●一目瞭然の画質の差、彩度が高い色調
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【DS-20で撮影】 | 【DS-8で撮影】 |
色味もDS-8とやや異なっており、どちらかというと「エプソン CP-200」や「サンヨー DSC-V1」に近い、やや彩度が高めの、明るい色調になっている。また、階調の再現性もDS-8より滑らかになっており、好感が持てる。これくらいの違いがあると、たぶん、ブラインドテストをしても、DS-20を選ぶ人が大多数を占めそうだ。
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【DS-20で撮影】 | 【DS-8で撮影】 |
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【タングステン光 モード】 | 【デーライト モード】 |
なお、このモードでは、シャッターボタンを押しても、即座に画像が記録されず、まず補正した結果が液晶にプレビュー画像として表示される。それを見て確認したあと、実行ボタンを押して記録することもできるし、キャンセルして再調整して撮影することもできる。この機能を利用すれば、無意味なカットをいちいち記録することがなく、あとで削除する手間も省けるわけだ。
新設されたセットアップモードでは、ストロボの発光モードや記録モード(今回はファイン専用ポジションはなく、ここでセットする)、の設定はもちろんのこと、「シャープ、ノーマル、ソフト」という画質設定までできる。つまり、内部処理での輪郭強調の度合いを自分で設定できる機能まで備わっている(今回はすべて、ファインモードで画質はノーマルで撮影した)。
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【DS-20で撮影】 | 【DS-8で撮影】 |
連番は3万番までは自動的にふられるので、同じディレクトリーにファイルをどんどんコピーしていっても安心というわけだ。
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【DS-20で撮影】 | 【DS-20で撮影】 |
もっとも、いまだに絞り値が手動切り替えである、液晶がMIM式で視認性に限界がある、単3型電池4本仕様のため厚みがそれなりにあるなど、いくつかの欠点は依然残っており、必ずしもパーフェクトなモデルではない。
だが、少なくとも、現行の35万画素モデルのなかでもトップレベルの画質と機能を備えた、かなり魅力的なモデルであることは確実! 来月の発売が待ち遠しい、久々の大本命モデルといえそうだ。
□富士写真フイルム株式会社のホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj198.html
□参考記事
【5/13】富士フイルム、ストロボ、光学ファインダー内蔵の普及型デジカメ「DS-20」を発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970513/fuji.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/digicame/dindex.htm
■注意■
('96/5/19)
[Reported by 山田 久美夫 ]