東芝の3D Vision対応ノートをNVIDIAが展示
CLEVOブースは、入り口すぐのところに日本橋プロジェクトの音々PCを展示 |
会期:6月1日~6月5日(現地時間)
会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
Taipei International Convention Center
NVIDIAブースで展示された3D Vision対応の東芝製ノート |
NVIDIAは今回のCOMPUTEX TAIPEIには正式には参加をしていないものの、「3D Experience Center」と呼ばれる屋外ブースを設置。その名のとおり、多数の3D Vision体験コーナーが設けられている。
ここに、東芝製の3D VisionノートPCが展示されている。仕様などについては「秘密」とされているうえ、キーボード上にプラスチックカバーを設置して来場者が触れられないようにしているため、詳しい情報は一切得られていない。
液晶下には「Satellite」のブランド名が書かれているが、国内ブランドとしては、むしろQosmioに近い印象を受ける。正式な発表を待ちたい製品だ。
ネットブックから、デスクトップCPUを使った大型ノートPCまで、幅広いジャンルのノートPCをラインナップするCLEVOのブースでは、5月に発表されたばかりのGeForce GTX 480MをSLI構成とした大型ノートPCが展示された。
それが「X7200」モデルで、プラットフォームはデスクトップPCのIntel X58 Expressをベースとしている。CPUは顧客オーダーによるが、6コアのCore i7-980Xにも対応可能。メモリはSO-DIMMスロットを3基装備。オーバークロック動作も考慮されており、メモリはDDR3-1600までサポートしている。
肝心のGPUであるが、MXM3.0のType Bカードを2枚装着することで、GeForce GTX 480MのSLI動作を実現。GeForce GTX 480Mを2枚稼働させることを前提としたシステムであるため、ACアダプタはなんと300Wのものが付属するという。
ディスプレイは17.3型のフルHD(1,920×1,080ドット)液晶または1,600×900ドットを選択できる。展示機は1,600×900ドットが搭載されていた。ストレージは3台の2.5インチHDDを搭載可能でRAID 0/1/5をサポートしている。光学ドライブはオプション扱いとなるが、Blu-ray Discドライブを内蔵できる仕様となっている。
本体サイズは419×286×56.5~60.7mm、重量はバッテリ込みで5.3kg。すでに受注は開始しており、出荷開始は7月中旬以降を予定しているという。
CLEVOのブースでは、このほかにもGeForce GTX 480Mを搭載可能な製品を2モデル展示。1つは「X8100」で、過去から同社が手がけている18.4型液晶のゲーミングPCをベースとしたデザインのPC。ハードウェアはCore i7+Intel PM55チップセットの構成。GPUは柔軟な仕様となっており、GeForce GTX 480Mのほか、GeForce GTX 285MやRadeon HD 5870にも対応。Quadroをパッケージすることもできるそうだ。ストレージは2.5インチHDDを3台搭載可能となっている。
もう1つのGeForce GTX 480M搭載ノートは「WU880」。Intel PM55チップセットに、Core i7/i5/i3の各種モバイル向けCPUを搭載可能。液晶サイズは17.3型。HDDは2.5インチHDDを2台まで搭載可能でRAID 0/1をサポート。X7200では2基備えていたUSB 3.0ポートは1基となっている。
また、このほかに目立ったところでは、3D Vision対応のノートPC「WU860」を展示。液晶サイズが15.6型(1,366×768ドット)で、プラットフォームはIntel PM55ベース。GPUはGeForce GTX 285MまたはGeForce GTS 360Mを選択できる。
Optimus Technologyに対応するノートPCも展示している。「B4100M」は14型(1,366×768ドット)液晶搭載ノートで、Core i7+Intel HM55ベース。GPUはGeForce G310Mとなる。このほか展示はなかったものの、上位モデルの「B5100M」も用意され、こちらは液晶が15型、GPUがGeForce G330Mになるとのこと。
●Acerブースには新CPU搭載ノートが多数
ノートPCメーカーとして、日本でも一定の地位を築いたAcerのブースでは、5月に発表されたモバイル版Phenom IIシリーズや、このCOMPUTEXで発表されたDDR3対応版Atom、超低電圧版Core iシリーズの新モデルなど、最新CPUを搭載するノートPCが数多く展示された。それらを中心に、Acerブースで目に留まったノートPCを写真で紹介しておきたい。
packard bellブランドの「dot a」は、Athlon II Neo K325を搭載する11.6型液晶のノートPC。本体重量は1.35kg | eMachinesブランドの「E640G」。Athlon II P320、Radeon HD 5470を搭載している |
Atom N455を搭載する10.1型(1,280×720ドット)液晶搭載ノート「Aspire One 533」。1GBのDDR3メモリを搭載 | 「Aspire One D260」は、従来のAtom N450版と、DDR3対応のAtom N455版を展開する | Aspire One D260は、これまでの10.1型(1,024×600ドット)液晶搭載のAspire Oneとは異なる新デザインとなっている |
Core i5-520UMを搭載していた「Aspire Timeline X 1830T」のCore i3-330UM搭載版となる「3730」モデル。11.6型(1,366×768ドット)液晶を搭載 | Gatewayブランドの「EC39C」は、Core i5-520UMを搭載する13.3型液晶ノート。GeForce 310Mを搭載しており、Optimus Technologyをサポートする |
最後に少し余談気味にはなるものの、Acerブースで展示されたAndroidスマートフォンにも触れておきたい。5月末に発表されたAndroid 2.1採用スマートフォン「Stream」は、HDMI出力端子を持つのがユニークな製品。本体下部にある3つの独自ボタンでメディア操作や画面出力設定などを行なうようになっている。Dolby Mobileにも準拠。CPUはQualcommのSnapdragon 1GHzで、512MBフラッシュ、512MBメモリといった仕様。液晶は3.7型AMOLED、解像度は800×480ドットとなっている。
「bTouch E130」は、このCOMPUTEXのタイミングで発表された新製品だが、Android 1.6ベース。2.6型(320×240ドット)タッチスクリーン液晶のほかに、QWERTYキーボードを備えるのが特徴。システムメモリは256MBで、フラッシュは512MB。CPUはST-EricssonのPNX6715 416MHzを採用する。
このE130からQWERTYキーボードを取り払って、タッチスクリーンのみの仕様にしたといえる仕様の製品が「bTouch E120」。Android 1.6、PNX671 416MHz、システム・フラッシュの容量はE130と共通。液晶サイズは2.8型と若干大きいが、解像度は320×240ドットとなっている。E130、E120の両製品は8月の出荷を目指しているとのこと。
このほか、2月に登場したLiquid Eのフェラーリコラボモデルも展示されている。
AcerのAndroid 2.1スマートフォン「Stream」。UIや最下部のボタンなど、Acer独自のユーザーインターフェイスを持つ | Streamから動画をHDMI出力して再生するデモを実施した |
QWERTYキーボード搭載のAndroid 1.6端末「bTouch E130」 | 2.8型(320×240ドット)液晶搭載のAndroid 1.6端末「bTouch E120」 | Liquid Eのフェラーリモデルも展示 |
(2010年 6月 4日)
[Reported by 多和田 新也]