リアルタイム速報

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日本マイクロソフト、コンシューマ向けOffice 365発表

~初来日のナデラCEOも登壇

 日本マイクロソフトが10月1日に、「New Office Press Briefing」と題された記者会見を都内で開催し、そこに米国本社CEO(最高経営責任者)であるサティア・ナデラ氏がCEOとして初来日、登壇することが分かった。内容の詳細は不明だが、Officeに関する大きな案件であることが窺い知れる。

 PC Watchでは、その模様を1日14時45分頃よりこのページでリアルタイム中継にてお届けする。

会場に到着しました

会場に到着しました。すでに多くの報道陣が詰めかけています。

スクリーンにはNew Office Press Briefingと映し出されています。Office 365のロゴも見えます。

記者会見が開始しました

始めに日本マイクロソフト社長の樋口氏が挨拶しました。ナデラCEOのスピーチが開始します。

ナデラCEO「米国の次にMicrosoftが展開した国は日本でありました。日本における事業展開には注力しています。Officeはワークスタイルに大きなインパクトを与えています。日本からの学習効果を世界に展開しています。今回は新しい、製品を展開しますが、事業内容やビジョンも紹介したいと思います。

我々はモバイルファーストが重要だと考えているわけですが、モバイルに対してはインフラが必要だと思います。だからクラウドファーストも重要であります。モバイルの体験を実現するためには、クラウドがなければならない。だから我々はその世界において貢献できるものを考えた。我々は生産性の向上を実現できるので、これが強みだと思います。

プラットフォームも重要だと考えています。開発者と共同でプラットフォームを成功させなければならない。日本においてもさまざまなISVやSIer、OEMなど、エコシステムの開拓などが我々のアプローチであります。

しかし過去の遺産を引きずるのではなく、新しく開拓していく人も重要だと思っています。Office 365を展開していますが、モバイルファースト、クラウドファーストの中で実現する。またWindowsとOfficeの展開、Surfaceの展開も重要である。また、年末までにiPad版のOfficeも展開します。つまり我々はあらゆるデバイスであらゆる人々が使えるようにしたい。これが今回の製品発表であります」。

樋口社長

樋口社長「我々の製品やプラットフォーム上で展開するのではなく、iPadなど時代の現状にふさわしい製品を出していかなければならない。現在、日本でOfficeのプリインストールを展開していますが、ほぼ100%、それぐらいご愛顧いただいている」

その一方で世界の30%のユーザーはクラウドベースのOffice 365を使っている。このトレンドにキャッチアップしなければらならない。それが今回の発表につながります。

1つ目がOffice Premiumを展開します。まずはプリインストールされるOfficeについては永久に最新版が利用できる。一方で1年間のOffice 365を展開します。これは1年間のみでありますが、OneDriveの1TB利用権が付属します。多くの文書や写真、音楽が利用できる。また今年中にiPad版の日本語版を提供します。それからSkypeの無料通話権やサポートなどが付属します。これから導入します。またSurface Pro 3にも対応になります。

Surface Pro 3についてCore i5/i7モデルは順次切り替え、Core i3搭載モデルは10月2日より予約開始します。

それから「Office 365 Solo」を展開します。11,800円で2台までのMacやWindowsでOfficeが1年間、さきほどの4つのサービスが付属して利用できるようにします。

Android版とiPhone版も3月に提供していますが、iPadも展開する。Word、PowerPoint、Excelが利用できるようになります。

Officeはデバイスに応じて最適化しています。iPadに適したメニューを用意しています。標準では頻繁に使うメニューがあるが、項目をタップするとそれに適したメニューが出てくるなど、UIを最適化しています。

サードパーティの製品では互換性が100%ではないので、表示されているものが正しいかどうかがわからないが、純正となったことで互換性の問題を改善し、100%の再現性を実現します。またiPad版はモビリティの高さを使って、PowerPointの編集をその場ででき、その場でプレゼンテーションできます。さらに大画面ディスプレイにつないでプレゼンテーションする場合は、発表者ツールを使うと、画面に出力されるものはプレゼンで、手元のiPadで次の画面やメモを見ながら発表できる。

Office Premium搭載PC、Office Premium搭載Surface Pro 3、Office 365 Soloは10月17日に発売します。iPad版は年内提供します。

ナデラCEOが壇上に戻りました。「新しいOfficeは我々のモバイルファースト、クラウドファースト戦略の一環であり、ユーザーはこれを利用することで生産性向上につなげられる。我々は日本のパートナーとさらに連携を深めることで、さらに製品を展開できるようになります。日本のユーザーにとってさらにいい製品を提供するようにします」。

質疑応答の時間

5人の関係者が答えます。

(Q)日本での導入がおくれた理由とは? (A) 日本では94%の方々がOffice付きPCを選択している。そのサブスクリプションとプリインストールのモデルの調合に時間がかかった。結果的に今の時期になってしまいました。もちろん日本はロイヤルカスタマーであるので、やや特殊な形となり、Office 365を拡張した形で日本に独自に導入した。その調整に時間がかかった。

(Q) 永続ライセンスの定義とは? (A) PCが壊れるまで利用できます。それから契約関係なしに最新版が利用できます。

(Q) Officeはパッケージからサブスクリプションモデルになるのか? (A) はい、サービスというのは重要なので、継続的なサポートは重要だと思っています。ただし現時点ではサブスクリプションのみに移行するわけではない。しばらくはパッケージと併売します。

(Q) モバイル向けで無償に閲覧できるアプリがあるようだが? (A) はい、文書の閲覧のみだったら現状でもできますが、編集に移行するときにOffice Premium、Office 365 Soloといったサブスクリプションが必要となり、それが有効なアカウントであれば編集できます。

(Q) 永続ライセンスではPCが壊れるまで利用できるが、OSやOfficeが利用できないスペックになった場合は? (A) 確かにOSやOfficeのスペックが満たせなければ意味はないのだが、ライセンス自体は永続します。

Officeの機能の強化点は、発売時点ではないとのことです。

会場の都合で会見が終了となりました。

(劉 尭)