イベントレポート
【イベント速報】スライドで見るSkylakeアーキテクチャの概要
~IPCの改善、タブレット向けのI/O追加、省電力機能の進化など
(2015/8/19 10:08)
IDF 2015初日には、同社CEOのブライアン・クルザニッチ氏の基調講演が行なわれたほか、去る8月5日に第1弾となるデスクトップ向け製品が発表された、新マイクロアーキテクチャとなる「Skylake」(スカイレイク:開発コードネーム)の技術的な詳細をテクニカルセッションで公開した。
本稿では、そのSkylakeの主にプロセッサ周りの技術的概要について、セッションのスライドを使って紹介していきたい。
遂に公表されたSkylakeのマイクロアーキテクチャ
今回、IDFで行なわれたテクニカルセッション「Technology Insight: Intel’s Next Generation Microarchitecture Code Name Skylake」において、Intelが発表したSkylakeの概要は、以下のようになる。
- 分岐予測や実行ユニットなどの改良により改善されたCoreマイクロアーキテクチャ
- 4.5W~91Wまで幅広いTDPの枠に対応するスケーラブルな設計
- タブレットからハイエンドデスクトップにまで対応するよう、パッケージサイズも最大で4倍まで用意
- PCだけでなく、eMMCやCSI-2などタブレットに必要なI/OもSoCに統合
- グラフィックスはGT2/3/4の3種類、eDRAM搭載版はGT3eに加えてGT4eが追加
- カメラ処理用のISP(Integrated Signal Processor)がCPUに統合
- より高解像度に対応したディスプレイ出力
- PCI Express Gen3相当になったDMI
- 新しいセキュリティ命令セットIntel SGX(Software Guard eXtentions)に対応
- 新しいメモリ保護命令Intel MPX(Memory Protection eXtentions)に対応
- 新しい省電力の機能としてIntelSpeed Shift Technologyに対応。SpeedStepでクロック/電圧を調整できる部分としてシステムエージェント、メモリコントローラ、eDRAMコントローラなどを追加
なお、今回のIDFでは発表済みのKシリーズ以外のSkylakeに関しては特に発表はなかった。このセッション中でも、モバイル向けのプロセッサについては「Coming soon」とだけ説明があった。