【とことんコストパフォーマンス!】 |
【とことんシャープに!】 |
順 位 | メーカー | 機種 | 関連記事 |
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1 | 松下寿 | New COOLSHOT II | |
2 | シャープ | VE-LC2 | |
3 | 東芝 | アレグレット | |
4 | NEC | Picona | |
5 | カシオ | QV-70 |
“写したい時にそこにある!”というのは、どんなカメラにも共通する重要なポイント。つまり、極端にいってしまうと、デジタルカメラがどんなに便利で高画質になっても、気軽に持ち歩けなければ、カメラとしての意味をなさないわけだ。そんな視点から、現行機種の「とことん気軽に持ち歩きたい! BEST5」をセレクトしてみよう!
No.1はやはり、液晶付きの超小型モデル「松下寿 New COOLSHOT II」。サイズと機能から考えたら、これに勝るモデルはないだろう。若干ピントが甘い点は気になるが、それ以外の点では“メモ用機としては”十分な実力といえる。スタイリングもなかなか高級感があり、背広姿のポケットに忍ばせておくのもオシャレかも。
そしてNo.2は「シャープ VE-LC2」。あまり目立たないモデルではあるが、内蔵メモリー専用機であることと、若干フォーカスが甘め(といってもNew COOLSHOT IIといい勝負だが……)以外は大きな欠点もなく、むしろ大きく見やすい2.5インチTFT液晶の採用や回転式のレンズ部、アルミを多用した質感のいいボディーなど、なかなか魅力的な点が多い。実販価格もそこそこ安く、結構楽しめるモデル。
No.3は「東芝 アレグレット」。このモデルは液晶ナシのきわめてシンプルなものだが、わずか2cmというその薄さは大きな魅力だし、PCカードスロットに直接セットして画像を転送できる点もノートユーザーにとってきわめて便利。さらに、受光素子にCMOSを採用しているので消費電力もきわめて少なく、筆者自身、入手以来、常時携帯用として使っているが、まだ電池を交換していないほど。写りの方はいまひとつで、ソフトフォーカスっぽい感じだが、付属ソフトで簡単に処理すればメモ用として十分利用できるレベルになる。また、本体のみでは接写ができないが、名刺の接写ができるマクロレンズキットを同梱したものが近々登場するようだ。
No.4は「NEC Picona」。そろそろ在庫処分品も底をついた頃かもしれないが、やはり液晶付きであの小ささは、常用機としてなかなか魅力。しかも、意外に接写に強い点も好感が持てる。実販2万円強なら、一台持っていても損のないモデルといえる。
No.5は「カシオ QV-70」。液晶付きデジタルカメラの元祖である名機「QV-10」の血統を受け付いた、正統派(?)QVであり、同社の現行モデルのなかで、もっともQVらしいQVといえる。画像サイズは1/4VGAだが、メモ用と割り切れば必要十分であり、暗さに強い点も大きな魅力。また、データが軽いのでシリアル転送でもさほどストレスを感じない点もいい。価格もこなれており、常時携帯用として考えると、結構かしこい選択。
次点としては、やはり超薄型で安価な「三菱 DJ-1」をあげておきたいが、やはりあのファインダーや画質、展開ソフトの使い勝手など、よほど気に入った人でない限りオススメしかねる部分もある。ボディーは大いに魅力的なのだが、実に残念なモデルといえる。
('97/12/25)
[Reported by 山田 久美夫 / PC Watch編集部]