イベントレポート
Huawei、8.4型2,560×1,600ドット液晶/Kirin 950搭載タブレット「MediaPad M3」
~日本でも発売予定
2016年9月2日 00:00
Huawei(ファーウェイ)は、9月2日からドイツ・ベルリンで開催される家電展示会IFAに先だって記者会見を開催し、Androidタブレットの「MediaPad M3」や、スマートフォンの「nova」シリーズなどを発表した。
8.4型2,560×1,600ドット液晶とKirin 950を搭載したMediaPad M3
発表会でステージに立った同社コンシューマビジネス事業部CEOのリチャード・ユー氏は「これまでのタブレットには、性能とオーディオに不満があった。このため、私は開発陣に向かって、その2つをなんとかして欲しいと厳命した」と述べ、MediaPad M3では特に性能とオーディオ品質の改善に力を入れたと説明した。
性能面の改善という点では、MediaPadに採用されているSoCが自社開発のKirin 950になっている。Kirin 950は、CPU/GPUにARMが提供しているIPライセンスでハイエンド仕様のものを選択。QualcommのSnapdragon 800シリーズやAppleのAシリーズにも匹敵する高い性能を持っているとする。具体的には、CPUはARMが昨年(2015年)発表したハイエンドCPUデザインのCortex-A72と、Cortex-A53のbig.LITTLE構成。GPUはMali-T880。メモリは4GB、ストレージは32GBないしは64GBが選べるようになっている。
ディスプレイは8.4型2,560×1,600ドットという16:10のアスペクト比の液晶。前面には指紋認証センサーを兼ねるボタンが用意されており、ログイン後、短押しでは戻るボタン、長押しでホームボタン、右か左にスワイプするとタスクスイッチのボタンを押したのと同じ動作をする。薄さは7.3mmで重量は310g。カメラは前面、背面ともに800万画素。バッテリ容量は5,100mAhとなっており、ビデオ再生時で11時間の駆動が可能だ。
オーディオ品質の強化という点では、Harman Kardonと提携しており、HarmanのブランドであるAKGがMediaPad M3用に最適化したイヤフォン「H300」が同梱されている。内蔵されているステレオスピーカーを含めて、オーディオ周りの設計にはHarmanのエンジニアが深く関わっているということで、従来のタブレットに比べ音質が向上しているとHuaweiでは説明している。
以下の4つのモデルが用意されており、それぞれの市場想定価格が発表されている。
- 4GB/32GB/Wi-Fi=349ユーロ
- 4GB/32GB/LTE=399ユーロ
- 4GB/64GB/Wi-Fi=399ユーロ
- 4GB/64GB/LTE=449ユーロ
Huaweiによれば、9月26日から販売が開始される予定になっており、最初に発売が行なわれる地域には日本も含まれており、近い将来にHuaweiの日本法人から正式に発表されることになりそうだ。
ミドルレンジのスマートフォンとしてnovaとnova plus、P9には新色も追加
また、Huaweiのユー氏は、ミドルレンジのスマートフォンとして「nova」と「nova plus」を発表した。novaおよびnova plusは、SoCにQualcommのミドルハイ向けSoCとなるSnapdragon 625を搭載し、3GBメモリ、32GBのストレージという構成。主な違いはディスプレイとバッテリ容量でnovaが5型フルHDの液晶を搭載し、バッテリ容量が3,020mAhであるのに対して、nova plusは5.5型フルHD液晶で3,340mAhを搭載している。いずれも10月からグローバルに販売される予定で、novaが399ユーロ、nova plusが429ユーロという価格設定になっている。
また、Huaweiは4月に発表したライカレンズ搭載のハイエンドスマートフォン「Huawei P9」に、新しいカラーバリエーションとしてメタリックブルーとメタリックレッドを追加した。既存のHuawei P9と同じく549ユーロという価格設定となる。