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■■COMDEX/Spring '98会場レポート3:その他編
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980427/comdex8.htm
●ドングル (dongle)
元々はPCに接続する周辺機器の総称だったが、現在は、ソフトウェアの不正使用を防止するために、PCのパラレルポートやMacintoshのADB(Apple Desktop Bus)ポート等に取り付けるアダプタのことを指す。ハードウェアキーとも。
アダプタ内には、カスタムチップを使ったセキュリティチェック用の回路が組み込まれており、そこに書き込まれているキーコード等をアプリケーションからチェックすることによって、ライセンスの正当性を判断する仕組みになっている。一般的なビジネスアプリケーションではほとんど使われることはないが、CAD(Computer-Aided Design)やDTP(DeskTop Publishing)、3Dグラフィックス等のデザイン系、DTV(DeskTop Video)やDTM(DeskTop Music)等のアプリケーションには、これを使ったプロテクションを採用しているものも多い。よく使われるものには、AladdinKnowledge Systems社のHASP(Hardware Against Software Piracy)やRainbow Technologies社のSentinel、Micro Macro Technologies社のMicroGuard等がある。
□(株)アラジン ジャパン
http://www.aladdin.co.jp/
□Aladdin Knowledge Systems Ltd.
http://www.hasp.com/
□Rainbow Technologies, Inc.
http://www.rainbow.com/
□Rainbow Technologies社「Sentinel」日本代理店の技研商事インターナショナルのドングルのページ
http://www.giken.co.jp/products/SENTINEL/
□Micro Macro Technologies Ltd.
http://www.micromacro.com/
■■Microsoft、Outlook 98日本語版を7月発売
http://sphere.watch.impress.co.jp/internet/www/article/980428/outlook.htm
●LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
エルディーエーピー
インターネットの標準プロトコル案としてRFC(Request For Comments)に規定されている、インターネット上のディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコル。
ディレクトリサービスとは、ネットワーク上のリソースやサービスに関するさまざまな情報を体系的に管理し提供するシステムである。
LDAPは、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)とISO(International Organization for Standardization)が共同で標準化したディレクトリサービス「X.500(*1)」のアクセスプロトコル「DAP(Directory Access Protocol)」を、インターネットアプリケーション向けにアレンジした簡易版。ブラウザやメーラーなどのクライアントを使ってディレクトリサーバに接続し、データの検索や読み出し、修正などの基本操作を行なうための標準的な通信手順を提供する。
現在は主に、社内の住所録や電話帳データベース、インターネットの企業や個人の情報検索などに用いられている。
(*1)「X.500」は、ディレクトリのコンセプトやモデル、サービスの概要について書かれたITU-Tの勧告で、ISOの規格では「ISO 9594-1」にあたる。
【参考】
ftp://ds.internic.net/rfc/rfc####.txt でダウンロード可能
(####の部分にrfc番号を入れる)
RFC1777 Lightweight Directory Access Protocol
RFC2251 Lightweight Directory Access Protocol (v3)
RFC2252 Lightweight Directory Access Protocol (v3): Attribute Syntax Definitions
RFC2253 Lightweight Directory Access Protocol (v3): UTF-8 String Representation of Distinguished Names
■■加Matrox、ハイエンド向けの3Dグラフィックチップ「MGA-G200」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980506/mgag200.htm
●AGP (Accelerated Graphics Port)
エージーピー (アクセラレイティッドグラフィックスポート)
Intel社が'96年7月にリリースした、グラフィックスアクセラレータ専用の高速なバス規格。バス幅はPCI(Peripheral Component Interconnect)と同じ32bitだが、バスクロック33MHzのPCIに対し、AGPはシステムバスと同じ66MHzをベースに(現在ではシステムバス100MHzの製品もあるが)、2倍、4倍('98年3月リリースのリビジョン2.0で追加)の高速転送モードを持ち、主として3Dグラフィックスやフルモーションビデオに有効な以下の2つのメリットを提供する。
・高速な専用バスの確保
さまざまなデバイスが使用するPCIバスとは独立した形で、グラフィックスアクセラレータ専用の高速バスを用意することによって、グラフィックスシステムのパフォーマンスを向上させる。 最大転送速度は、標準クロックの1Xモードで266MB/秒、倍クロックの2Xモードで533MB/秒、4倍クロックの4Xモードで1,066MB/秒(*1)。
・メインメモリの共有
メインメモリの一部をビデオメモリにマッピングする機能をサポートしており、テクスチャマッピング(立体の表面にグラフィックスを貼ること)等に使用する大量のメモリを、ビデオカード上に搭載しておく必要が無くなる(2D用の2~4MBといった少ないメモリだけでも、高品位な3Dアクセラレーションが期待できる)。
(*1)規格書やホワイトペーパーに記載されているこれらの最大転送速度は、ベースクロックを「66と2/3」MHzで計算している。
□Accelerated Graphics Port Implementors Forum
http://www.agpforum.org/
□AGP Home(インテルジャパン社)
http://www.intel.co.jp/jp/developer/technology/agp/
■■米Diamond、新型PCIサウンドカード「Monster Sound MX200」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980506/mx200.htm
●GS
ジーエス、ジーエスフォーマット
ローランド(株)が開発した電子楽器の音源仕様。
音源モジュールの標準規格として策定された「General MIDI(本連載第19回「GM」参照)」をベースにより細かな仕様を規定したもので、91年にリリースした同社の音源モジュール「SC-55」に初めて搭載。以後、同社の音源モジュールやシンセサイザーをはじめ、各社の音源モジュールやサウンドカードにも広く採用されている。
GSは、GMの全ての機能を網羅した上で、より高い機能と楽器間の互換性、柔軟性、発展性を提供するために、主に以下のような拡張を規定している。
・音色の拡張
GMでの定義は、128の音色の配列(プログラムチェンジで任意の音色を選択)と1つのパーカッションパートの配列(MIDIチャンネルの10チャンネルに固定されており、ノートナンバー~音程を表す番号~が個々の音色に対応)のみだったが、GSではバンクセレクトというメッセージ(コマンド)を使って別の音色セットに切り替えたり、プログラムチェンジによって、パーカッションパートを別のセットに切り替えることができる。
・音色のコントロール
GMでは必須扱いになっていなかったコントロールチェンジ(ツマミやペダル等の操作を伝えるメッセージ)が数多くサポートされ、ノンレジスタードパラメータ(NRPN:None Registerd Parameter Number~各社が自由な機能を割り当てられるメッセージ)を使い、音色の制御も行なうことができる。
・エフェクト
GMでは、内蔵エフェクトに関する規定は特になかったが、GSでは、リバーブやコーラス等の具体的な機能が規定され、コントロールチェンジでかかり具合(センドレベル)が調整できるようになっている。
■■アドビ、PhotoshopとPremiereの日本語版新バージョン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980506/adobe.htm
●ICCプロファイル (ICC Profile)
ジーエス、ジーエスフォーマット
ICC(International Color Consortium)によって標準化された、カラーマネージメントシステム用のデバイス情報を記述するフォーマット。
カラーマネージメントシステムは、ディスプレイやスキャナ、プリンタなどのデバイス間で、同じ色味が出せるように色合わせを行なう機構のことで、OSが提供するものには、Macintoshの「ColorSync」やWindowsの「Image Color Management(ICM)」などがある。この色合せは、デバイスの特性や扱える色空間(Color Space)の違いを相互変換することによって実現しており、この時参照するデバイス情報をデバイスプロファイルと呼んでいる。
ICCは、このカラーマネージメントシステムの標準化のために、Adobe Systems社、Agfa社、Apple Computer社、Eastman Kodak社、Microsoft社、Silicon Graphics社、Sun Microsystems社、Taligent社の8社によって'93年に設立された業界団体で、現在は40社以上のベンダーが参加。ここで策定された最初の標準規格が、デバイスプロファイルの標準フォーマットを規定した「ICC Profile Format Specification」で、最初のバージョンは'94年にリリースされている(最新バージョンは、'97年にリリースされた3.4)。
この規格に沿って記述されたデバイスプロファイルをICCプロファイルといい、前掲のColorSyncやICMもこれに対応している。
□ICC(International Color Consortium)
http://www.color.org/
[Text by 鈴木直美]