【写真で見る】新旧VAIO Z徹底比較

2月16日 発表



 13.1型として、最高峰と言っても過言ではないハイスペックを詰め込んだ新「VAIO Zシリーズ」が16日に発表された。その仕様や、性能についてはすでに16日に記事を掲載している。本稿では、この新VAIO Zと、これまでの旧VAIO Zの外観について、横並びで比較してみたい。

 まず、お断わりしておきたい事項として、新VAIO Zは量産前の評価機であるため、製品版では若干外観が変更される可能性がある。また、旧VAIO Z(VGN-Z90NS)は約2年前に購入した記者の私物である。綺麗に使ってきたつもりだが、若干の汚れや傷が見えるかも知れない。また、前者が日本語キーボードであるのに対し、後者は英語である。このほかにも、WebカメラやFeliCaポートなど、注文構成によって外観が変わるパーツもある。以下の写真はすべて、左が新VAIO Z、右が旧VAIO Zとなる。

【新型】【旧型】
液晶を開いたところ。これくらい離れると、非所有者だとあまり変わったと感じないかもしれない
正面部分
右側面。仕様上の厚みは1mm弱の差しかないが、最厚部はバッテリ部分で、中央部分は新Zの方が5mm弱薄くなっている。光学ドライブは旧ZのDVDではイジェクトボタンがあるが、新ZのBDにはない。シリンダー内にある電源ボタンは新Zはかなり固くなった
左側面。コネクタ類の配置はかなり変わった。これらについては後述する
背面部分。新Zのブラックモデルはヒンジ周辺の色がシルバー系から黒鉄色系になった
天板。新Zではシルバーや、光沢のある天板もオプションで用意される
裏面。普段触るところではないので、基本的に目立つところはない
新ZはGPU切り替えスイッチがトライアングルになった。旧Zではこの部分にカスタマイズ可能なホットキーが2つある
新Zのタッチパッドは、ややつるつるする感触で、サイズが気持ち小さくなっているが、使い勝手が大幅に変わるほどではない。ボタンのクリック感もほぼ同じ
新Zにはほかの春モデル同様、ASSISTボタンやVAIOボタンが追加。それに挟まれて、ウィンドウ整列ボタンがある
旧Zではプラスチックの別パーツだったシリンダー部の両端も、新Zでは一体型のアルミになった。これにより、新Zでは不慮の事故でこのシリンダーが外れることはなくなり、全体の剛性も増した
旧Zでは正面中央に縦にメモリースティックとSDカードスロットがあるが、新Zでは左端に左右に並ぶようになった
オーディオの入出力は、旧Zは左側面手前、新Zは正面右端。新Zはノイズキャンセリングヘッドフォンにも対応する
ExpressCard/34スロットのフタは廃止され、ダミーカードとなった。あらゆる面で進化した新Zだが、個人的にはこれは旧Zを踏襲して欲しかった
もう1つ気になったのが、裏面のポートリプリケータのコネクタのフタ。旧Zはスライド式だったが、新Zは取り外すタイプに
無線WANのSIMカードスロットがバッテリ内部にあるのは変わらず
標準バッテリの容量は旧Zの5,400mAhから、5,800mAhに増えた
旧Zはアルミを曲げていたので、角の部分のRは若干大きめになっているのに対し、新Zは削りだしなので非常にシャープになった
主なインジケータは、旧Zは正面部分にあって、使用時は直接見えないが、新Zはパームレストの手前に来たので、常時見えるようになった。これは好みが分かれるところかも知れない
キーボードは言語が違うので参考用だが、基本的にレイアウトは新旧の間で変わっていない。ただ、材質か表面処理が変わったのか、新Zの方がややなめらか。キータッチはほぼ同じだが、個人的には気持ち旧Zの方が固いと感じた。キーストロークの違いはほとんど感じられない
液晶のフレーム部は、新Zで若干つやつやしたものになったほか、上部にほぼ横一杯の幅のアクリルのようなものがつけられた。これにより、液晶を閉じた時に、点ではなく、線でパームレストに触れるようになった
液晶パネルの表面処理は若干変更されたようだ。新Zの方が光沢があり、映り込みのぼやけ具合が少ない。とはいえ、これはかなり極端な映り込みの状況を作り出した例。ひとたび液晶に画像が写されると、独自の拡散処理効果により、映り込みはほとんど気にならなくなる
デスクトップにIE 8を2つ並べて表示した例。左側はフォントサイズ最小、右側はフォントサイズ中。旧Zでも横は1,600ドットあるので、この場合テキストはほぼすべて読めるが、新Zなら右側のバナーもほぼ全て表示できる
旧Zも発売当時はモバイルノートとして最高スペックに近かったが、SDカードスロットの性能が極端に悪かった。そこで手元のTranscend製SDHC 8GBで簡単なベンチマークを行なってみたところ、最大で4倍近い性能向上が見られた。これなら、大量の写真データの移動も短時間で行なえるだろう

(2010年 2月 17日)

[Reported by 若杉 紀彦]