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永続版Officeを使うには最初の設定が肝心!最新Office付きPCの落とし穴
2026年10月28日 06:12
Microsoftが主に一般消費者向けPCに提供しているプリインストール版Microsoft Office、いわゆる「バンドル版Office」。PC購入後に通常版のMicrosoft Officeを別途購入するより安価に利用できることもあり、バンドル版Officeが付属するPCを選択する人も少なくないようだ。
ところで、現在販売されているPCに付属するバンドル版Officeの中には、永続版の「Microsoft Office Home & Business 2024」と、2年間無料で利用できるサブスクリプション版の「Microsoft 365 Personal(24か月版)」のいずれかを、PC購入後に選んで利用できるものが多い。
「Microsoft 365 Personal(24か月版)/Office Home & Business 2024オプション付」と呼ばれるこの最新のバンドル版だが、 選択手順は分かりづらいうえに、設定を間違うと目的のOfficeが入手できないなど、取り返しがつかない事態に陥ってしまう場合がある 。そこで本稿では、この新しいバンドル版Officeの仕組みや設定手順を紹介する。
最新のバンドル版Officeとは
現在市販されているPCに付属する最新のバンドル版Officeは、冒頭でも紹介しているように、永続版の「Microsoft Office Home & Business 2024」(以下、永続版Office)と、2年間無料で利用できるサブスクリプション版の「Microsoft 365 Personal(24か月版)」(以下、Microsoft 365 Personal)のいずれかを、PC購入後に選んで利用できる、という点が大きな特徴となっている。
永続版Officeは文字通り買い切り型で、追加のコストを負担することなく無期限で利用できる。含まれるアプリは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteの5種類。ただし、将来の機能アップデートは提供されず、セキュリティ更新プログラムのみの提供となり、サポート期限に到達するとセキュリティ更新プログラムも提供されなくなる。
対するMicrosoft 365 Personalは、利用開始後2年間無料で利用できるが、その期間を過ぎると月額または年額のサブスクリプション料金を定期的に支払う必要がある。その反面、永続版Officeと同じWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteにとどまらず、より多くのアプリが利用可能。
しかも、将来の機能アップデートに対応し、常に最新版が利用できる。また、アプリだけでなく、容量1TBのクラウドストレージ「OneDrive」やAI機能「Copilot」の利用も可能と、永続版Officeと比べて充実した内容となっている。
いずれの場合も、単体で購入するより金額的にかなりお得となっているのも特徴的だ。
家電量販店などで販売されているPCでは、バンドル版Officeがどの程度の価格で添付されているのか見えづらいが、Web直販で仕様をカスタマイズできるPCでは、バンドル版Officeの有無で価格差がはっきり分かる。
いくつか大手PCメーカーの直販サイトでバンドル版Officeの有無による価格差をチェックしてみたところ、最も安い場合で2万6,950円、最も高い場合で3万3,976円だった。結構な幅があるが、バンドル版Officeの提供価格はおおむね3万円前後と考えて差し支えないだろう。家電量販店で販売されているPCについても、ほぼ同等の価格がPC本体価格に上乗せされて販売されていると考えていい。
それに対し、Office Home & Business 2024の単体価格は4万3,980円、サブスクリプション版のMicrosoft 365 Personalは料金が年額2万1,300円で、2年間では4万2,600円かかる。つまり、バンドル版Officeならそのいずれよりも安価に入手できる。
そして、もう1つ重要なポイントが、最新のバンドル版Officeでは、永続版OfficeおよびMicrosoft 365 Personalのいずれも通常販売版と同じライセンスが付与されるという点だ。
従来のバンドル版Officeのライセンスは、付属しているPCでの利用に限定されていたが、それとは大きな違いとなっている。これにより、将来PCを買い替えた場合に新しいPCで引き続き利用できるのはもちろん、ライセンスの範囲内でほかのデバイスでも利用できる。
つまり、最新のバンドル版Officeなら通常販売版と同等のOfficeを入手できるため、価格面と合わせてお得なのは間違いないといえる。
| Microsoft Office Home & Business 2024 | Microsoft 365 Personal(24か月版) | |
|---|---|---|
| Officeライセンス形式 | 永続版 | サブスクリプション |
| 無料期間 | 永年無料 | 2年間 |
| 無料期間終了後の利用料金 | なし | 月額2,130円または年額2万1,300円 |
| 対応OS | Windows、macOS | Windows、macOS、iOS、Android |
| 利用可能アプリ | Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote | Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Access (以下は追加機能も利用可)Microsoft Defender、Microsoftエディター、Clipchamp、Designer |
| Copilot搭載アプリ | なし | 使用可能 |
| 機能アップデート | なし | 常に最新版が利用できる |
| OneDriveクラウドストレージ | なし | 1TB |
| 利用可能なデバイス | 2台のWindows PCまたはMac | 最大5台のデバイスで同時に利用可能 |
| セキュリティツールを備えた広告なしのOutlookメール | なし | 使用可能 |
| テクニカルサポート(チャット) | 使用可能 | 使用可能 |
| テクニカルサポート(電話) | なし | 使用可能 |
永続版Office入手の第1関門。継続請求は「オフ」に
最新のバンドル版Officeは、永続版Officeまたは2年間無料のMicrosoft 365 Personalのいずれかを選んで利用できる、ということはすでに紹介した通りだ。
しかし、永続版Officeを選択するには手間と時間がかかるようになっている。大きく2つの関門があり、そこでの設定を間違うと、永続版Officeに切り替えられなくなってしまうので注意したい。
それでは、永続版Officeを選択するにはどうすればいいのか、詳しく見ていこう。
購入したPCを初めて起動すると、通常のWindows 11の初期設定メニューが表示される。最新のバンドル版Officeが付属している場合、その設定を進めていくと、やがてバンドル版Officeの初期設定メニューが表示される。ここでの設定が1つ目の関門となる。
結論から言うと、永続版Officeを選択したい場合には、 初期設定時に「継続請求」を「オフ」にして設定を行なう必要がある 。ここを間違うと永続版Officeに切り替えられなくなるため、細心の注意を払いたい。
その手順は以下に示した通り。バンドル版Officeの設定メニューが表示されたら「続ける」をクリック。するとMicrosoft 365 Personalの契約メニューが表示されるが、その上部の 「継続請求」の右にあるスイッチをクリックして「オフ」にする 。これが最大のポイントだ。
もしここで継続請求をオフにせず、表示メニューに沿って支払い用クレジットカード情報を入力して設定を進めてしまうと、Microsoft 365 Personalを契約したことになり、永続版Officeが選択できなくなってしまうので要注意だ。
ちなみに、PCを初めて起動したときにバンドル版Office設定メニューで「いいえ、結構です」をクリックしてキャンセルした場合には、どちらで利用するか選択していない状態となっている。その後、WordやExcelなどのOfficeアプリを初回起動した際に、同様の初期設定メニューが表示されるので、そこで永続版かサブスクリプション版を選択することになる。
この場合でも、永続版Officeを選択したいなら、PCの初回起動時と同様に「継続請求」のスイッチを「オフ」にして設定を進めればいい。
永続版Office入手の第2関門。3カ月後の切り替えを忘れずに
紹介した手順でバンドル版Officeの「継続請求」を「オフ」にして初期設定を進めると、永続版Officeではなく、Microsoft 365 Personalの3カ月無料試用が始まる。つまり、ここではまだ永続版Officeは選択できない。
では、どのタイミングで永続版Officeに切り替えられるのか。それは、 Microsoft 365 Personalを3カ月無料で試用した後になる 。
具体的には、初期設定で「継続請求」を「オフ」に設定してMicrosoft 365 Personalの3カ月無料試用を開始し、 この試用期間の3カ月が終了すると、登録したMicrosoftアカウントに永続版Officeを無料パッケージで提供するオファー が届く。このオファーを利用して 永続版Officeに切り替える必要がある 。
加えて、永続版Officeを無料パッケージで提供するオファーにも有効期限が設定されている。その有効期限は、 Microsoft 365 Personalの3カ月無料試用期間の終了日から90日間 となる。その間に手続きを行なわなかった場合、そのオファーは消滅してしまうので、こちらも要注意だ。
ちなみに今回、実際にバンドル版Officeが付属するPCを用意し、継続請求を「オフ」にして使い始めた。試用期間終了後に永続版Officeに切り替える手順は筆者自身も経験したことがないため、切り替えられるようになったら改めてチェックして、追ってご紹介したいと思う。
Microsoft 365 Personalを選ぶ場合も注意点あり
ところで、Microsoft 365 Personalの3カ月無料試用を開始した後、永続版Officeに切り替えずMicrosoft 365 Personalの利用を継続したいということもあるだろう。この場合も大きな注意点がある。
ここまで説明してきた手順でMicrosoft 365 Personalの3カ月無料試用を開始すると、それと同時に Microsoft 365 Personalを21カ月間無料で利用できる期間限定のオファー が登録したMicrosoftアカウントに追加される。このオファーを有効化することで、試用期間の3カ月を加えた計24カ月間、Microsoft 365 Personalを無料で利用できることになる。
ただし、この期間限定オファーは、 最初に利用を開始した3カ月の無料試用期間が終了する前に有効化しなければならない 。もし有効化を忘れたまま試用期間が終了してしまうと、オファーは消滅してしまい、先ほど紹介した永続版Officeの無料パッケージ提供オファーが届くことになる。それ以降Microsoft 365 Personalを継続利用しようと思っても、通常のサブスクリプション料金を支払わなければならなくなるので要注意だ。
永続版もMicrosoft 365 Personalも設定期限に注意
選択したいOfficeに応じて、ユーザーが行なうべき対応をまとめると以下のようになる。
永続版Officeを使いたい場合
・初回設定時に 継続請求を「オフ」 にして、 3カ月の試用期間の終了後90日以内に 、永続版Officeの オファーを引き換える
Microsoft 365 Personalを使いたい場合
・初回設定時に 継続請求を「オン」 にして設定を完了する
・初回設定時に 継続請求を「オフ」 にして、 3カ月の試用期間中に 、21カ月間の無料 オファーを引き換える
金額的にOfficeを安価に入手でき、しかもライセンスも通常版と同等という最新のバンドル版Office。その点でかなりお得なのは間違いないが、目的のOfficeを入手するには、どちらを選ぶにしても関門が存在することをしっかり頭に入れておく必要がある。
こういった手順を踏まなければ永続版Officeを選択できないようにしているのは、Microsoft 365 Personalの利用率を高めたいという考えがMicrosoftにあるからだろう。実際、Microsoft 365 Personalを3カ月間試用して魅力を感じ、Microsoft 365 Personalへ選択を変更する人もいるだろうが、一方で従来のバンドル版と比べて手続きが分かりにくくなっているともいえる。
もちろん、それぞれ期限が近付くと、Officeアプリ起動時に通知が表示されると同時に、登録したMicrosoftアカウントのメールアドレスにメールが届く。そのため、通常通りPCを利用していれば、忘れにくい仕組みにはなっている。しかし、PCに触れない時期と設定期限が重なってしまったり、メールや通知を見逃してしまったりすると、設定できずに目的のOfficeを入手できなくなる可能性がある。そのため、とにかく期限切れにならないよう、カレンダーに登録しておくなどの対策をおすすめする。
































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