イベントレポート

HP、12.5型4K液晶搭載で1kgを切るモバイルノート「HP EliteBook Folio」

HP EliteBook Folio。12.5型4K液晶搭載で1kgを切る軽さを実現

 HPは、CES 2016開幕に合わせてノートPC新モデルを複数発表した。その中で特に注目の存在となるのが、12.5型4K液晶搭載で1kgを切る軽さを実現するモバイルノートPC「HP EliteBook Folio」だ。本稿では速報でこのHP EliteBook Folioを紹介する。その他の機種については、後ほど更新する。

HP EliteBook Folio

 HP EliteBook Folioは、HP EliteBook 1020の流れを汲む薄型軽量クラムシェルノートだ。EliteBook 1020から多くの改良が施されており、薄さ12.4mm、重量1kg以下と、大幅に薄型軽量化を実現した。

 液晶は、EliteBook 1020同様12.5型だが、本製品では4K(3,840×2,160ドット)表示に対応するパネルを選択可能となっている。4K液晶搭載時には、ドットピッチが352ppiとなる。また、4K液晶はAdobe RGBカバー率95%の広色域パネルとなり、表示品質にも優れるという。展示機ではフルHD(1,920×1,080ドット)パネルが搭載されていたが、4Kパネルが選択可能となった点は大きな魅力となるだろう。

 高い堅牢性も特徴としており、米軍調達基準「MIL-STD 810G」テストをパスしているという。保証の範囲内というわけではないが、薄さ軽さだけでなく、十分な堅牢性を兼ね備えている点も、常にノートPCを携帯するユーザーにとって嬉しい特徴と言える。

 側面にはUSB 3.1/Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cポート×2を用意。4K映像出力にも対応しており、内蔵4K液晶と外部4Kディスプレイと合わせ、4Kの2画面表示をサポート。加えて、このUSB Type-CポートはPower Delivery対応のため、内蔵バッテリ充電もUSB Type-Cポート経由で行なう。そのほか、オプションとしてUSB Type-C対応のドックも用意。ドックを利用すれば、USB 3.0やGigabit Ethernet、DisplayPortなどを拡張できる。

 プロセッサは第6世代Core Mプロセッサを採用。展示機ではCore m7-6Y75が搭載されていた。また、メモリは8GB搭載していた。バッテリ駆動時間は約10時間。発売時期は2016年3月を予定しており、価格は999ドルから。なお、現時点で日本での発売については未定だが、日本チームがこの製品について絶賛しているとのことで、日本でも発売される可能性は高そうだ。

本体正面。高さは12.4mmとかなりの薄さとなっている
左側面
後部側面
右側面
天板部分。薄型軽量ボディながら、「MIL-STD 810G」をクリアする優れた堅牢性も兼ね備えている
底面。高音質ステレオスピーカーを搭載する
液晶は12.5型で、タッチ対応4K表示対応パネルを選択可能。なお、展示機はフルHDパネルを搭載していた
液晶は180度近くまで開く
液晶上部には、3D赤外線カメラも搭載可能になっているそうだが、現時点では未登載とのこと
右側面にUSB 3.1/Thunderbolt 3兼用USB Type-Cを2ポート備える。4K映像出力も可能で、内蔵液晶と合わせて4Kデュアルディスプレイ環境を実現できる
キーボードは「HP Premium Collaboration Keyboard」を採用。Skype用などWindows 10で便利なショートカットキーが用意されている
展示機のスペック。発売時の仕様についての詳細は現時点で未定
USB Type-CポートはPower Delivery対応で、バッテリ充電もUSB Type-C経由となる
オプションで用意される、USB Type-C対応ドック
Gigabit Ethernet、ミニD-Sub15ピン、USB 3.0、USB 3.1、DisplayPortなどのポートを拡張できる
ドックの接続は、もちろんUSB Type-Cケーブル1本だ

(平澤 寿康)