やじうまPC Watch
おいしそうなハンバーガー動画。CGかと思ったらArduinoとロボを駆使した実写映像だった
2016年8月19日 16:52
まずは上の動画を見て欲しい。マスタードとケチャップが躍動的に飛び交う中、落下するバンズや、チーズ、ベーコン、ピクルスなどがきれいに着地してハンバーガーが完成する。この15秒のCM風動画、実物で撮影するのは無理そうで、てっきりCGで製作されたものと思ったら、全て実写なのだというから驚きだ。
製作した、Steve Giralt氏は、制作舞台裏の解説動画もアップしている。制作過程は主に2つに別れる。まずは飛び交うケチャップとマスタード。これは精密に計算された2つの小型のカタパルトに載せられており、空中でそれぞれがうまく衝突するようになっている。実時間では1秒もないが、ロボットアームがカメラを瞬時に動かしながら、高速撮影している。
他のシーンでもロボットアームで高速カメラを駆使して撮影している。ハンバーガーの材料が順次落下して行くシーンでは、2本のポールに輪ゴムをかけ、その上に1つずつ材料を載せておき、この輪ゴムを機械制御で同時にカットすることで落下させ、その落下をカメラで追いながら撮影する。大きく落下するシーンと、着地するシーンは別々のショットだが、同じ要領で撮影され、うまく繋げられている。
文字で書くと簡単そうだが、タイミングを揃えるため「P.A.T.R.I.C (Precision Arduino Timing Relay Imaging Controller)」というArduinoを使った大がかりな制御装置を作成している。これによってミリ秒単位で制御されたイベントを繰り返し実行できるのだという。