米Disny、DynaSawコンセプトを発表4月1日発表
Kay氏は、かつて働いていたXerox のPalo Alto Researchで「Personal Dyanamic Media」を'77年に「IEEE Computer」誌に発表した。この「Personal Dynamic Media」は、それを実現するシステム名称である「Dynabook」として有名である。 そのKay氏がDynabookを越えるシステムとして今回提案したのが、「DynaSaw」である。Dynabookは、「本ぐらいの大きさの計算機システム」という意味で「book」と呼んだわけだが、今回のシステムは、人が手にとって実際に使えるToolという意味で、一般人にもなじみの深い「Saw」と呼ばれている。 今回のコンセプトの最大のポイントは、ユーザーとのインターフェースに視覚、聴覚のみでなく、手の動きといった「運動」や「手応え」、そしてちょっと気を抜くとケガをするといった「緊張感」を導入したこと。Kay氏の言葉を借りれば、「Bookとは擬似体験の象徴」であるのに対し、「Sawとは実体験そのもの」なのだという。また、「Dynabookは、あくまでコンピュータの上に創造的思考のためのダイナミックなメディアを実現するもの」であったが「DynaSawは、コンピュータという立場を離れて、創造的思考のためのダイナミックなツールを実現するもの」であるらしい。 同社では、このDyanSawのコンセプトビデオ作成、すでに米国、日本の一部関係者に公開しているが、これを今年中にDVDおよびVHSビデオで発売し、より広く普及させたい考え。
□米Disnyのホームページ(英文) (2001年4月1日)
[Reported by 塩田紳二] |
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