【Imagine Cup 2011レポート】
Imagine Cup 2011世界大会が閉幕
~台湾、中国などアジア勢の躍進が目立つ

優勝者が発表されたリンカーンセンターのKochシアター

7月13日(米国時間) 発表



 米国時間の2011年7月13日、米ニューヨークでImagine Cup 2011(イマジンカップ)の優勝チームが発表された。

 ソフトウェア開発部門の優勝はアイルランドの「Team Hermes」。2位には米国の「Team Note-Taker」、3位にはヨルダンの「OaSys」が入った。Team Hermesの技術は、クラウド・コンピューティング技術とモバイル機器とを組み合わせて、交通事故死を減少させるという提案だった。

 組み込み開発部門の優勝は台湾の「NTHUCS」。2位は中国の「Harmonicare」、3位はルーマニアの「Endeavour_Design」となった。NTHUCSは、無線センサーネットワークを使用して、災害時に安全に避難できるルートを現場で知らせる技術を開発した。

 一方、ゲームデザインのモバイル部門では、フランスの「Geeklogic」が、同Web部門ではポーランド「Cellardoor」が、同Xbox/Windows部門では、ブラジルの「Signum Games」がそれぞれ優勝。デジタルメディア部門ではルーマニアの「M.N.A.」が優勝した。

 さらに、ITチャレンジ部門では、フランスの「Jean-Sebastien Duchene」が、Windows Phone 7チャレンジ部門では韓国の「HOMERUN」、インターオペラビリティチャレンジ部門ではギリシャの「alaniarides」、オーチャードチャレンジ部門ではデンマークの「MP Brun」、Windows 7 Touchチャレンジ部門では、フランスの「India Rose」がそれぞれ優勝した。

 ソフトウェア開発部門と組み込み開発部門の優勝チームには、賞金25,000ドルが贈られたほか、すべての優勝チームが、9月に米アナハイムで開催される開発者向けイベント「Build」に招待されることが発表された。

ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長がゲストで登場女優のエヴァ・ロンゴリアさんも登場上位入賞チームが壇上にあがった
組み込み開発部門優勝の台湾の「NTHUCS」ソフトウェア開発部門の優勝はアイルランドの「Team Hermes」2012年はオーストラリアで開催することが決定した
ゲームデザインのモバイル部門優勝のフランスの「Geeklogic」ゲームデザインのウェブ部門優勝のポーランドの「Cellardoor」ゲームデザインのXbox/Windows部門優勝のブラジルの「Signum Games」
デジタルメディア部門優勝のルーマニアの「M.N.A.」ITチャレンジ部門優勝のフランスの「Jean-Sebastien Duchene」Windows Phone 7チャレンジ部門優勝の韓国「HOMERUN」
インターオペラビリティチャレンジ部門優勝のギリシャ「alaniarides」オーチャードチャレンジ部門優勝のデンマークの「MP Brun」Windows 7 Touchチャレンジ部門優勝のフランス「India Rose」
2010年参加したチェコ共和国のGINAも登場。すでに被災地での救援隊支援で実用化されている日本代表チームは惜しくも第1ラウンドを突破できなかったが、アワードセレモニーには日本マイクロソフトの関係者とともに全員が参加した

(2011年 7月 15日)

[Reported by 大河原 克行]