもので、ゲームを含めてほとんどのアプリをほぼ問題なく利用可能と言える。実際に使ってみても、動作の重さを感じる場面はほとんどなく、十分快適な利用が可能だった。
次に、バッテリ駆動時間を検証してみた。
こちらは、バックライト輝度を50%に設定した状態で、デジタルカメラで撮影したH.264形式のフルHD動画をループ再生させ計測。結果は、約15時間21分と、15時間超の駆動を確認した。
また、実際にメイン端末同様に使ってみたが、朝9時頃に家を出て約10時間経過後のバッテリ残量は、35%ほどだった。その間、WebアクセスやSNSへの投稿、写真撮影、軽めのゲームプレイなど、普段よりもやや多めに使っていたことを考えると、個人的には十分満足できる駆動時間と感じた。
もちろん、使い方によって駆動時間は大きく変化する。フルHD動画再生自体、それほど重い作業ではない。また、筆者が実際に使った場合よりもヘビーに使えば、もっと短時間でバッテリがなくなる可能性もあるだろう。それでも、通常利用の範囲内であれば、間違いなく1日は持つはずだ。
Moto Modsの機能拡張など、ガジェット好きにお勧め
Moto Z2 Playは、性能面で不満はほとんどなく、機能面も充実しており、単体として十分に完成度の高いミドルハイレンジのSIMロックフリースマートフォンに仕上がっている。
気になる点と言えば、本体サイズの大きさや、背面のカメラ部分の大きな出っ張り、Moto Mods用端子がむき出しになっている点などで、これらはデザインにも大きく影響をおよぼしている。最近のスマートフォンは、性能や機能面での差が少なくなり、デザインを重視して購入する人も増えているため、この部分をどう思うかで全体的な印象は変わってくるだろう。
ただ、Moto Modsの存在を考慮すれば、その点も解消可能。豊富に用意されているMoto Modsで機能拡張できるという点は、ほかの製品にはない大きな魅力となるし、機能強化に興味がなくとも、背面カバーのスタイルキャップはさまざまなデザインのものが用意されているため、着せ替えも楽しめる。それで印象はガラッと変わるはずだ。
念のため、購入前に量販店に展示されている展示機を実際に手にして、サイズ感などを確認しておくことをお勧めしたいが、Moto Modsを利用した機能拡張に興味がある人や、着せ替えで楽しめるスマートフォンを探しているなら、Moto Z2 Playは十分に満足できる製品と言える。