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Antec、ゲーマー向けATXミドルタワーケース
~常時80%以上の変換効率を謳う電源も

「Nine Hundred」

11月初旬 発売

価格:オープンプライス



 米Antecは、ゲーマー向けATXミドルタワーケース「Nine Hundred」、および変換効率を向上させたATX電源「EarthWatts」を11月中旬より発売する。価格はオープンプライス。

●LAN Partyでの利用に配慮したケース「Nine Hundred」

 Nine Hundredは、高性能パーツとLANパーティでの利用を想定し、エアフローと持ち運びやすさを両立させたゲーマー向けATXケース。

 9基のメッシュ付き5インチベイが縦一列に並び、うち6ベイを利用してブルーLED付き12cm角ファンを2基装備。さらに、背面に12cm角ファンを1基、天板に20cm角ファンを1基装備するほか、5インチベイの後ろに12cm角ファンアダプタ、側面パネルも12cm角ファンを装備できるスペースを備え、廃熱を重視した。

 加えて、いずれのファンも速度を3段階に調節可能な「TriCoolファン」を採用し、静音性にも配慮している。

 LAN Partyなどに持ち込んで使用することも想定し、本体サイズは206×493×468mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11kgに抑え、側面パネルの一部はアクリルパネルを装備し、中身が透けて見えるようになっている。

 天板前面には、USB 2.0×2、IEEE 1394×1、音声入出力ポートを備える。さらに、デジカメやデジタルオーディオプレーヤーなどの小物を置くためのスペースも用意されている。

 電源は別売りで、P180と同様に本体下部に設置するようになっているが、ゾーンは隔離されない。本体色はブラック。

本体内部。5インチベイが縦一列に配置される 5インチベイの後ろに12cm角ファンをオプションで装備可能 側面パネルは一部アクリル製

●常時80%以上の変換効率を謳う電源「EarthWatts」

EarthWattsの500Wモデルのパッケージ

 EarthWattsシリーズは、アクティブPFCの搭載および独自設計により、常時80%以上の変換効率を謳うATX v2.2電源。価格はオープンプライス。

 同電源は、米国の80%以上の変換効率の基準に満たした機器に対して認証を行なっている独立法人「80PLUS」に認証を受けており、「もっとも環境に優しい電源」と謳っている。

 容量は380W、430W、500Wの3モデルを用意。コネクタはメイン用20/24ピン×1、12V用4ピン×1、PCI Express用6ピン×1(500Wモデルは2基)、シリアルATA用×4などを装備する。

 本体サイズは150×140×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.7kg。

●ハイエンドユーザー向けの「P190」も年内予定

同社Senior Vice President, Scott Richards氏

 10月11日に都内で開かれた製品発表会では、同社Senior Vice PresidentのScott Richards氏が製品説明にあたった。

 同氏はまず、現在のゲーミング市場の成長について指摘し、「米国市場では300ドル以上のグラフィックスカードの売り上げが前年と比較して約10~12%成長し、ゲーミング市場の高級化が進んでいる。これは全世界に共通して言えることだと思っており、当社としてはこの市場においてリーズナブルな価格で高性能なものを提供していきたい」と説明。

 今回発売されるされるNine Hundredケースについては、「NVIDIAとの話し合いの結果、2007年のSLIシステムの消費電力は600Wを超えるものとわかり、そのため排熱に対する要求も高いことがわかった。そこでNine Hundredを投入し、ハイエンドゲーマーの要求にも応えた製品として投入する」とした。

 また、現在開発中で、年内に発売される予定のExtended ATX対応ケース「P190」について紹介。同ケースは、P180のデュアルチェンバー構造を継承し、奥行きを広めたことでExtended ATXマザーボードにも対応した製品。

 また、650W+550Wの2系統電源「Neo-Link」を装備し、最大で1,200Wを出力できる。さらに、側面パネルに20cm角ファン、天板に14cm角ファン×2を装備し、マザーボードベースの背面にケーブルをまとめられるバンドを装備するなど、エアフローの強化を図っている。

 同氏は、「P190はハイエンドユーザー向け製品で、拡張性、エアフロー、静音性、電源出力のすべての面において優れている。NVIDIAの話によれば、2007年のハイエンドシステムの消費電力は1,200Wに達する見込みとしている。しかし、1,200Wの電源の製造は高コストで大型化になりがちだったが、当社は650W+550W電源の2系統により解決した。さらにこの電源はNeoHEベースの着脱可能な電源ケーブルを装備しており、エアフローを改善できる」と説明した。

 価格についてはまだ未定だが、同氏は「現時点の予想では、約500ドル前後になるだろう」とした。なお、電源なしバージョンの投入は予定していないという。

 そのほか発表会では、日本で発売予定のACアダプタ、発売済みのフレキシブルアーム装備ケースファン「Spot Cool」、ノートPC用冷却ファン「NoteBook CoolerS」も紹介した。

P190 本体上面に14cm角TriCoolファンを2基装備 電源は550W+650Wで、負荷に応じて片方が無効/有効になる
本体内部。P180と同様デュアルチェンバー構造を採用 側面パネルには20cm角ファンを装備

□Antecのホームページ
http://www.antec.com/world/jp/
□製品情報(英文/Nine Hundred)
http://www.antec.com/us/productDetails.php?ProdID=15900
□関連記事
【2005年11月12日】Antec、ノイズレベル18dB以下の電源「Neo HE」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1102/antec.htm
【2005年7月7日】Antec、電源部を隔離したPCケース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0707/antec.htm

(2006年10月11日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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