イベントレポート
Huawei、フラッグシップスマホ「P10」と「P10 Plus」
~カメラに注力した国内人気モデルの新製品
2017年2月27日 12:26
Huaweiは、Mobile World Congress 2017開幕前日となる2月26日(現地時間)にスペインのバルセロナで記者会見を開催し、フラッグシップスマートフォン新モデル「P10」と「P10 Plus」の2機種を発表した。
Pシリーズは、カメラ機能にフォーカスし、デザインやファッションに敏感なユーザーをメインターゲットとした高性能スマートフォンシリーズで、Mateシリーズと並ぶHuaweiのフラッグシップモデルとして位置づけられている。今回発表された2製品は、そのPシリーズの最新かつ最上位のモデルとなる。
5.1型フルHDのP10
P10は、5.1型フルHD(1,080×1,920ドット)液晶を搭載。デザインは従来モデルを踏襲しつつも、側面部など狭額縁化をさらに突き詰め、側面にハイパー・ダイヤモンドカットフィニッシュの採用、背面や側面フレームに新しい表面加工を取り入れたり、本体色バリエーションを全8色用意するなど、よりデザイン性が追求されている。
従来モデルの「P9」で話題となった、Leicaとの協業による背面のデュアルカメラは、RGBセンサーが1,200万画素、モノクロセンサーが2,000万画素となる、Mate 9相当の「Leica Dual-Camera 2.0」へと進化。レンズは「Leica SUMMARIT-H」で、F値は2.2、光学手ぶれ補正機能を搭載。4K動画録画もサポートしている。
前面カメラにもLeicaの技術が採用されており、F1.9のレンズを採用するとともに、従来より2倍の集光力を備える新型センサーを採用しているという。
通信機能面では、LTEアンテナを4基搭載し、4×4 MIMO通信をサポート。Huaweiは「世界初の4.5G LTE対応スマートフォン」としている。
対応するセルラーの周波数帯域は、モデルによって異なっているが、LTEは20バンド、3Gは7バンド、2Gは5バンドをサポート。デュアルSIM対応の「VTR-L29」では、FDD LTEはバンド1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/29、TDD LTEはバンド38/39/40/41、3GはUMTS/HSPA+/DC-HSDPAでバンド1/2/4/5/6/8/19、2GはGSM/EDGEで850/900/1,800/1,900MHzをそれぞれサポートしている。
指紋認証センサーは、従来モデルの背面から、正面の液晶下部に搭載位置を変更。また、指紋センサーをタップで戻る、長押しでホーム、スワイプで履歴とAndroidのナビゲーションボタンの動作を実現する「Smart Touch」という機能も搭載している。
SoCはKirin 960で、メモリは4GB、内蔵ストレージは32/64/128GB。メモリの使用状況を改善する「HUAWEI Ultra Memory」という機能も搭載。これは、メモリの使用状況を確認しつつ、リアルタイムにメモリのフラグメンテーションを解消したり、動作していないアプリが占有しているメモリを解放するなどして、動作を改善するというもので、アプリの起動が30%高速化するという。
バッテリ容量は3,200mAhで、駆動時間は標準利用で1.87日、ヘビーユースで1.31日。また、30分で約1日分の容量を充電できる急速充電にも対応。このほか、防滴仕様への対応なども実現されている。
本体サイズは、69.3×145.3×6.98mm(幅×奥行き×高さ)、重量は145g。本体色はCeramic White、Dazzling Blue、Dazzling Gold、Prestige Gold、Graphite Black、Mystic Silver、Rose Gold、Greeneryの8色。初回の発売国は30カ国で、2017年3月より販売開始となり、欧州での販売価格は649ユーロ(メモリ4GB、内蔵ストレージ64GB)。なお、初回販売国に日本は含まれていない。
5.5型2KのP10 Plus
P10 Plusは、5.5型2K(1,440×2,560ドット)液晶を搭載するモデル。P10との違いは、液晶サイズと表示解像度のほかにもいくつかある。
P10 Plusに搭載される背面のLeica Dual-Cameraは、センサーはP10同様にRGBセンサーが1,200万画素、モノクロセンサーが2,000万画素となっているが、搭載レンズが「Leica SUMMILUX-H」、F値1.8と、より上位のレンズを採用する「Leica Dual-Camera 2.0 Pro Edition」となっている。これによって、より高画質の写真を撮影できるという。
また、バッテリ容量が3,750mAhとなり、駆動時間は標準利用で2.1日、ヘビーユースで1.4日と、駆動時間がより長くなっている。もちろんこちらも、30分で1日分の充電が可能な急速充電をサポートしている。
このほかの仕様はほぼ同等で、SoCはKirin 960、メモリは4GBまたは6GB、内蔵ストレージは64/128/256GB。防滴仕様にも対応。
対応するセルラーの周波数帯域はモデルによって異なるが、デュアルSIM対応の「VKY-L29」では、FDD LTEはバンド1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/29、TDD LTEはバンド38/39/40/41、3GはUMTS/HSPA+/DC-HSDPAでバンド1/2/4/5/6/8/19、2GはGSM/EDGEで850/900/1,800/1,900MHzをそれぞれサポートしている。
本体サイズは、74.2×153.5×6.98mm(幅×奥行き×高さ)、重量は165g。本体色はCeramic White、Dazzling Blue、Dazzling Gold、Prestige Gold、Graphite Black、Mystic Silver、Rose Gold、Greeneryの8色と、P10と同じ。
初回の発売国は30カ国で、2017年3月より販売開始となり、欧州での販売価格はメモリ4GB、内蔵ストレージ64GBのモデルが699ユーロ、メモリ6GB、内蔵ストレージ128GBのモデルが799ユーロ。こちらも初回販売国に日本は含まれていない。