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食べ過ぎは太るだけでなく、内臓の老化を加速
~慶應大がメカニズムを解明
2016年11月11日 12:47
慶應義塾大学医学部内科学教室の佐野元昭准教授、白川公亮助教らは8日、お腹がぽっこりと出る内臓脂肪型肥満が、免疫老化を加速させ、さまざまな疾患を引き起こす原因となることを明らかにした。
内臓脂肪型肥満は、若齢時から糖尿病や心血管疾患の発症リスクを高めることが知られているが、そのメカニズムは不明だった。研究グループは、内臓脂肪型肥満と免疫老化の関連を調べるため、マウスに高脂肪食をたくさん食べさせ、太らせた。その結果、若齢マウスの内臓脂肪において、健康な若齢マウスには存在しない老化したTリンパ球集団が短期間で大量に出現することを発見。この老化したTリンパ球集団が原因で、内臓脂肪の過剰な炎症や糖尿病の発症に重要な役割を果たしていることが分かった。
今後、老化したTリンパ球集団を標的とした免疫機能の回復により、内臓脂肪型肥満に関係する生活習慣病の発症予防を目指す治療法の開発に繋がることが期待される。