新興企業向け新新証券市場「アザーズ」が始動
東京ショーケン取引所は、従来の新興企業向け新市場「ザマース」にも上場申請ができない企業向けの新しい市場として「アザーズ」を2001年4月1日より開始する。 「アザーズ」は、ザマースに比べ、上場基準が緩く、ビジネスプランがいい加減、誰が聞いても儲かる気がしないといった、最近多くなったお手軽起業家向けの市場。また、昨今の厳しい経済状況で、ザマースの基準を満たせなくなった企業などに配慮して作られ、ザマースが持つタカビーな雰囲気もない。 上場申請第1号は、「インターネットなんでも研究所」。インターネットに関わることならなんでもやるという便利屋的な発想で作られたお手軽ドットコム企業だ。昨年設立されたが、株主が全く付かないため、アザーズによる上場を行なったというまさに「アザーズ」銘柄と言えよう。 これに続いて申請を行なったのが、都市ガスやプロパンガスを使った音楽配信を行なうGaseous Audio Japan。社名にJapanが付き、いかにも米国企業の日本法人のようだが、同名の米国企業とは全く無関係で、純粋に日本で創業した企業。同社独自のガス配信システムにより、演歌を中心にしたコンテンツを各家庭に配信するビジネスを行なう。しかし、関係各省庁より「危険」との判断が出たため、株主がみんな逃げてしまった。 両企業とも、創業以来、赤字決算で、インターネットなんでも研究所は2010年、Gaseous Audio Japanは、2099年の黒字化を狙っている。
□東京ショーケン取引所のホームページ(英文) (2001年4月1日)
[Reported by 損ばかりの個人投資家] |
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