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■■エプソンダイレクト、129,800円の13.3インチTFTノート
―138,000円のAthlon 1.2GHz搭載デスクトップも発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001106/epsond.htm
●FAXモデム(FAX modem)
ファックスもでむ
FAXの送受信機能、あるいはFAXに使われる通信機能を持ったモデム。一般には、データ通信用のモデムとFAX通信用のモデムが合体したもの。
FAX(facsimile)は、紙面情報を符合して電話回線などを使って伝送するもので、G1(Group 1)からG4の4種類の装置がITU-Tで標準化されている。この規格は、紙面の走査やデータの符号化方式(端末特性)と伝送プロトコル(伝送手順)を規定したもので、電話回線を使って伝送する場合には、別の規格で規定されているモデムを使用する。
ISP(Internet Service Provider)などに接続する際に使用するデータ通信のモデムが、双方が同時に通信できる全二重のモデムであるのに対し、FAX通信用のモデムは、片方向のみの半二重モデムを使用するのが大きな特徴である。
現在一般に売られているFAXモデムは、広く普及しているG3 FAXに使われるFAX通信用のモデムと、伝送制御プロトコルであるT.30の一部、またはほとんどの機能を実装したもので、T.4に相当するFAX用のデータ生成や発着信の制御などは、別途FAXソフトを使って行なう。
FAXソフトとモデム間のインターフェイスは、TIA(Telecommunications Industry Association)とEIA(Electronic Industries Alliance)で標準化されたものが一般に使われている。これは、データモデムに使われているATコマンドを拡張し、FAXの送受信制御が行なえるようにしたもので、「TIA/EIA-578」(※1)と「TIA/EIA-592」(※2)という、実装レベルの異なる2つの規格が用意されている。「TIA/EIA-578」は、ほとんどFAX通信用のモデムが同居しているレベルの実装で、T.30に規定されているプロトコル処理の大半をソフト側で行なう。「TIA/EIA-592」の方は、モデム側でプロトコルも処理するタイプで、前者を「Class 1」後者を「Class 2」と呼んでいる。
種別 | 特徴 | ITU-T勧告 | |
---|---|---|---|
端末特性 | 伝送手順 | ||
G1 | 圧縮手順なしで、電話回線を使いA4文書を約6分で伝送するファクシミリ装置 | T.2 | T.30 |
G2 | 伝送信号の帯域圧縮を行ない、電話回線を使いA4文書を約3分で伝送するファクシミリ装置 | T.3 | T.30 |
G3 | 冗長情報を削除した文書信号を用い、電話回線を使いA4文書を約1分で伝送するファクシミリ装置 | T.4 | T.30 |
G4 | 冗長情報を削除した文書信号を用い、おもにISDNなどの誤りのない伝送経路で使用するファクシミリ装置 | T.6, T.503, T.521, T.563 | T.62, T.70, T.62bis |
ITU-T勧告 | 通信速度 | |
---|---|---|
データ | V.27ter | 2,400/4,800bps |
V.29 | 4,800/9,600bps | |
V.17 | 9,600/12,000/14,400bps | |
制御 | V.21 | 300bps |
V.27ter | 2,400bps |
(※1)TIA/EIA-578 : Facsimile Digital Interfaces - Asynchronous Facsimile DCE Control Standard, Service Class I
(※2)TIA/EIA-592 : Asynchronous Facsimile DCE Control Standard - Service Class 2
【参考】
□ソフトウェアモデム
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971125/key8.htm#soft_modem
■■元麻布春男の週刊PCホットライン
デジタルカメラを買い換えられなかったわけ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001108/hot116.htm
●PLフィルタ(PoLarizing filter)
ピーエルふぃるた
偏光フィルタ。カメラのレンズに装着し、水面やガラス面の反射をカットしたり、青空の青さを際立たせる、偏光板を使ったフィルタ。
光は、池に落とした小石の波紋が広がっていくように、電界と磁界が次々に連鎖反応を起こしながら進んでいく電磁波の一種である。偏光は、波紋の波の振動に相当する光の振動方向が偏っている光のことで、あらゆる方向の波が入り混じったものは自然光という。太陽光などはこの自然光なのだが、光には物質の表面で反射すると偏光する性質がある。
偏光板は、結晶方向を揃えてスリットの様にしたもので、一定方向の光だけを通して光を偏光する。レンズに装着したPLフィルタを回し、偏光板の偏光方向を反射光の偏光を遮る角度にセットすると、水面やガラス面の反射や、モヤの原因となる空気中の塵などによる反射成分がカットされる。
■■ATI、USB対応TVチューナユニット「TV WONDER USB Edition」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001109/ati.htm
●クローズドキャプション(Closed Caption [CC])
米国方式の文字放送。聴覚障害者向けの字幕(caption)を放送するために開発されたもので、VBIの21本目を使用することから、Line 21方式とも。
米国や日本のテレビに使われているNTSC方式では、映像信号に525本の走査線を用意している。この525本のうち、各フィールド(2フィールドで1フレームを構成)の最初の21本相当のタイミングは、走査を開始するためのインターバル用に割り当てられており、これをVBI(Vertical Blanking Interval~垂直帰線消去期間)と呼んでいる。
各フィールドのVBIのうち、後半の12本は基本的には空いており、国内では4本を使って文字や図形を送る文字多重放送を、残り8本を使ってデータを送るデータ多重放送を行なっている。クローズドキャプションは、日本の文字多重放送や英国のTeletextなどに相当する米国の文字放送で、VBIの21本目に7bitの文字コードを多重化。各フィールドを使って2種類の文字セットを毎秒約60文字伝送する。
この方式は、'72年に発表され、'76年にFCC(Federal Communications Commission~米国連邦通信委員会)の承認。'80年から、ABC、NBC、PBSで本放送が開始されており、'93年からは、13インチ以上の受像機全てにデコーダの内蔵が義務付けられている。ちなみにこのクローズドキャプションは、EIA(Electronic Industries Alliance)の「EIA-608」(※1)に、デジタル放送向けのものは「EIA-708」(※2)で規定されている。
日本国内では、CS放送や市販のビデオパッケージ(VHS、DVDなど)にクローズドキャプションに対応したプログラムがあり、対応受像機やチューナ、デコーダなどを使用すると、英語の字幕を表示することができる。
(※1)EIA-608 : Recommended Practice for Line 21 Data Service
(※2)EIA-708 : Digital Television (DTV) Closed Captioning
【参考】
□VBI(Vertical Blanking Interval)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980331/key24.htm#VBI
□FM文字多重放送
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991119/key98.htm#FM
□音声多重/ステレオ放送
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001027/key141.htm#stereo
[Text by 鈴木直美]