SK hynix、長時間利用時の性能低下を抑制するスマホ向けストレージ「ZUFS 4.1」

　SK hynixは9月11日(韓国時間)、長時間利用時の性能低下を抑制できるスマートフォン向けストレージ「ZUFS 4.1」の供給開始、および世界初となる量産開始を発表した。

　ZUFSは「Zoned UFS」と呼ばれており、使用状況と特性に基づいて、異なるゾーンにデータを保存するZoned Storage技術を適用したUFSの拡張仕様となっている。これをスマートフォンに搭載することで、OSの動作速度向上とデータ管理効率向上が実現できるという。

　具体的には、従来のUFSと比較して、長時間使用時の読み込み性能低下を4倍以上抑制し、アプリの起動時間を45%短縮可能。従来のUFSでは、新データが既存のデータを上書きする仕様だったが、ZUFS 4.1はデータをシーケンシャルに書き込む方式により、AIアプリの起動時間を47%短縮した。これらの特性により、オンデバイスAI処理に適したソリューションとして位置づけている。

　さらに、2024年5月に開発したZUFS 4.0と比較して、エラー処理機能を大幅に強化。より正確にエラーを検出し、必要な修正をCPUに明確に伝えることで、システムの信頼性と回復性能を大幅に向上させられると期待される。