イベントレポート
仏ParrotがBluetooth SMART対応の新型ドローン「MiniDrone」などを出展
(2014/1/7 00:00)
2014 International CESの開幕を控えた5日(現地時間)、恒例のCES Unveiledが開催された。このCES Unveiledを舞台に、2010年に「AR.Drone」、2012年に「AR.Drone2.0」を公開してきた仏Parrotは、新型のドローン「MiniDrone」を発表してデモ展示を行なった。
MiniDroneの本体直径は20cm程度。従来のAR.Droneに比べて二回りほど小さい。AR.Droneと同様に4枚のプロペラを使って飛行するクアッドリコプターだ。2014年に発売するとしているが、発売時期、価格ともに未発表。サイズや重量などを含めたスペック詳細も明らかにはされていない。
公開されている情報の中で従来のAR.Droneと明確に異なるのは、そのサイズはもちろんだが、カメラが非搭載な点、そしてコントローラとなるスマートデバイスとの接続がBluetooth SMART Technology(Low Energy)を利用している点が挙げられる。つまり、制御部分は省電力になっているが、操作できる飛行範囲はAr.Droneが利用していたWi-Fiに比べると狭くなる。主に室内向けホビーが想定されているものと思われる。
AR.Drone2.0には、ローター部分をガードした屋内向けハルと、ガードのない屋外向けハルがあるが、この場合の屋内はどちらかといえば体育館レベルの広さや高さが想定されていると言っていい。一方、MiniDroneは6~8畳ほどあれば室内でも飛ばせそうな手軽さに見える。
MiniDroneでは、屋内向けにはローター部分の露出を防ぐ形でホイールを両側面に付けて飛行させる。飛行の様子はムービーを見てもらった方がいいだろう。
Unveiled会場での飛行のほかに、Parrotによる公式ビデオもすでに公開されている。
前述の通り、詳細なスペックは明らかにされていないが、同社では同クラスのドローンとしては、最高レベルの飛行安定性や姿勢制御を実現したとしている。
加えて、Insectoid(おそらく虫型ロボットを指す造語)として、「Jumping Sumo」を出展した。こちらは両側面に付いているホイールを使って走行する。ボディには前方に向けてカメラが付いており、AR.Drone同様にロボット視点での操作が可能。本体を軸に90度の芯地回転も行なえる。また底面にあるセンサーを使って、マーカーライン上を走行することもできる。
特徴的なのはジャンプ機能で、内側に付いている尻尾のような部分を本体に巻き上げて、そのロックを外した反動で地面を蹴り飛び上がる仕組み。最大80cmほどのジャンプが可能だという。
MiniDrone同様にスペック詳細は非公開。2014年に発売するとしているが、価格や発売時期は未発表だ。スマートデバイスをコントローラとして用いるが、MiniDroneとは違って、Wi-Fiの2.4GHz帯あるいは5GHz帯を使って接続する。カメラ機能を有しているためと想像される。こちらもムービーがあるので、ご覧いただきたい。