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ASUS、次期ZenfoneはQualcommからMediaTek製SoCに乗り換える可能性
〜Snapdragon 835の供給体制への不満が原因か
2017年3月31日 17:18
台湾メディアDigiTimesは31日(現地時間)、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 835」がSamsungと中国の大手ベンダーXiaomiに優先的に供給されることを承け、ASUSがMediaTek製SoCを採用する可能性を報じた。
同紙の見解は、ASUSが優先的にSnapdragon 835の供給を受けられないことを不満とし、MediaTekのSoCを採用する可能性が高いというもの。さらに、2017年第2四半期に登場の予想される次世代iPhoneが登場するタイミングで競争力のある端末を投入できないことに対する懸念があるという。
同紙の情報源への取材によると、QualcommはXiaomiやSamsungといった巨大ベンダーに対し、通常価格の1基45〜50ドルより大幅に安い30ドルでSnapdragon 835を供給する契約を締結しているという。これは、2社が非常に大きなシェアを持つベンダーであるためで、MediaTekと競争するための積極的な戦略だとする。
また、同紙はIntelのモバイル向けSoC事業の縮小に伴いうSoC供給元の減少により、ASUSの交渉力の低下を指摘。SamsungやXiaomiのような巨大ベンダーほど発注単位の大きくないASUSが競争力を維持するために、MediaTek製SoCの採用は合理性があるとしている。
事実、同紙がASUSと共にSnapdragon 835の供給を待たされているとするLGは、SamsungがSnapdragon 835を採用するGalaxy S8を発表する直前に1世代前となるSnapdragon 821を搭載したスマートフォン「LG G6」を発表している("LG、初の18:9/2,880×1,440ドットパネル採用のスマートフォン「LG G6」"、"Samsung、超狭額縁筐体に18.5:9の曲面ディスプレイ搭載の「Galaxy S8/S8+」")。