イベントレポート
【Acer編】世界初となる重量500gの8.1型Windows 8タブレットを発表
~WQHD 13.3型液晶搭載モバイルノートなども
(2013/6/3 13:01)
- 会期:6月4日~8日(現地時間)
- 会場:
- Taipei World Trade Center NANGANG Exhibition Hall
- Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1
- Taipei World Trade Center Exhibition Hall 3
- Taipei International Convention Center
台湾Acerは3日(現地時間)、COMPUTEX TAIPEI 2013開幕前日にプレスカンファレンスを開催し、世界初となる8.1型のWindows 8タブレット「Iconia W3」などを発表した。
8.1型Windows 8タブレット「Iconia W3」
Iconia W3は、Windows 8タブレットとして最小となる1,280×800ドット表示対応の8.1型タッチ液晶を採用。同社では「片手に収まるデスクトップ環境」と表現している。
CPUはAtom Z2760(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)で、メモリ2GB、ストレージ32GB/64GB、Windows 8、Office Home and Student 2013を搭載。バッテリで8時間駆動が可能という。
本体サイズは134.9×218.96×11.35mm(幅×奥行き×高さ)、重量は500g。インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、200万画素カメラ×2(前面+背面)、Micro HDMI出力、Micro USB、microSDカードスロットなどを装備。
特徴的な点として、本体より幅の広く、目測でフルピッチに近いBluetoothキーボードをオプションで用意。このキーボードは本体を立てるスタンド代わりになるだけでなく、背面にIconia W3を嵌めるように取り付けて、一体化して持ち歩くことができる。
出荷は第2四半期の予定で、日本でも発売の予定があるという。
13.3型WQHD液晶搭載Ultrabook「Aspire S7」
同社は2013年のCOMPUTEXでWindows 8を搭載した、タッチ対応で13.3型の薄型Ultrabook「Aspire S7」を発表したが、今回、「世界最高のタッチ対応Ultrabook」を目指したという、第2世代モデルが発表された。
最大の特徴は、12.9mmという薄さ、1.3kgという重量、13.3型のサイズを維持しながら、2,560×1,440ドット(WQHD、221PPI)のIPSパネルを採用した点。従来通り10点タッチにも対応する。表面はGorilla Glass 2。
液晶ヒンジは従来通り、デュアルトルクシステムを採用し、開くと、クラムシェルとしてちょうど良い角度で止まるが、さらに押し込むと180度まで広げることができる。対面した相手に画面を見せるため、ワンタッチで画面を回転させることもできる。
主な仕様は、第4世代Core i5/7(ビデオ機能内蔵)、メモリ最大8GB、SSD 128/256GB、Windows 8を搭載。SSDは2基内蔵し、RAID 0構成となる。
CPUが第4世代Coreプロセッサに進化したことなどにより、性能を引き上げつつ、バッテリは従来より33%長い7時間の駆動を実現。また、第2世代の「TwinAir」と呼ばれる冷却機構を搭載し、騒音を前機種から2割削減。なお、同製品は1,920×1,080ドット(フルHD)モデルもあり、7時間がどちらの液晶での駆動時間なのかは不明。
筐体はアルミ一体成型で、本体サイズは323.3×223.5×12.9mm(同)。キーボードには、環境光センサー付きのエレクトロルミネセンスバックライトを内蔵。また、前機種よりもキーストロークを3割深くし、打鍵の快適性を高めたとしている。
第3四半期の出荷の予定で、こちらも日本での発売予定があるという。
液晶が自在に動く15.6型ノート「Aspire R7」
Aspire R7は、COMPUTEXに先立ち5月にニューヨークで発表された製品だが、COMPUTEXでも重点的に紹介された。
同製品は、基本的な構造はクラムシェル型のノートだが、ヒンジが「Ezelヒンジ」と呼ばれるデュアル構造になっており、液晶の下部を手前に持ってきたり、裏に回転させることもできるようになっている。
キーボードも変わっており、通常手前にあるタッチパッドが、キーの奥にある。これは、大きく手を伸ばさなくても打鍵できるようにと考えられた配置。液晶はタッチにも対応しているため、タッチパッドでの操作が不要なら、液晶下部をタッチパッドとキーボードの間にまでずらすことで、キーボードと画面タッチ操作をより楽に行なうことができる。
さらに画面は裏に回転するので、対面する相手に向けて、プレゼンテーションを行なったり、そこから閉じると、ピュアタブレットのような形状になるので、タブレット的な使い方ができる。タブレットモード時、液晶は4度だけ傾いており、平面よりも操作しやすいとしている。
主な仕様は、Core i5/7、メモリ最大12GB、HDD 500GB/750GB/1TBかSSD 120/256GB、タッチ対応15.6型フルHD液晶、Windows 8を搭載。オプションでGeForce GT 750Mも搭載可能。スタイラスによる操作も紹介されたが、これが静電容量式なのか電磁誘導方式なのかは不明。
インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、SDカードスロット、無線LAN、Bluetooth、音声入出力など。キーボードはバックライト付き。スピーカーはDolby Home Theater v4対応の8W出力
本製品もアルミ一体成型で、本体サイズは376.8×254.5×20.6~28.5mm(同)、重量は2.4kg(GeForceモデルは2.5kg)。バッテリ駆動時間は最大4.5時間。米国ではすでに販売されており、価格は999.99ドルより。
日本での発売は未定。
Androidスマートフォンやタブレットも
このほか、独自のマルチタスクアプリ「Float App」搭載の5.7型スマートフォン「Liquid S1」が発表。Float Appは、ウィジェットのように小さいサイズで実行可能な独自アプリで、電話しながら、メモを取ったり、予定表や地図を見たり、電卓を使ったりといったことが、同時にできるのが特徴。このほか、声によるロック解除や、オプションでデジタルペンに対応する。タブレットに近い大きさのスマートフォンということで、同社では「Phablet」という呼び方をしている。
主な仕様は、1.2GHzクアッドコアCPU、メモリ1GB、ストレージ8GB、720×1,280ドット5.7型液晶、Android 4.2を搭載。本体サイズは83×163×9.6mm(同)、重量は195g。バッテリ駆動時間は最大11時間。
また、直前に発表されたAndroidやWindowsタブレットも展示されたので、以下にまとめて紹介する。