MacBook Air、2機種レビュー
〜Macユーザー待望の1.06kg/11.6型も登場

11.6型と13.3型の新MacBook Air

発売中
価格:88,800円〜(11.6型)
  :118,800円〜(13.3型)



 日本のユーザーにとっては待望とも言える小型のMac製品が登場した。日本時間の10月21日に発表され、同日より出荷が始まった「MacBook Air」である。2008年1月に発表された初代Airより数度のマイナーチェンジを経て3年弱が経過、初のメジャーチェンジとなる今製品では、従来サイズの13.3型に加えて11.6型もラインナップされている。Appleの直営店をはじめ全国の量販店などにも続々と入荷しているので、店頭で目にしたり、あるいはすでに入手したユーザーもいることだろう。

 今回はアップルジャパンより11.6型、13.3型の各1モデルずつ、計2製品の貸与を受け試用する機会を得たので、週末の3日間を利用してレビューを行なってみた。試用期間が短いため、ベンチマークや各種インターフェイスを中心とした全般的な使い勝手、機種選択のポイントなどのファーストインプレッション的なレビューとして参考にしていただければと思う。

 新Airの発売以来、筆者のTwitterのTL上でも同製品の話題は尽きることなく、注文報告や入手報告のメッセージで賑わっているが、本稿執筆の日曜時点では「到着待ち」の知人が目立っている。多くはオンラインのApple Storeで何らかのカスタマイズを施して同製品をオーダーした人々だ。それには、今ラインナップのスペックとカスタマイズできる要素に理由がある。ちなみに以下の表が店頭で発売される標準モデルだ。

【表1】主な仕様
製品型番 MC505J/A MC506J/A MC503J/A MC504J/A
価格(税込) 88,800円 108,800円 118,800円 148,800円
CPU Core 2 Duo 1.4GHz(SU9400) Core 2 Duo 1.4GHz(SU9400) Core 2 Duo 1.86GHz(SL9400) Core 2 Duo 1.86GHz(SL9400)
GPU NVIDIA GeForce 320M NVIDIA GeForce 320M NVIDIA GeForce 320M NVIDIA GeForce 320M
液晶サイズ 11.6インチ 11.6インチ 13.3インチ 13.3インチ
搭載メモリ 2GB 2GB 2GB 2GB
搭載フラッシュストレージ 64GB 128GB 128GB 256GB

 着色されているのは、これら基本4モデルでCTOが可能な部分。このカスタマイズはオンラインのApple Store、全国7店舗の直営店、Apple Premium Reseller、そしてApple Shopの一部などで受注されている。プリインストールソフトや周辺機器などを除いた本体に限って言えば、CPU、内蔵メモリ容量、キーボード種別が主なカスタマイズ要素だが、これらはいずれも後から変更することができない。特に内蔵メモリは習慣的にSO-DIMMなどで交換できそうなイメージが先行しがちだが、今製品ではマザーボード上に直付けされており、買った後で実は足りなかったことに気がついても遅いので、じっくりと考えるべきだろう。

 店頭モデルはすべて2GBの内蔵メモリで販売されている。搭載されているGPUのNVIDIA GeForce 320Mはグラフィックメモリとして256MBをメインメモリと共有するタイプなので、その2GBは実質1.75GB程度であることも知っておきたい。4GBの構成で購入するにはCTOが必須となる。直営店などではMacBook Pro上位製品のアンチグレア液晶モデルなどの人気カスタマイズに関してはあらかじめ在庫しているケースもあり、いずれ4GBモデルもこうした形で特定店舗で入手できる可能性はあるものの、それをあてにするのも難しいところだ。

 フラッシュストレージについても同様で、ソケット式ではあるもののカスタムメイドの独自形状となっている。こちらも購入後の交換や増設は事実上不可能だ。これらの理由があって、状況を把握した知人の多くは内蔵メモリの増設、USキーボード仕様など、それぞれの望むカスタマイズへと走り、本稿執筆の日曜時点では「到着待ち」が目立つ大きな理由となっている。

 ちなみに、フラッシュストレージという呼称を使っている理由だが、仕組みとしては一般にSSDと呼ばれる記憶装置となんら変わりがない。ただし一般的に認知されているSSDのようにドライブの形状をとっていないことから、Appleではフラッシュストレージ(あるいは、フラッシュ記憶装置)と呼称しているので、本記事でもそれに準じている。

パッケージにも、内蔵メモリはオンボードであることが明記されている MacBook Airの底面に使用されているネジ。これにはちょっと手が出せない

 参考までに新MacBook Airで底面に利用されているネジの形状も紹介しておく。これすなわち「開けてはならん」という強いメッセージだ。古くからのユーザーの1人として懐かしいマックオープナーをはじめ、各種トルクスドライバなど一通りの工具は手元に揃ってはいるものの、さすがにこの形状までは所持していなかった。ネジに関して「うわっ!」と思ったのもニンテンドーDS Lite以来である。もちろん今回のレビューは貸与品を元に行なっているので、製品を手にかけるわけにもいかないのだが……。

●史上最軽量。フラッシュストレージ標準化で想像以上に軽快な11.6型

 それぞれの製品の特徴を見ていこう。11.6型の方はフラッシュストレージが128GBの上位モデルがレビュー機として貸与された。このモデルは搭載メモリを4GBにできるほか、CPUも1.6GHzにアップグレードすることができるが、レビュー機はいずれも標準仕様のままで2GB、1.4GHzとなっている。AppleではCore 2 Duo 1.4GHzとクロック数のみをアナウンスしているが、搭載されているCPUのIntelプロセッサー・ナンバーはSU9400(1.6GHzの場合はSU9600)である。搭載するメモリは1,066MHz DDR3仕様だが、後述する13.3型とは異なりFSBは800MHzのCPUとなる。

 液晶パネルは光沢のあるグレアタイプで、1,366×768ドット11.6型LEDバックライト液晶。ベゼル部分は従来どおりアルミの質感を生かしたシルバーとなっている。また、Appleのポータブル製品としては初めて液晶パネルのアスペクト比が16:9となっているのもポイントだろう。ちなみに一体型製品としてのiMacはすでに全モデルが16:9化されているのをはじめ、同社の27型LEDディスプレイも16:9が採用された。今回の13.3型Airはいまだ16:10を維持しているが、これはMacBookや13型MacBook Proなど現行ポータブル製品のラインナップ全体を含めたパーツ調達コストとの兼ね合いも大きいと想像できる。いずれにせよポータブル製品すべての16:9化は今後避けられない流れであり、そうした点でも11.6型のMacBook Airは今後のポータブル製品全体へ影響を与える先鋭的な位置づけの製品ととらえることもできる。

 本体はアルミニウム製のユニボディ構造。本体サイズは、299.5×192×3〜17mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.06kgといったスペックは既報のとおり。重量的にはMac製品史上最軽量となる。ちなみにパネルサイズとしては10.4型のPowerBook 2400cが1997年に同社より販売されていて、同製品のフットプリントは266×213(幅×奥行き)であり、底面の面積では、ほんのわずかだが新MacBook Airが大きいことになる。

 開封時の構成品はいたってシンプルだ。本体、MagSafe対応のACアダプタ、そしてアクセサリキットとなる。Mac OS X 10.6 SnowLeopardとiLife'11はプリインストールされているので、開封後はそのままセットアップできる。ソフトウェアの再インストール用DVDの添付はなくなり、読み出し専用のUSBメモリが付属するようになった。これが光学式ドライブをもたないAirだからなのか、今後のMac製品すべてに適用されるのかはわからない。ただAirにとっては、光学式ドライブなしではネットワークドライブ、つまり他のPCやMacに頼らなければならなかったOSや付属ソフトウェアの再インストールがスタンドアローンでできるようになったことはありがたい。初期起動時のセットアップ手順はMac OS X 10.6を搭載する他のMac製品群と変わりはない。もし従来環境からの移行が必要であれば、移行アシスタントを使って環境移行が可能だ。

 インターフェイスは向かって左側に電源コネクタであるMagSafe、USB 2.0、ヘッドフォン端子、内蔵マイクが位置する。向かって右側はUSB 2.0とmini DisplayPortだ。従来のMacBook Airは開閉式のインターフェイスになっていたため、コネクタ部分の大きなUSB周辺機器が差し込みにくいケースがままあったが、そうした不便さは今回のモデルチェンジで解消されている。ただし、MagSafeやmini DisplayPortとUSB 2.0の間隔はいずれもタイトなので、ACアダプタ接続時や外部ディスプレイの接続時にUSB機器を利用する場合は、コネクタの大きさに気を配る必要はある。

11.6型のMacBook Air パッケージの同梱アクセサリー。ACアダプタと電源ケーブル、そしてマニュアル類 Mac OS X 10.6 SnowLeopardとiLife'11の再インストール用USBメモリが付属する
再インストール用USBメモリの裏面。専用品でMacBook Air以外では利用できない ファンクションキーが細くなっている11.6型のキーボード。電源ボタンはファンクションキーの右端に配置されるようになった ちょっと気がつきにくいが、11.6型では最下段に位置するキーの縦も約15mmでやや小さめである
トラックパッドは横幅こそ同じだが、縦は約6.3cmと横長のイメージだ。13.3型(画面左)との比較写真 平面になったことで開閉式の従来モデルよりも制限の和らいだUSBだが、やや極端な例としてこうした大きなUSB周辺機器はMagSafeやMini DisplayPortと干渉することがある

 キーボードはフルピッチなのでタイピングに支障はないはずだ。この横幅を維持することは同社のこだわりでもある。ただし縦方向はやや短めに作られており、ファンクションキーは他のポータブル製品と比べても明らかに細く作られている。また11.6型を見ただけでは気がつきにくいが、中4段の文字キー部分の縦サイズは約15mm。最下段のスペースバーなどが位置する行も約15mmに設定されていて、この最下段は他のポータブル製品よりも縦方向に約2mmほど短い。こうした細かい調整にはこだわりがみてとれる。

 トラックパッドは横方向は13.3型と同様の約10.5cmが確保されているが、縦側には約6.3cmで横長のイメージ。縦方向のジェスチャー操作を多用する場合や、両手を使ってマルチタッチ操作を行なうようなユーザーにとってはやや狭い気もするが、それは本体サイズとのトレードオフということだろう。

 気になるバッテリ持続時間だが、Appleによる公称値では5時間とされている。実際の利用時間は無線LAN使用の有無や作業内容によって大きく変わってくるのでなかなか正確な判断は難しいが、常時無線LANを使用して、液晶を最大輝度にし、このMacBook Airが発表されたApple Special Eventの映像をストリーミングで流し続けてみたところ約2時間47分でバッテリが切れた。もちろんこの設定はかなり負荷のかかる設定であることは間違いない。またMac用のTwitterクライアントであるEchofonを使い、更新時間を1分間隔、リアルタイムストリームも設定して同様に放置したところ約3時間34分でバッテリが切れた。Appleによるテストが輝度50%で行なわれていることに対して、いずれも最大輝度でテストしているので、結果としては妥当なところだろうか。

 Finderでのファイル操作やWebブラウジングなど一般的な作業ならば、体感的には1.4GHzのCore 2 Duoとは思えないほどに快適だ。使用するアプリケーションによってはメモリをフラッシュストレージのほうにスワップしているはずだが、ここへのアクセスが高速になっているせいかそれほど待たされる感じがない。初代Airに搭載されていたSSDがPATAで接続されていたことに対して、新MacBook AirではAHCIに対応したSATAで接続されていることが大きなポイントとなっているようだ。

フラッシュストレージはSATAで接続されている。リンク速度は3Gbps GPUは内部的にDisplayPortで接続されている。グラフィックスメモリ256MBはメインメモリと共有 USBメモリを接続して再インストールを試みる。デスクトップのアイコンも洒落ている

 スリープからの復帰の速さやシステム起動の速さもフラッシュストレージの恩恵によるものであろう。初期設定と各種アップデートを終えて一旦シャットダウン。標準以外の設定と他のアプリケーションの追加を何も行なっていない状態では、コールドスタートのシステムの起動でも起動音から約16秒で起動が完了した。

 それでもやはりメモリを多く占有するアプリケーションを複数同時に使用したりするとそれなりに重く感じるケースもあるので、このAirでいったい自分が何をしようとしているのかをよく考えて、2GBか4GBの内蔵メモリを選択すべきだろう。1.6GHz版はレビュー対象になっていないので0.2GHzのクロック差がどれほどの影響を及ぼすかは体験としては存在しないが、0.2GHzあげても9,765円、2GBを増やして4GBにしても10,080円といういずれも約1万円のカスタマイズであれば後者を推奨したい。

 11.6型MacBook Airのベンチマーク結果は下記に記載する。搭載されているMac OS X 10.6 SnowLeopardでは数字の6と4のキーを押しながら起動することで64bitカーネルを使った起動も可能だが、MacBook Airの標準起動カーネルは32bitだ。搭載メモリも2GB〜4GBということで32bitモードでのみベンチマークを行なっている。ベンチマーク結果は、13.3型とまとめて掲載した。

【表2】ベンチマーク結果

11.6型 1.4GHz 13.3型 1.86GHz
XBench1.3 125.31 164.69
GeekBench 32bit 2035 2697
CINEBENCH OpenGL 10.77fps 12.77fps
CENIBENCH CPU  0.79pts 1.10pts

●SDカードスロットを搭載。1,440×900ドットの高解像度で実用的な13.3型

 13.3型についてもレビュー用に貸与されたモデルは店頭扱いの上位機にあたり、2GBメモリ、Core 2 Duo 1.86GHzを搭載する標準仕様だ。この製品は今回のラインナップの中で最大となる256GBのフラッシュストレージを搭載しているのが特徴。CPUのグレードアップも可能なので、ハイエンド仕様を求めるならこのモデルをベースとして、CPUの2.13GHz化と4GBメモリ化を図ることになる。

 ちなみにこの2つを適用した場合の価格は168,330円。実際、初代のAirは1.8GHzのCore 2 Duoに64GBのSSDを搭載して40万円弱の価格設定であったことを考えると、SSD(フラッシュストレージ)の低価格化や為替レートの変動などを考慮しても、3年弱の間にここまで低価格化していることは、いかに進化の速いPC業界といえども、あらためて驚かされる。

 同じMacBook Airということもあり、11.6型との共通点も数多いので11.6型で触れていて重なる要素については省略する。インターフェイスは11.6型に準じて、両サイドに1つずつ計2つのUSB 2.0と、mini DisplayPortがある。そして13.3型にのみ、SDカードスロットが用意されている。CPUは標準で1.86GHz。CPUのIntelプロセッサー・ナンバーはSL9400(2.13GHzの場合はSL9600)にあたる。こちらは11.6型とは異なり、FSBは1,066MHz、L2キャッシュも6MBを搭載したCPUとなっている。

 前述したとおり13.3型については、16:10のアスペクト比が維持されており1,440×900ドットの解像度となっている。こちらもグレアタイプのLEDバックライト液晶が採用されている。これは従来モデルのAirや現行の13型MacBook Proの解像度1,280×800ドットよりも高解像に設定されており、15型MacBook Proの標準仕様と同等のものだ。この解像度と13.3型というバランスを評価して13.3型をチョイスするユーザーも多いに違いない。ただし、従来のMacBook Airに搭載されていたキーボードバックライトは、今モデルには搭載されていない。

 キーボードはフルピッチのものが採用されており、横幅は11.6型と同等。11.6型では細めに作られているファンクションキーや、スペースバーなどが位置する最下段もMacBook Pro等と同等のサイズで縦が約17mmとなっている。マルチタッチ対応のトラックパッドも約10.5×7.5cmの大きさがあり、さまざまなジェスチャー操作もしやすい。

13.3型のMacBook Air。画面のアスペクト比は16:10で、1,440×900ドットの高解像度 向かって左側面にあたるインターフェイス部分。MagSafeとUSB 2.0、ヘッドフォン端子、マイクが配置されている。11.6型も13.3型も変わらない 向かって右側面のインターフェイス部分。mini DisplayPortとUSB 2.0、そして写真の下に位置する13.3型にはSDカードスロットが加わっている
SDカードを挿したところ。おおよそ3分の1が外に出る状態は、既存のポータブル製品と同様 13.3型では、最下段のキーは中央四段分の文字キーより縦が長い約17mmとなっている。前述した11.6型と比べてみて欲しい 両製品のパッケージ。同一のデザインだが箱のサイズが異なっている

 CPUクロックの向上や、11.6型と比べて2倍となる6MBのL2キャッシュの存在など数字上のパフォーマンスは当然のように13.3型が勝る。ベンチマーク結果も然りだ。しかしフォトレタッチやエンコードなどの重い作業を多用するならともかく、通常の作業であれば数字上のスペックの違いはさほど圧倒的なものにはならない。ここは繰り返しになるが、手を動かしながらの操作で体感的に重いと感じるのは、やはりメモリのスワップに関わる部分になるものと思われる。

 バッテリの持続時間についても11.6型と同じように、常時無線LANを使用して、液晶を最大輝度にし、このMacBook Airが発表されたApple Special Eventの映像をストリーミングで流し続けてみたところ約3時間57分でバッテリが切れた。公称値7時間のAppleによるテストはここまで負荷の高いものではないし、バッテリ駆動で輝度最大のストリーミング映像を見るというのは現実的には無駄な部分が大きい。あくまで参考値としてテストしている。現実的な利用方法であれば、公称値とはさほど乖離したものにはならないはずである。

 9月に行なわれた新iPodの発表にあわせてiTunesがiTunes 10までバージョンアップした。これまで使われていたCDはアイコンから消え去り、まったく新しいアイコンが与えられている。元々MacBook Airには光学式ドライブは搭載されていないが、少なくともポータブル製品からは徐々に光学式ドライブが排され、スティーブ・ジョブズCEOがいうところの「最大のフラッシュメモリ利用者」である同社のスケールメリットをさらに生かしてフラッシュストレージの積極的採用を想像させるのが13.3型のMacBook Airから見るMacの未来という気配がする。

 両機種を使ってみて、11.6型と13.3型のどちらを選ぶのが正解かと問われても残念ながら回答はできない。すべてのニーズを満たす夢のような多機能デバイスなど存在するはずもなく、やはりスペックとサイズはトレードオフの関係にあり、ユーザーの目的に応じてより適切な製品を選ばざるをえないということだ。ただ、現時点での注目度は圧倒的に11.6型が高く、これはより幅広いユーザー層にさまざまな魅力を訴えるであろう製品となる。一方13.3型はいわば通好みというか、必要性と用途を明確に見据えるユーザーが選ぶ傾向が強いものと思われる。

 個人的にどちらを選ぶかという問いも多かったので蛇足と知りつつ付記しておくが、今は「15.4型のAirが欲しい」と答えるようにしている。これは冗談でもなんでもなく、現時点で自分が所有しているMacやiPadなどの製品や今後求める環境などを考慮し、また今回Appleが見せてきたMacにおけるポータブル製品の将来像から得た感触でもある。

 最後に「MacBook AirでWindowsも使いたい」というユーザーのためにBootCampのインストールに関する情報も紹介しておく。Windowsのインストールではネットワークドライブが利用できないので光学式ドライブが必要となる。もちろん純正品であるにこしたことはないが、他社製品の光学式ドライブでも十分に利用は可能だ。MacBookでは初代Air以降、USBからの給電能力は高めに設定してあるので、バスパワー式でも問題ないと思われる。筆者は純正のSuperDriveを持ってはいないので、手元にあったXbox 360用の外付けHD DVDドライブというちょっと一般的とは言えない光学式ドライブで試してみたが無事にインストールを行なうことができている。

 光学式ドライブを用意するという点を除けば、手順自体は他のMac製品でBootCampを利用する手順と変わらない。ドライバ類など最新のWindowsSupportソフトを保存するための外部ドライブとして、1GB程度のUSBメモリをあらかじめFAT形式でフォーマットして用意しておくといいだろう。

 Windowsのインストール手順はここでは省略する。Windowsのインストール後、ダウンロードしてあったWindowsSupportソフトを起動してMacBook Airの各種デバイスに最適化されたドライバをインストールすれば作業は終了だ。

 搭載メモリが2GBということもあり、32bit版のWindows 7をインストールして行なったBootCampのWindowsエクスペリエンス・インデックスの結果は下記のとおり。11.6型のMacBook Airでも同様にインストールを行なっているので、結果を併記している。

【表3】Windowsエクスペリエンスインデックス

11.6型 1.4GHz 13.3型 1.86GHz
プロセッサ 4.1 5.2
メモリ 4.9 5.5
グラフィックス 4.9 5.3
ゲーム用グラフィックス 5.9 6.0
プライマリハードディスク 5.9 6.9
BootCampのWindows環境下でCPU-Zを使って確認できる11.6型に搭載されているCPU BootCampのWindows環境下でCPU-Zを使って確認できる13.3型に搭載されているCPU 搭載されているGPUは共通でNVIDIA GeForce 320M。GPU統合型のチップセットである

(2010年 10月 26日)

[Reported by 矢作 晃]