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山田久美夫が選ぶ
デジタルカメラ・ランキング年末編番外編

12月25日版

【とことんシャープに!】


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1 オリンパス C-1400L C-1400L
2 コニカ Q-M100 Q-M100
3 コダック DC120 ZOOM コダック DC120 ZOOM
4 コダック DC210 ズーム DC 210ズーム
5 オリンパス C-1000L C-1000L


 とにかくシャープなデジタルカメラが欲しい! まあ、ひと昔前まではサービス判にプリントしても、明らかにピントの甘さを感じたデジタルカメラも、ここに来て急速に画質が向上。いまやメガピクセルクラスのモデルなら、ポストカード大でも普通のコンパクトカメラからプリントしたものに、引けを取らないほどのクォリティーを実現している。まあ、高画質モデルの世界は来年、猛烈な展開をみせると思われるが、ここでは'97年末時点でのBest5を紹介しておこう。

 No.1は、やはり泣く子も黙る(?)高解像度モデル「オリンパス C-1400L」。やはり実効131万画素という高画素モデルであり、CCDサイズも2/3インチと大きいこともあって、解像度は同じ130万画素クラスのなかでもピカイチ。しかも、ノイズが少なく、色調も見栄えがよく、実にクリアで明快な絵作りといえる(やや原色系が派手すぎる点が気になるが)。実際に、高画質カラープリンターで出力してみても、A4版でも十分鑑賞に耐えるシャープネスを備えている点には感心する。現時点でのパーソナル機の最高峰といっても過言ではないレベルだ。

 No.2は、最新のメガピクセル機である「コニカ Q-M100」。このモデルは108万画素と先のC-1400Lよりも画素数は少ないものの、解像力の点で有利な補色系CCDの採用し、オートフォーカス式の単焦点レンズを組み合わせることで、110万画素未満のモデルのなかでトップレベルのシャープネスを実現している。しかし、明暗の再現域が狭めで、色ノイズも多いが、このシャープネスはなかなかのもの。もちろん、C-1400Lほどではないが、それでもA5判のプリントには十分なレベル。また、ポストカード大ならコンパクトカメラからのプリントに匹敵するほどの解像度を備えている。あまり目立たないモデルであり、価格的にもやや高価だが、なかなか魅力的なモデルといえる。

 No.3は、やや意外だと思われるかもしれないがこの春に発売された89万画素の3倍ズーム付きモデル「コダック DC120 ズーム」。このモデルは画素数こそ後発の「DC210 ズーム」より少ないが、実写結果からみたトータルでのシャープネスという点では、なかなかハイレベルな実力を備えたモデルといえる。本機の写りは実に独特で、キリキリとしたシャープさというよりも、比較的大きなサイズにプリントしたときにも、十分に鑑賞に耐える画像が得られる。また、レンズもオートフォーカス式の3倍ズームを採用しており、パンフォーカス式のDC210のように撮影距離によってシャープネスが異なるということがない点も見逃せないメリット。色調も明快で美しく、見栄えのするものといえる。すでに旧機種というイメージがあり、独自ファイル形式なので撮影後の処理も必要だが、現時点でみてもなかなかバランスのとれたモデルといえる。

 No.4は、109万画素CCDを採用した「コダック DC210 ズーム」。本機は高画素モデルだが、パンフォーカス式ということもあって、キリキリとしたシャープさはないが、情報量の多い芯の太い描写は大きな魅力。C-1400LやQ-M100などでは、サービス判程度のプリントではシーンによってはシャープすぎてギスギスした感じになることもあるが、本機の場合にはフィルムからのプリントのような独特な柔らかさを感じるものに仕上がる点がいい。もっとも、基本的にピントが固定式のため、望遠側では遠景や至近距離でも撮影ではややピントが甘く見えるシーンがある点は若干気になる。

 No.5は、「オリンパス C-1000L」。1/2インチと大きな85万画素CCDを採用したモデルであり、デジタルカメラ用に設計された正方画素・原色系CCDしていることもあって、ビデオ用の1/3インチの長方画素・補色系CCDを採用した他の81万画素モデルより明らかにワンランク上の画質を実現している。とくに、実質的な解像度の高さとノイズの少なさに関しては100万画素未満のモデルのなかでもピカイチの存在といえる。もちろん、ボディー、レンズともC-1400Lと共用になっているため、サイズも大きく、ズームも50~150mm相当と望遠側しかないなど、パーツ共用の歪みが随所に見られる。だが、色調も素直で感度も高いほか、使い勝手も良い面が多いなど、なかなか通好みのモデルといえる(ちなみに筆者は0.65倍のワイドコンバーターを装着して愛用している)。

('97/12/25)

[Reported by 山田 久美夫 / PC Watch編集部]

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