特殊な金属を使った「花柄」PCケース

Lシリーズ Bシリーズ
4月1日発売



 ★野重金属工業株式会社は、リチウム、ベリリウムを素材に使ったLシリーズおよび、Bシリーズが発売になった。これらの特殊素材は、金属としては取り扱いが難しいが、表面部分に特殊コーティングを行ない、ユーザーが直接手で触れないようにすることで、一般向け商品として始めて、実用化に成功したという。価格はオープンプライス。

 最近のPCケースのトレンドは、放熱効果の高い総アルミ製ケースだが、ここにきて、静粛性を強調したり、低価格であることをウリにするアルミ製PCケースが登場するなど、マニア向けから一般向けになってきている。アルミ製ケースが各社から登場した背景の1つには、従来のスチール製ケースに比べ、価格が高く、利益率も良いということもある。このため、メーカー各社は、スチール、アルミに続く第3の素材を求めていた。

 リチウムを使ったLシリーズは、軽いのが特徴である。リチウムは、最も軽い金属元素であるためだ。ただし、リチウムは、水と容易に反応してしまうこと、人体にとって有害であることなどから、いままでPC用ケース素材としてはまったく使われていなかった。しかし、★野重金属工業の特殊な表面処理と特殊樹脂による表面コーティングで、リチウム素材を完全に密封し、ユーザーが直接手を触れることができないようにしてある。

 Bシリーズは、素材としてベリリウムを使ったケース。ベリリウムは、軽い上に剛性が高く、かつて、レコードピックアップに使われたこともある。しかし、やはり人体にとって有害な物質であるため、いままでPCケース用素材としては使われていなかった。

 両シリーズ共に、特殊樹脂表面に流行の「花柄」がデザインされている。同社では、この花柄模様は印刷ではなく、樹脂素材によるものだとしており、この技術を開発するのに5年かかったいう。

 なお、★野重金属工業では、今年の夏まで発光機能を持つウラン素材を採用したUシリーズを商品化する予定。放射線の影響がどうなるか、不明なまさに人柱的存在。アルミで始まったPCケースの素材競争だが、ここにきて新しい素材が登場することでよりバリエーションが増えていきそうだ。

□★野重金属のホームページ
(4月1日現在、これらの製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.hoshino-heavy-metal.co.jp/

(2001年4月1日)

[Reported by 塩田紳二]

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