【COMPUTEX 2010レポート】【Kingston編】
最新SSDや水冷DDR3などを発表

会期:6月1日~6月5日(現地時間)
会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



 台湾Kingstonは3日(現地時間)、COMPUTEX会場近くで報道関係者と取引先を集めたパーティを開催し、この中でSSDやメモリモジュールの最新製品を展示/公開した。

 SSD新製品の1つは、インターフェイスにUSB 3.0を採用した外付けの「Hyper X External SSD」。2.5インチHDDサイズで、容量は64GB。低消費電力を謳う。

 このほか会場には同社の現行SSD製品がずらりと並べられ、中でも「SSDNow V」シリーズの30GBを2個セットにしたツインパックは大々的にフィーチャーされ、同社の担当者が双子のモデルにSSDを1つずつ持たせて登場するなどして会場を盛り上げた。

 参考までにここに紹介しておくと、読み込み速度230MB/sec、書き込み速度180MB/secのSSDNow V+ 512GB、読み込み速度200MB/sec、書き込み速度160MB/secのSSDNow V 128GB、読み込み速度250MB/sec、書き込み速度70MB/secのSSDNow M 160GBなどが展示されていた。

 Kingstonと言えば、DRAMで定評があり、調査会社が行なった調査によると2009年のメモリモジュールメーカーシェアは同社が1位だったという。同社は今後もメモリ製品に注力するが、SSDについても主力ビジネスとして積極展開を図る構えで、3~4年後にはSSDでもシェア1位を取るとの意気込みを示した。

USB 3.0対応外付けSSD30GB×2のSSDNow Vツインパック
160GBのSSDNow Mシリーズ512GBのSSDNow V+シリーズ

 メモリ製品についても多数の展示が行なわれた。「HyperX H2O」は製品名から推測できるとおり、水冷に対応する製品。ヒートスプレッダに水冷用のノズルが出ており、一般的メモリより嵩が高いが、普通のメモリスロットに収まるサイズには収まっている。速度はDDR3-2000、動作電圧は1.65V、CASレイテンシは9-9-9-27。2GBが2枚セットになる。

 一方、パッシブクーリングで2,133MHz駆動が可能な「HyperX DDR3」も展示。こちらも、動作電圧は1.65V、CASレイテンシは9-9-9-27。2GBが2枚セットになる。

 また、展示コーナーには実物を確認できなかったのだが、2,544MHz駆動が可能な世界最速を謳う「HyperX 2544Mhz」も動画で紹介された。2,500MHz超のメモリモジュールはすでにいくつかあるが、現時点ではこの製品が最速になるという。

水冷対応のHyperX H2ODDR3-2133仕様のHyperX DDR3HyperX 2544Mhzもビデオで紹介された

 このほか、266倍速に対応し、読み込み速度45MB/sec、書き込み速度40MB/secの16/32GB CFや、容量64GBのClass 10対応、読み込み速度60MB/sec、書き込み速度35MB/secのSDXCカードなども展示された。

266倍速のCompactFlash64GBのSDXC

(2010年 6月 4日)

[Reported by 若杉 紀彦]