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1 富士フイルム DS-20 DS-20
2 富士フイルム DS-30 DS-30
3 コダック DC210 ズーム DC210
4 リコー DC-3Z DC-3Z
5 松下
キヤノン
コニカ
CardShot
Powershot 350
Q-mini
Powershot350


 「手頃な価格で性能がいいモデルが欲しい!」これは誰もが思うことだろう。しかし、ただ単に安いだけのモデルもあるし、高性能だが高価でなかなか気軽に手がでないモデルも多い。その点、ここで紹介するモデルは、コストパフォーマンスがいいお買い得モデルだ。もっとも、この世界は“時価”が大きく影響するため、あくまでも'97年末時点での話であることを、さきにお断りしておきたい。

 No.1は、やや迷うところだが、値頃感という意味ではやはり「富士フイルム DS-20」だ。このモデルはおとなしいモデルではあるが、「画質・機能・操作性」ともにバランスが取れており、いまや実販3万円を切るほどの超お買い得モデル。この価格で、スマートメディア、低温ポリシリコンTFT、光学ファインダー、約3秒の高速記録、内蔵ストロボ、ビデオ出力、見栄えのするきれいな絵作りなど、デジタルカメラに求められる要素を過不足なく備えたモデルになっている。

 No.2は、同じく富士フイルムの「DS-30」。このモデルはオートフォーカス式の3倍ズームを搭載したVGAモデルであり、基本機能も「DS-20」よりもグレードアップされた“高級機”である。価格的にもすでに5万円を割るレベルである。しかも、専用とはいえ充電式のリチウムイオンバッテリーを採用するほか、充電器兼用のACアダプターまで付属しているので、この価格はかなりお買い得。とくに、ホームページ作製などVGAで十分という人には魅力的な選択肢といえる。

 No.3は、2倍ズーム付きのメガピクセル機「コダック DC210 ズーム」。まず、109万画素の液晶付き2倍ズームモデルが、いまや5万円台半ばで購入できること自体が驚きであり、機能的に見てもピントがパンフォーカス式であること以外はほぼフルスペックといえるもの。デザインや操作感は好みが分かれるところもあるが、ポストカード大のプリントでも十分耐えるモデルのなかでは、もっとも安価なモデルであり、デジタル・コンパクトカメラとして長い間利用できるモデルになっている。

 No.4は、VGAクラスのAF3倍ズーム付きモデル「リコー DC-3Z」。現時点では実販価格が「DS-30」とほぼ同じであることを考えると、値頃感という点では一歩譲る。だが、本機は同じ3倍ズームでも45~135mm相当と望遠寄りであり、遠景を引きつけるという望遠系ズームならではの楽しさがあるうえ、ワイド側ではレンズ前1cmという猛烈な接写までオートフォーカスで楽しめる点も大きな魅力といえる。

 No.5は、「コニカ Q-mini」「キヤノン Powershot350」「松下 CardShot」の三兄弟。実販価格は若干異なるが、実質的にはほぼ同じモデルであり、いずれも3万円前後で購入できることを考えると、なかなかお買い得なモデル。しかも、このクラスでは数少ない補色系CCDを採用することで、VGAでトップレベルの高解像度を実現している点も大きなポイントだ。操作性にはやや慣れが必要だが、きちんと使いこなせば、かなりの実力を秘めたモデルである。

('97/12/25)

[Reported by 山田 久美夫 / PC Watch編集部]

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