イベントレポート

Dell、Amber Lakeで強化した360度回転ヒンジの13.3型モバイル「XPS 13 2-in-1」

～XPS 13にCore i3搭載の低価格もモデル追加

笠原一輝

2018年8月29日 14:01

XPS 13 2-in-1(9365)

　Dellは、IFA 2018の開催に先立って記者発表を行ない、年末商戦に向けて投入する新製品として、フラグシップ2in1「XPS 13 2-in-1(9365)」を順次販売していくことを明らかにした。

筐体などは現状維持だがAmber Lakeで強化

回転ヒンジを採用したXPS 13 2-in-1(9365)

　XPS 13 2-in-1(9365)は、2017年のCESで発表されたXPS 13の回転ヒンジ採用モデル。基本的なデザインは、従来のXPS 13 2-in-1を踏襲しており、ディスプレイが13.3型QHD＋(3,200×1,800ドット)ないしはフルHD(1,920×1,080ドット)の狭額縁液晶ディスプレイ(Dell InfinityEdge Display)であることなどは変わらない。本体のサイズも304×199×8～13.7mm(幅×奥行き×高さ)と同じだ。

テントモード、クラムシェルモード、タブレットモードに変形して利用することができる。

　最大の強化点は、Intelから発表されたばかりの第8世代Coreプロセッサ-Yシリーズ(開発コードネーム : Amber Lake)を採用していることだ。Amber Lakeは、第7世代のKaby Lake-Yと比較して、ベースクロックとTurbo Boost時の最大クロックがともに引き上げられている。

【表1】第8/7世代のYシリーズプロセッサの違い
	Core i7-8500Y	Core i5-8200Y	Core i7-7Y75	Core i5-7Y54
CPUコア数/スレッド	2/4	2/4	2/4	2/4
ベースクロック	1.5GHz	1.3GHz	1.3GHz	1.2GHz
Turbo Boost時最大	4.2GHz	3.9GHz	3.6GHz	3.2GHz
L3キャッシュ	4MB	4MB	4MB	4MB
TDP	5W	5W	4.5W	4.5W

　今回のXPS 13 2-in-1では、第8世代Core i7-8500Y/i5-8200Yと、第7世代Core i7-7Y75/i5-7Y54を選択可能。米国では9月11日より販売が開始される予定で、価格は999.99ドルからとなっている。

XPS 13 2-in-1(9365)の実機

CPUにはAmber Lakeを採用

左側面

右側面

USB Type-Cを利用して2画面に出力し、本体と併せて3画面表示しているところ

【表2】XPS 13 2-in-1(9365)と2017年モデルのスペック
	XPS 13 2-in-1(9365）	XPS 13 2-in-1(2017年モデル）
CPU	第8世代Core i7-8500Y/i5-8200Y、第7世代Core i7-7Y75/i5-7Y54	第7世代Core i7-7Y75/i5-7Y54
GPU	Intel HD Graphics 615
メモリ	最大16GB（LPDDR3-1833）
ストレージ	最大1TB PCIe SSD
ディスプレイ	13.3型QHD＋/13.3型フルHD
ペン	Dell ActivePen（,2048階調）/別売
Wi-Fi	IEEE802.11ac（2x2）
Bluetooth	Bluetooth 4.2
セルラー	ー
NFC	ー
WiGig	ー
USB	Type-C（3.1）×1
Thunderbolt	1（ACアダプタポート兼）
Ethernet	（別売りのDellアダプター経由）
HDMI	（別売りのDellアダプター経由）
DisplayPort	（USB TypeｰC経由）
SDカード	microSD
カメラ	720p/IR
指紋認証センサー	Windows Hello対応
キーボード	1.3mmストローク/バックライト
ポインティングデバイス	Precision TouchPad
バッテリー駆動時間（公称）	8.5時間～15時間（46Wh）
OS	Windows 10
サイズ(幅×奥行き×高さ)	304×199×8～13.7mm
重量	1.24kg