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気づいたらWindows 10 Mobileから「FMラジオ」アプリが除去されていた件

サードパーティのFMラジオ「Tunable FM Radio」

 先週のgeaneeのWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「WPJ40-10」のミニレビューで「読者自身で活用法を色々見出して欲しい」とまとめた筆者だが、この1週間はほぼWPJ40-10しか使ってないぐらいに気に入っている。コンパクトだから片手で操作できるのが楽な上に、なんとなく初期のiPhoneやAndroidの頃を思い出させてくれるような楽しさがあるからだ。

 さて、そのWPJ40-10において、搭載されているセンサー類の情報を一目見ようと「Hardware Tests」というアプリを入れてみた。画面表示やタッチ、各センサーが正常かどうかをテストできる同アプリだが、その中で「FM Radio」という項目を見つけた。そしてこのアプリでテストしてみたところ、本機ではFMラジオを受信できることが分かった。

 しかしアプリ一覧画面を見渡しても、FMラジオのアイコンがないのだ。ハードウェアとして機能を搭載しているのに、それを活かすソフトが標準で搭載されていないというのは、なんとも不思議な話だ。

 そこでFMラジオについて色々調べてみた。同じくFMラジオ機能を搭載している「MADOSMA」は、少なくともレビュー時点では、FMラジオというアプリを搭載していたようだ(関連記事12)。一方WPJ40-10のレビューは本誌にはないが、ネット上の情報によると、少なくとも発売当初はFMラジオが搭載されており、ユーザーはFMラジオを楽しめたようだ。

 筆者は製品が到着してからすぐWindows Updateをしたため、当初からFMラジオがあったかどうか確かではないのだが、どこかのアップデートの段階で消えてしまったのは確かだ。ネット上で情報を追究していったところ、MicrosoftのプロダクトマネージャーのJason Howard氏が、2016年4月に「FMラジオ」を開発ブランチから外し、標準からカットする方針を決めたことをTwitter上で発言していたことが分かった。

 あくまでもMicrosoft製のFMラジオのアプリが終息したという話であって、サードパーティ製のFMラジオアプリは普段通り使えるとのことだが、週末、結構FMラジオを聴いている筆者にとってちょっと残念な話ではある。ちなみに筆者はWPJ40-10で色々FMラジオアプリを試してみたが、「Tunable FM Radio」が問題なく快適に動作した。

 もちろん、インターネットラジオを使えば、ノイズレスでクリアなラジオも楽しめるのだが、パケットを節約できるならそれに越したことはないと思った次第である。